見つめ合い
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「今日もお願いします!」
これで洗脳ありの会話練習も6回目。
洗脳にかかるのも慣れたものだ。
「◯◯」
「はい」
心操君の呼び掛けに返事をする。
……あれ?なんだか今日は意識がはっきりしているような気がする。
頭にモヤがかかる感覚がないような……。
洗脳慣れしすぎちゃったのかな。
そう思いながらも確認のしようがないため、違和感を覚えつつも練習は再開した。
「午前中の授業はどうだった?」
「眠たかったけれど、なんとか起きてこなしたよ」
なんで眠たかったことがバレているんだろう。
もしかして、私も目の下に隈ができてたのかな。
「なんでそんなに眠かったんだ?」
「昨日の夜、考え事していて中々寝付けなかったの」
「何を考えいたんだ?」
「コツを掴んだらこの練習も終わりかと思って……。寂しくなって、寝付けなかったの」
心操君、なんで私にそんなことを言わせるの?
もしかして、心操君も寂しいと思ってくれているから?
そうだと嬉しいな。
「大丈夫。自信つくまで付き合うから」
「ありがとう。心操君のそういところが好きだよ!」
「!?」
この“好き”は洗脳されているせい。
だから口から出ても仕方がない。
「あ、5分経った。洗脳解くな」
心操君はいつものように私のおでこを軽く小突く。
すると、頭にかかっていたモヤが晴れるのだけれど、今日はそもそもモヤがかかっていなかったから、解けたのかよく分からない。
だけど、だからこそ今なら誰とでも会話ができる気がした。
「ねえ、心操君。明日、相澤先生のところに行ってみるよ!」
「大丈夫なのか?」
「うん。だって、これでダメでも、練習また付き合ってくれるんでしょ?」
「ああ」
そう言って微笑む心操君。
私はこの笑顔が好きなんだ。
次は……次こそは洗脳されていない状態で“好き”って伝えられたらいいな。
「ひとまず、これまでありがとう!明日頑張るから応援してね!」
「きっと大丈夫だ」
その言葉とは裏腹に、心操君はどことなく寂しそうな表情を浮かべた。
あくまで私にはそう見えただけで気のせいかもしれないけれど。
これで洗脳ありの会話練習も6回目。
洗脳にかかるのも慣れたものだ。
「◯◯」
「はい」
心操君の呼び掛けに返事をする。
……あれ?なんだか今日は意識がはっきりしているような気がする。
頭にモヤがかかる感覚がないような……。
洗脳慣れしすぎちゃったのかな。
そう思いながらも確認のしようがないため、違和感を覚えつつも練習は再開した。
「午前中の授業はどうだった?」
「眠たかったけれど、なんとか起きてこなしたよ」
なんで眠たかったことがバレているんだろう。
もしかして、私も目の下に隈ができてたのかな。
「なんでそんなに眠かったんだ?」
「昨日の夜、考え事していて中々寝付けなかったの」
「何を考えいたんだ?」
「コツを掴んだらこの練習も終わりかと思って……。寂しくなって、寝付けなかったの」
心操君、なんで私にそんなことを言わせるの?
もしかして、心操君も寂しいと思ってくれているから?
そうだと嬉しいな。
「大丈夫。自信つくまで付き合うから」
「ありがとう。心操君のそういところが好きだよ!」
「!?」
この“好き”は洗脳されているせい。
だから口から出ても仕方がない。
「あ、5分経った。洗脳解くな」
心操君はいつものように私のおでこを軽く小突く。
すると、頭にかかっていたモヤが晴れるのだけれど、今日はそもそもモヤがかかっていなかったから、解けたのかよく分からない。
だけど、だからこそ今なら誰とでも会話ができる気がした。
「ねえ、心操君。明日、相澤先生のところに行ってみるよ!」
「大丈夫なのか?」
「うん。だって、これでダメでも、練習また付き合ってくれるんでしょ?」
「ああ」
そう言って微笑む心操君。
私はこの笑顔が好きなんだ。
次は……次こそは洗脳されていない状態で“好き”って伝えられたらいいな。
「ひとまず、これまでありがとう!明日頑張るから応援してね!」
「きっと大丈夫だ」
その言葉とは裏腹に、心操君はどことなく寂しそうな表情を浮かべた。
あくまで私にはそう見えただけで気のせいかもしれないけれど。