ひと冬の恋
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翌日のチェックアウト。
国見君たちの姿は見掛けなかった。
「国見君たちいないね」
サナにそう言われたけれど、昨日の夜、ちゃんと話せたから後悔はない。
こうして私のひと冬の恋は終わった。
ーーーー
春、桜が舞う季節。
新学期、新しい制服に身を包まれながら登校した。
今日からここが私の学び舎、青葉城西高校。
どんな人がいるのだろう。
逸る気持ちを抑えながら昇降口に貼られているクラス名簿を見る。
すると、見覚えのある後ろ姿を見かけた。
「え…………なんでいるの?」
見間違いなんかじゃない。
その証拠に彼も私に気が付くと、目をまん丸にさせてこちらへやってきた。
「それはこっちのセリフなんだけど」
綺麗に分けられたセンター分け黒髪に、眠そうな垂れ目。
国見英だ。
「久しぶり。てっきり長野の人だと思っていた」
「俺も」
こんな偶然あるんだ。
同じ県なだけでなく、同じ高校だったなんて。
どうしよう、顔がニヤける。
だけど、そんな気持ちを抑えて平静を装い、思い出したかのように尋ねた。
「そうだ、連絡先交換しない?」
「でも……」
国見君が戸惑う理由は分かる。
あのときは持っていなかったもんね。
だけど、今の私は違う。
高校生になるから、とつい先日買ってもらったばかりのスマホを取り出した。
「じゃじゃーん!」
「ふっ、なんだよ、その言い方」
そんなことを言いつつも彼もスマホを取り出して嬉しそうに連絡先を交換してくれた。
ディスプレイにはしっかりと登録された国見英の文字が。
「これからもよろしくね!」
「ああ、こちらこそ」
「あ、そろそろ教室に行かないと」
「そうだな」
あの時、名残り惜しみながら言った“またね”の言葉。
だけど、今日から毎日学校で会える。
惜しみなく言える。
何度だって。
「またね!」
「また」
桜の花弁が舞う中、私のひと冬の恋が再び始まった。
ーーFinーー
国見君たちの姿は見掛けなかった。
「国見君たちいないね」
サナにそう言われたけれど、昨日の夜、ちゃんと話せたから後悔はない。
こうして私のひと冬の恋は終わった。
ーーーー
春、桜が舞う季節。
新学期、新しい制服に身を包まれながら登校した。
今日からここが私の学び舎、青葉城西高校。
どんな人がいるのだろう。
逸る気持ちを抑えながら昇降口に貼られているクラス名簿を見る。
すると、見覚えのある後ろ姿を見かけた。
「え…………なんでいるの?」
見間違いなんかじゃない。
その証拠に彼も私に気が付くと、目をまん丸にさせてこちらへやってきた。
「それはこっちのセリフなんだけど」
綺麗に分けられたセンター分け黒髪に、眠そうな垂れ目。
国見英だ。
「久しぶり。てっきり長野の人だと思っていた」
「俺も」
こんな偶然あるんだ。
同じ県なだけでなく、同じ高校だったなんて。
どうしよう、顔がニヤける。
だけど、そんな気持ちを抑えて平静を装い、思い出したかのように尋ねた。
「そうだ、連絡先交換しない?」
「でも……」
国見君が戸惑う理由は分かる。
あのときは持っていなかったもんね。
だけど、今の私は違う。
高校生になるから、とつい先日買ってもらったばかりのスマホを取り出した。
「じゃじゃーん!」
「ふっ、なんだよ、その言い方」
そんなことを言いつつも彼もスマホを取り出して嬉しそうに連絡先を交換してくれた。
ディスプレイにはしっかりと登録された国見英の文字が。
「これからもよろしくね!」
「ああ、こちらこそ」
「あ、そろそろ教室に行かないと」
「そうだな」
あの時、名残り惜しみながら言った“またね”の言葉。
だけど、今日から毎日学校で会える。
惜しみなく言える。
何度だって。
「またね!」
「また」
桜の花弁が舞う中、私のひと冬の恋が再び始まった。
ーーFinーー
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