スボラでも愛して
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翌週、赤葦君と出かける日。
寄るところがあるため、約束の時間より少し早く家を出た。
その後直ぐに公園へ向かうと既に赤葦君は待っていた。
「赤葦君!」
「●●さん、車……」
そう、寄るところとはレンタカー屋さん。
「借りちゃった。さあ、乗って」
「運転大丈夫ですか?」
「こう見えてゴールド免許だから」
そりゃあそうだ、免許を取ってからほとんど車に乗っていないのだから、事故りようがない。
「受験が終わったら免許を取りに行きます。そしたら、●●さん助手席に乗ってくれますか?」
「もちろんだよ、楽しみだなー」
慣れない運転なりに意外と順調に目的地に到着した。
「着いたよ」
「ここって」
「クリスマスマーケット。受験生だってクリスマス気分を味わいたいでしょ」
まだ明るい時間のためイルミネーションの点灯はしていないけど、それでも十分だ。
駐車場を出て、会場へ入ると巨大なもみの木のクリスマスツリーがお出迎えしてくれた。
そこではカップルたちがツリーを背景に写真を撮っていた。
私たちもカップルに見えたり……。
いやダメだ。こんなおばさんと付き合っているなんて思われたくないはず。
今更ながら連れてきてよかったのか心配になり、チラッと赤葦君を見ると目を輝かせているように見えた。
余計な心配だったようだ。
それなら、私も一緒になって楽しもうかな。
「見て見て、あそこのお店に可愛いオーナメント売ってる」
「●●さんは片付けるの苦手だから、細々したものは控えた方がいいと思いますよ」
「うっ」
ぐうの音も出ません。
「それより、本場ドイツのソーセージのお店に行きましょう」
食べ盛りな男子高校生。
仕方ないな、と言いながらも実は私もお腹が空いている。
「運転中、お腹が鳴っていたの気付いていましたよ」
「うっ」
何から何までお見通しのようだ。
選んだお店は当たりだった。強いて言うならビールも一緒に頂きたかった。
赤葦君が免許を取ったら、今度こそソーセージとビールを一緒に頂くんだ。
今度があればだけど。
その後は雑貨屋を見て回ったり、サンタクロースと一緒に写真を撮ったり楽しい時間を過ごした。
「いつの間にかイルミネーションが点灯してるね」
そろそろ帰らないと、そう思っていたら、
「●●?」
呼ばれた方を振り向くと、ユウタがいた。
例の浮気相手の女性と一緒に。
「ユウタ……」
「●●にも直ぐ新しい彼氏ができたんだな。心配して損したぜ」
「違っ」
否定しようとしたら赤葦君が私とユウタの間に入ってきた。
「君、見たところまだ若いだろ。こいつと付き合うの恥ずかしくないの?部屋は汚いし、料理はできないし、平日は残業ばかりなのに休日は疲れて会えないことが多いし」
隠していたつもりだったけど、ユウタには私の部屋のことや料理が苦手なことがバレていたようだ。
この場から消えたい。
「ご忠告どうも。ただ、俺はあなたに感謝していますよ。●●さんを手放してくれて」
「物好きだな。…●●、せいぜい愛想着かされないようにな」
そう言い捨てるとユウタたちは去って行った。
「ごめんね、赤葦君。変なことに巻き込んじゃって。しかも、あんな嘘までつかせて」
「嘘じゃないですよ」
「いやいや……だって、こんなおばさんより、歳の近い子の方がいいでしょ」
「初めて会ったときから一度もおばさんだなんて思ったことないです」
自虐すればするほど赤葦君に気を遣わせて申し訳なくなった。
「……帰ろっか」
最初はあんなに楽しい雰囲気だったのに、今はお通夜のように黙り。
寄るところがあるため、約束の時間より少し早く家を出た。
その後直ぐに公園へ向かうと既に赤葦君は待っていた。
「赤葦君!」
「●●さん、車……」
そう、寄るところとはレンタカー屋さん。
「借りちゃった。さあ、乗って」
「運転大丈夫ですか?」
「こう見えてゴールド免許だから」
そりゃあそうだ、免許を取ってからほとんど車に乗っていないのだから、事故りようがない。
「受験が終わったら免許を取りに行きます。そしたら、●●さん助手席に乗ってくれますか?」
「もちろんだよ、楽しみだなー」
慣れない運転なりに意外と順調に目的地に到着した。
「着いたよ」
「ここって」
「クリスマスマーケット。受験生だってクリスマス気分を味わいたいでしょ」
まだ明るい時間のためイルミネーションの点灯はしていないけど、それでも十分だ。
駐車場を出て、会場へ入ると巨大なもみの木のクリスマスツリーがお出迎えしてくれた。
そこではカップルたちがツリーを背景に写真を撮っていた。
私たちもカップルに見えたり……。
いやダメだ。こんなおばさんと付き合っているなんて思われたくないはず。
今更ながら連れてきてよかったのか心配になり、チラッと赤葦君を見ると目を輝かせているように見えた。
余計な心配だったようだ。
それなら、私も一緒になって楽しもうかな。
「見て見て、あそこのお店に可愛いオーナメント売ってる」
「●●さんは片付けるの苦手だから、細々したものは控えた方がいいと思いますよ」
「うっ」
ぐうの音も出ません。
「それより、本場ドイツのソーセージのお店に行きましょう」
食べ盛りな男子高校生。
仕方ないな、と言いながらも実は私もお腹が空いている。
「運転中、お腹が鳴っていたの気付いていましたよ」
「うっ」
何から何までお見通しのようだ。
選んだお店は当たりだった。強いて言うならビールも一緒に頂きたかった。
赤葦君が免許を取ったら、今度こそソーセージとビールを一緒に頂くんだ。
今度があればだけど。
その後は雑貨屋を見て回ったり、サンタクロースと一緒に写真を撮ったり楽しい時間を過ごした。
「いつの間にかイルミネーションが点灯してるね」
そろそろ帰らないと、そう思っていたら、
「●●?」
呼ばれた方を振り向くと、ユウタがいた。
例の浮気相手の女性と一緒に。
「ユウタ……」
「●●にも直ぐ新しい彼氏ができたんだな。心配して損したぜ」
「違っ」
否定しようとしたら赤葦君が私とユウタの間に入ってきた。
「君、見たところまだ若いだろ。こいつと付き合うの恥ずかしくないの?部屋は汚いし、料理はできないし、平日は残業ばかりなのに休日は疲れて会えないことが多いし」
隠していたつもりだったけど、ユウタには私の部屋のことや料理が苦手なことがバレていたようだ。
この場から消えたい。
「ご忠告どうも。ただ、俺はあなたに感謝していますよ。●●さんを手放してくれて」
「物好きだな。…●●、せいぜい愛想着かされないようにな」
そう言い捨てるとユウタたちは去って行った。
「ごめんね、赤葦君。変なことに巻き込んじゃって。しかも、あんな嘘までつかせて」
「嘘じゃないですよ」
「いやいや……だって、こんなおばさんより、歳の近い子の方がいいでしょ」
「初めて会ったときから一度もおばさんだなんて思ったことないです」
自虐すればするほど赤葦君に気を遣わせて申し訳なくなった。
「……帰ろっか」
最初はあんなに楽しい雰囲気だったのに、今はお通夜のように黙り。