英の本気が見たい
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ーー国見sideーー
桶とタオルを片付けた後、再度寝室へと戻ると、寝付けないのか●●はじっと俺の方を見ていた。
「何?」
「あ、いや………眠くなるまでお話しない?」
「はぁー………いいよ」
呆れたふりをしたけど、少しだけ嬉しかった。
寝て早く治って欲しいと思う反面、このまま何もしないのも寂しいと思っていたから。
「やったあ」
なんて弱々しく喜ぶ●●に、不謹慎だけど可愛いと思った。
俺はベッドにもたれかかるように床に座った。
「英、部活は最近どう?」
「どうって……今日も部活やってからここに来たし、明日も午後から部活」
「そっか、頑張ってるんだね」
先日会ったときは、無気力だのやる気がないだの言っていたのに。
勝手だ。
「でも、この間おばさんから聞いたよ。試合の前半は手を抜いてるって」
「………」
母さんめ、余計なことを吹き込んだな。
「体力温存型だか知らないけど、チームだけじゃなくて相手にも失礼だと思う」
「でも、その分後半は活躍してるし」
「毎回うまくいくとは限らないよ。本気出す前に負けたら意味ないし」
何で俺は●●に説教されているんだ。
面白くない。
「手抜きたいなら誰にも迷惑かけない個人競技をやりなさいよ」
個人競技も考えたことはある。
だけど、俺は………。
「それをしないってことは、それだけバレーが好きってことでしょ?」
「うん……」
●●にはお見通しなんだな。
「今度の試合、応援に行くから。英の本気、見てみたいな」
「ああ………」
多分、尊敬している先輩を除き、●●以外に言われたら腹が立っていたと思う。
だけど、やっぱり俺は●●を幻滅させたくないって思いが強いのか、ほとんどバレーを知らない●●に言われても納得してしまう節がある。
これが惚れた弱みってやつか。
がむしゃらは嫌いだけど本気は嫌いじゃない。
6月のインターハイ、頑張ってみるか。
桶とタオルを片付けた後、再度寝室へと戻ると、寝付けないのか●●はじっと俺の方を見ていた。
「何?」
「あ、いや………眠くなるまでお話しない?」
「はぁー………いいよ」
呆れたふりをしたけど、少しだけ嬉しかった。
寝て早く治って欲しいと思う反面、このまま何もしないのも寂しいと思っていたから。
「やったあ」
なんて弱々しく喜ぶ●●に、不謹慎だけど可愛いと思った。
俺はベッドにもたれかかるように床に座った。
「英、部活は最近どう?」
「どうって……今日も部活やってからここに来たし、明日も午後から部活」
「そっか、頑張ってるんだね」
先日会ったときは、無気力だのやる気がないだの言っていたのに。
勝手だ。
「でも、この間おばさんから聞いたよ。試合の前半は手を抜いてるって」
「………」
母さんめ、余計なことを吹き込んだな。
「体力温存型だか知らないけど、チームだけじゃなくて相手にも失礼だと思う」
「でも、その分後半は活躍してるし」
「毎回うまくいくとは限らないよ。本気出す前に負けたら意味ないし」
何で俺は●●に説教されているんだ。
面白くない。
「手抜きたいなら誰にも迷惑かけない個人競技をやりなさいよ」
個人競技も考えたことはある。
だけど、俺は………。
「それをしないってことは、それだけバレーが好きってことでしょ?」
「うん……」
●●にはお見通しなんだな。
「今度の試合、応援に行くから。英の本気、見てみたいな」
「ああ………」
多分、尊敬している先輩を除き、●●以外に言われたら腹が立っていたと思う。
だけど、やっぱり俺は●●を幻滅させたくないって思いが強いのか、ほとんどバレーを知らない●●に言われても納得してしまう節がある。
これが惚れた弱みってやつか。
がむしゃらは嫌いだけど本気は嫌いじゃない。
6月のインターハイ、頑張ってみるか。