スボラでも愛して
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ピピピピピピピッ
「申し訳ございません!……あれ?」
けたたましいアラーム音と共に起床。
「痛っ」
頭が痛い、完全に二日酔いだ。
昨日はあれからどうやって帰ってきたっけ?
曖昧な記憶をたどるが思い出せない。
取りあえず、メイクも落とさずスーツのまま寝ちゃったみたいだから、先に顔を洗わないと。
起き上がると、
「なにこのメモ」
机の上に私のではない綺麗な字で書かれたメモ書きが置いてあった。
“公園で酔い潰れていたので、申し訳ないと思いながら鞄から身元の分かるものを探して家まで送りました。鍵はポストに入れてあります。 赤葦”
「あっ」
思い出した。声をかけてくれた高校生に八つ当たりをした。
それなのに、家まで送ってくれただなんて。
てか、この家に入ったんだよね?
部屋には服の山が出来ており、机の上とキッチンには大量の栄養ドリンクの空ビン。
まとめないとと思ってまだ手をつけていない段ボールたち。
切れかけの照明器具。
このだらしない部屋にあの高校生が入った?!
でも、今はそんなことより仕事へ行く準備をしないと。
ーーーー
痛み止めを服用しながら、二日酔いをだましだまし耐え、なんとか仕事が終わった。
昨日の高校生、同じ時間に公園に行けばまた会えるかな?
行く途中にあった自販機でホットの缶コーヒーを購入。
それをポケットに入れ、寒さを凌ぎながら公園のベンチに座って待った。
息を吐くと白い息が出た。もうすぐ12月か。
本来なら彼氏にあげるクリスマスプレゼントをウキウキで考えていたんだろうな。
しばらく待っていると、
「お姉さん、またこんなところで飲んでるの?」
「今日はシラフ」
昨日の高校生が話しかけてきた。
確かメモ書きに名前が書いてあったはず。
「えっと赤…」
「赤葦。赤葦京治です。●●さん」
「なんで私の名前を?!」
「家まで送るために免許証を見ました」
そう言えばそうか。
赤葦君は私の隣に腰掛けた。
「昨日はなんでやけ酒してたんですか?」
「彼氏の浮気現場に遭遇しちゃってね」
「災難でしたね」
マフラーで埋もれている赤葦君の頬が少し赤いのに気が付いた。
「あ、寒いよね。これあげる。まだ温かいから」
ポケットから出した缶コーヒーを渡すと、
「ありがとうございます」
ニコッと笑う赤葦君は子供のはずなのに、どこか大人びて見えた。
「赤葦君って高校生?」
「はい、3年生です」
「じゃあ受験勉強大変だ」
「そうですね」
他愛のない会話をたくさんした。
不思議と赤葦君にはなんでも話せてしまう。
「また話聞いてもらってもいいかな?」
ポツッ……ポツッ……ザーッ
「あっ………」
タイミング悪く雨が降ってきた。
「ごめんね、話しすぎちゃった。家直ぐそこだから傘だけでも受け取って」
「では、お言葉に甘えて」
私たちは小走りでアパートへと向かった。
「申し訳ございません!……あれ?」
けたたましいアラーム音と共に起床。
「痛っ」
頭が痛い、完全に二日酔いだ。
昨日はあれからどうやって帰ってきたっけ?
曖昧な記憶をたどるが思い出せない。
取りあえず、メイクも落とさずスーツのまま寝ちゃったみたいだから、先に顔を洗わないと。
起き上がると、
「なにこのメモ」
机の上に私のではない綺麗な字で書かれたメモ書きが置いてあった。
“公園で酔い潰れていたので、申し訳ないと思いながら鞄から身元の分かるものを探して家まで送りました。鍵はポストに入れてあります。 赤葦”
「あっ」
思い出した。声をかけてくれた高校生に八つ当たりをした。
それなのに、家まで送ってくれただなんて。
てか、この家に入ったんだよね?
部屋には服の山が出来ており、机の上とキッチンには大量の栄養ドリンクの空ビン。
まとめないとと思ってまだ手をつけていない段ボールたち。
切れかけの照明器具。
このだらしない部屋にあの高校生が入った?!
でも、今はそんなことより仕事へ行く準備をしないと。
ーーーー
痛み止めを服用しながら、二日酔いをだましだまし耐え、なんとか仕事が終わった。
昨日の高校生、同じ時間に公園に行けばまた会えるかな?
行く途中にあった自販機でホットの缶コーヒーを購入。
それをポケットに入れ、寒さを凌ぎながら公園のベンチに座って待った。
息を吐くと白い息が出た。もうすぐ12月か。
本来なら彼氏にあげるクリスマスプレゼントをウキウキで考えていたんだろうな。
しばらく待っていると、
「お姉さん、またこんなところで飲んでるの?」
「今日はシラフ」
昨日の高校生が話しかけてきた。
確かメモ書きに名前が書いてあったはず。
「えっと赤…」
「赤葦。赤葦京治です。●●さん」
「なんで私の名前を?!」
「家まで送るために免許証を見ました」
そう言えばそうか。
赤葦君は私の隣に腰掛けた。
「昨日はなんでやけ酒してたんですか?」
「彼氏の浮気現場に遭遇しちゃってね」
「災難でしたね」
マフラーで埋もれている赤葦君の頬が少し赤いのに気が付いた。
「あ、寒いよね。これあげる。まだ温かいから」
ポケットから出した缶コーヒーを渡すと、
「ありがとうございます」
ニコッと笑う赤葦君は子供のはずなのに、どこか大人びて見えた。
「赤葦君って高校生?」
「はい、3年生です」
「じゃあ受験勉強大変だ」
「そうですね」
他愛のない会話をたくさんした。
不思議と赤葦君にはなんでも話せてしまう。
「また話聞いてもらってもいいかな?」
ポツッ……ポツッ……ザーッ
「あっ………」
タイミング悪く雨が降ってきた。
「ごめんね、話しすぎちゃった。家直ぐそこだから傘だけでも受け取って」
「では、お言葉に甘えて」
私たちは小走りでアパートへと向かった。