ひと冬の恋
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〜ひと冬の恋〜
中学3年生の冬。
私と友達のサナは推薦で高校の合格を貰った。
そのため、冬休みを利用して一足先早い卒業旅行の計画を立てることにした。
「ねえ、●●。どこにする?」
「迷っちゃうね」
学校の休み時間中、スマホを持っていない私たちはアナログの旅行雑誌とにらめっこをしながら、あーでもない、こーでもないと話し合う。
もう一層のこと、
「夢の国は?」
定番だけれど、何度行っても楽しめる。
だけど、私の提案にサナは首を縦に振らない。
「夢の国もいいけど、どうせならこの時期ならではのところにしない? 」
「この時期ならでは……」
そうは言われても……。
良いところがないか雑誌をペラペラとめくっていると、ふとあるページに目がとまった。
「白銀の景色……」
そこにはスキーやスノーボードができる特集が載っていた。
そう言えば、この手のウインタースポーツはやったことがない。
ちょっと興味があるかも……。
私がページに釘付けになっていると、サナが覗き込んできた。
「何見てるの?」
「これなんだけど……」
雑誌の向きをサナの正面になるように向けると、彼女の表情がパァッと明るくなる。
そして、興奮した様子で私に言った。
「えー!めっちゃいいじゃん!」
サナも同じ考えのようだ。
私は彼女と顔を見合わせて頷く。
「「ここに決まり!!」」
こうして卒業旅行先は長野県でスノーボードをすることになった。
もちろん、中学3年生の女子2人で行けるはずもなく、親同伴だけど。
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