可愛い人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
会社に戻ってきた山田さんに早速次回の不破先生の打ち合わせに行ってもらうよう説得した。
「俺、その日も取材に行かないといけないんだけど」
私に仕事を押し付ける前提で取材のアポを取っていたのか、山田さんは。
「私が代わりに取材に行きます」
「でも、お前、取材行ったことないだろ」
確かに、実績も企画力もない私が取材をしたところで、お相手は話をしてくれるのだろうか。
「そらなら俺が一緒に行きますよ。取材相手とは面識もありますし」
それに加え◯◯さんの指導係なんでね、と言って私に視線を向けた。
赤葦さんが私に良くしてくれるのは指導係だから。
それ以上でも以下でもない。
「いいんじゃないか。◯◯の勉強にもなるし」
上司からの許可も降り、赤葦さんが同行するのが条件で私は取材に、山田さんは不破先生の次回の打ち合せに行ってもらうことになった。
迷惑かけたくないと思いつつも、結局赤葦さんに私の尻拭いをさせてしまった。
ーーーー
取材当日。
取材相手の木兎選手が所属するMSBYの試合後にインタビュー時間を設けてもらえると言うことで、先に試合風景の撮影をした。
「赤葦さんはどうして木兎選手と面識があるんですか?以前も取材したとか?」
「高校の先輩だったんだ」
「え!凄いですね。てことは赤葦さんもバレーを?」
「うん。セッターをね」
昔を懐かしむように答えた赤葦さんは、一眼レフを構え淡々と撮影をする。
カメラで隠れているその顔は、一体どんな表情で撮影をしているのか。
バレーを続けていれば今でも木兎選手にボールを上げていたのは自分かもしれない……なんてね。
そう思っている人が、以前、宇内さんのことをあんな顔で語るはずがない。
それにバレーを退いていなければ、私は赤葦さんと出会えていなかった。
そんなことを言ったら、赤葦さんに怒られちゃうかな?
くだらないことを考えている内に試合が終わった。
「ほら、試合終わったから取材する準備するよ」
「はい!」
「俺、その日も取材に行かないといけないんだけど」
私に仕事を押し付ける前提で取材のアポを取っていたのか、山田さんは。
「私が代わりに取材に行きます」
「でも、お前、取材行ったことないだろ」
確かに、実績も企画力もない私が取材をしたところで、お相手は話をしてくれるのだろうか。
「そらなら俺が一緒に行きますよ。取材相手とは面識もありますし」
それに加え◯◯さんの指導係なんでね、と言って私に視線を向けた。
赤葦さんが私に良くしてくれるのは指導係だから。
それ以上でも以下でもない。
「いいんじゃないか。◯◯の勉強にもなるし」
上司からの許可も降り、赤葦さんが同行するのが条件で私は取材に、山田さんは不破先生の次回の打ち合せに行ってもらうことになった。
迷惑かけたくないと思いつつも、結局赤葦さんに私の尻拭いをさせてしまった。
ーーーー
取材当日。
取材相手の木兎選手が所属するMSBYの試合後にインタビュー時間を設けてもらえると言うことで、先に試合風景の撮影をした。
「赤葦さんはどうして木兎選手と面識があるんですか?以前も取材したとか?」
「高校の先輩だったんだ」
「え!凄いですね。てことは赤葦さんもバレーを?」
「うん。セッターをね」
昔を懐かしむように答えた赤葦さんは、一眼レフを構え淡々と撮影をする。
カメラで隠れているその顔は、一体どんな表情で撮影をしているのか。
バレーを続けていれば今でも木兎選手にボールを上げていたのは自分かもしれない……なんてね。
そう思っている人が、以前、宇内さんのことをあんな顔で語るはずがない。
それにバレーを退いていなければ、私は赤葦さんと出会えていなかった。
そんなことを言ったら、赤葦さんに怒られちゃうかな?
くだらないことを考えている内に試合が終わった。
「ほら、試合終わったから取材する準備するよ」
「はい!」