スボラでも愛して
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ピンポーン
翌朝、チャイムと共に起きた。
こんな朝から誰よ。宅配便なんか頼んでいたっけ。
「はいはーい」
眠い目を擦りながら、部屋着かつ寝癖のままドアを開けると、そこには赤葦君がいた。
「おはようございます。お邪魔します」
いつも玄関モニターを確認するのに、今日に鍵って忘れていた。
なんて格好で赤葦君を出迎えてしまったんだ。
赤葦君は傘を返しに来ただけとは思えない荷物を持って部屋に上がってきた。
「傘とタオルありがとうございました」
「あ、うん」
え、部屋に上がるの?なんで?
と、言うか部屋を片付けるの忘れていた。
「部屋汚くてごめんね」
あはは、なんて苦笑いをしていると、
「送って行ったときに見ているので、気にしないで下さい」
そう言えばそうだっけ。よかった。
安堵していると赤葦君は服の袖を捲り、鞄からマスクにエプロン、ゴム手袋を取り出し装着していた。
「何してるの」
「見ての通り掃除です」
いや、それは分かるけど 。
「●●さん、言ったじゃないですか。また話を聞いて欲しいって」
「言ったけど……」
「俺、受験生なんですよ。長時間寒い中にいると風邪引く可能性があるし、ここなら勉強も出来て一石二鳥だと思って」
話を聞いてって言ったのは私だし、部屋も綺麗になるならWin-Winでは?
いやいや、さすがに高校生に部屋の掃除をさせるのは情けない。
「取り敢えず、掃除始めたいのでシャワーにでも行ってきてください」
言われるがまま脱衣所へ押し込まれてしまった。
確かに、まだ顔も洗ってないし、いつまでも寝癖をつけた状態は避けたかった。
ここは素直に甘えさせて貰おう。
蛇口を捻ると温かいシャワーが流れてきた。
それにしても、昨日一昨日知り合ったばかりの高校生にここまで好き放題されていいものなのか。大人としての威厳が。
ふと乱雑に落ちている下着の存在を思い出した。
急いでシャワーと着替えを済ませて、寝室へと向かった。
「待って、赤葦君!」
「はい、どうかしましたか」
朝起きたときと比べて見違えるほど部屋が綺麗になっていた。
「片付いてる」
「ゴミは分別しておいたのを玄関に置いといたので、決められた日に出しておいてください」
「あ、はい」
私がシャワーを浴びている短時間でここまで綺麗に片付けができるなんて。
そんなことより、
「見た?」
「何をですか」
「えっと、そこにあった」
衣類の山があったところを指差した。
「あーはい。シワが酷いのは洗濯機に入れておきました。それ以外は畳んであります」
確かに、ご丁寧に畳まれた服の下に下着類が隠されていた。
淡々としている赤葦君に掻き乱される私。
なんとか冷静を装いたい。
「そ、そう。ありがとう。良かったらお礼に朝ご飯を作るけど食べる?」
「栄養ドリンクがたくさんあったので、食材ないかと思いまして買って来ました」
至れり尽くせり。なんてできる子なの!
じゃなくて、
「食材くらいあります!」
冷蔵庫を開けるとお茶、ビール、栄養ドリンク、冷えピタ、申し訳程度の調味料。
私は静かに冷蔵庫を閉じた。
翌朝、チャイムと共に起きた。
こんな朝から誰よ。宅配便なんか頼んでいたっけ。
「はいはーい」
眠い目を擦りながら、部屋着かつ寝癖のままドアを開けると、そこには赤葦君がいた。
「おはようございます。お邪魔します」
いつも玄関モニターを確認するのに、今日に鍵って忘れていた。
なんて格好で赤葦君を出迎えてしまったんだ。
赤葦君は傘を返しに来ただけとは思えない荷物を持って部屋に上がってきた。
「傘とタオルありがとうございました」
「あ、うん」
え、部屋に上がるの?なんで?
と、言うか部屋を片付けるの忘れていた。
「部屋汚くてごめんね」
あはは、なんて苦笑いをしていると、
「送って行ったときに見ているので、気にしないで下さい」
そう言えばそうだっけ。よかった。
安堵していると赤葦君は服の袖を捲り、鞄からマスクにエプロン、ゴム手袋を取り出し装着していた。
「何してるの」
「見ての通り掃除です」
いや、それは分かるけど 。
「●●さん、言ったじゃないですか。また話を聞いて欲しいって」
「言ったけど……」
「俺、受験生なんですよ。長時間寒い中にいると風邪引く可能性があるし、ここなら勉強も出来て一石二鳥だと思って」
話を聞いてって言ったのは私だし、部屋も綺麗になるならWin-Winでは?
いやいや、さすがに高校生に部屋の掃除をさせるのは情けない。
「取り敢えず、掃除始めたいのでシャワーにでも行ってきてください」
言われるがまま脱衣所へ押し込まれてしまった。
確かに、まだ顔も洗ってないし、いつまでも寝癖をつけた状態は避けたかった。
ここは素直に甘えさせて貰おう。
蛇口を捻ると温かいシャワーが流れてきた。
それにしても、昨日一昨日知り合ったばかりの高校生にここまで好き放題されていいものなのか。大人としての威厳が。
ふと乱雑に落ちている下着の存在を思い出した。
急いでシャワーと着替えを済ませて、寝室へと向かった。
「待って、赤葦君!」
「はい、どうかしましたか」
朝起きたときと比べて見違えるほど部屋が綺麗になっていた。
「片付いてる」
「ゴミは分別しておいたのを玄関に置いといたので、決められた日に出しておいてください」
「あ、はい」
私がシャワーを浴びている短時間でここまで綺麗に片付けができるなんて。
そんなことより、
「見た?」
「何をですか」
「えっと、そこにあった」
衣類の山があったところを指差した。
「あーはい。シワが酷いのは洗濯機に入れておきました。それ以外は畳んであります」
確かに、ご丁寧に畳まれた服の下に下着類が隠されていた。
淡々としている赤葦君に掻き乱される私。
なんとか冷静を装いたい。
「そ、そう。ありがとう。良かったらお礼に朝ご飯を作るけど食べる?」
「栄養ドリンクがたくさんあったので、食材ないかと思いまして買って来ました」
至れり尽くせり。なんてできる子なの!
じゃなくて、
「食材くらいあります!」
冷蔵庫を開けるとお茶、ビール、栄養ドリンク、冷えピタ、申し訳程度の調味料。
私は静かに冷蔵庫を閉じた。