ひと冬の恋
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スキー場へ到着する頃には、旅館を出た時よりも雪の強さが増していた。
それでも、意外にも滑っている人はいるわけで、問題ないんだと思っていた。
だけど、滑り始めて直ぐにその考えを改める事になる。
サナを見失ったのだ。
「サナー!どこー!」
辺りを見回すけれど、一向に見つからない。
「仕方がない……」
途方に暮れながらもゆっくり滑りながら下山することにした。
途中で合流できるかもしれないし、できなくてもきっと下の休憩所で待っていてくれているはずだ。
だけど、視界が悪すぎて人探しどころではない。
それどころか、コースから外れたんじゃないか。
万が一崖から落ちたら……。
そう考えると、段々心細くなってきた。
思い返せば、1人で下山するのは初めてだ。
いつも私が追い付くまでサナが少し先で待っていてくれて……。
「……っ」
涙が出そうになるのを堪えながら、ひたすら滑り続けた。
だけど、それももう限界。
おまけに寒さで耳も顔も痛い。
そう思い始めたとき、少し遠くで誰かの声が聞こえた気がした。
「────!…………────!」
立ち止まり、声の聞こえてくる方向を探す。
目を凝らしてよく見ると、人影が見えた。
その人影はゆっくりだけれど、確かにこちらへ滑ってくる。
「●●!」
あれはサナじゃない。
あれは……、
「国見君!」
彼は慣れたボード捌きで私の前で止まった。
見知った顔があるだけでこんなにも安心するとは。
うっかり抱きたくなる衝動を抑える。
国見君は私の周りを少しだけ確認すると、
「アンタ1人か?」
そう尋ねてきた。
さっきは名前で呼んでくれたのに……。
少し面白くないと思ったけれど、質問にはちゃんと答える。
「うん、はぐれちゃって……」
そう言えば金田一君の姿も見当たらない。
国見君も逸れちゃったのかな?
始めから別々で滑っていた可能性もあるけれど。
そんなことを考えていると、
「ひとまず、中間地点の休憩所まで行くぞ」
国見君は片足だけボードからブーツを外すと、私の手を引いてくれた。
グローブ越しなのに、その手が暖かく感じる。
それでも、意外にも滑っている人はいるわけで、問題ないんだと思っていた。
だけど、滑り始めて直ぐにその考えを改める事になる。
サナを見失ったのだ。
「サナー!どこー!」
辺りを見回すけれど、一向に見つからない。
「仕方がない……」
途方に暮れながらもゆっくり滑りながら下山することにした。
途中で合流できるかもしれないし、できなくてもきっと下の休憩所で待っていてくれているはずだ。
だけど、視界が悪すぎて人探しどころではない。
それどころか、コースから外れたんじゃないか。
万が一崖から落ちたら……。
そう考えると、段々心細くなってきた。
思い返せば、1人で下山するのは初めてだ。
いつも私が追い付くまでサナが少し先で待っていてくれて……。
「……っ」
涙が出そうになるのを堪えながら、ひたすら滑り続けた。
だけど、それももう限界。
おまけに寒さで耳も顔も痛い。
そう思い始めたとき、少し遠くで誰かの声が聞こえた気がした。
「────!…………────!」
立ち止まり、声の聞こえてくる方向を探す。
目を凝らしてよく見ると、人影が見えた。
その人影はゆっくりだけれど、確かにこちらへ滑ってくる。
「●●!」
あれはサナじゃない。
あれは……、
「国見君!」
彼は慣れたボード捌きで私の前で止まった。
見知った顔があるだけでこんなにも安心するとは。
うっかり抱きたくなる衝動を抑える。
国見君は私の周りを少しだけ確認すると、
「アンタ1人か?」
そう尋ねてきた。
さっきは名前で呼んでくれたのに……。
少し面白くないと思ったけれど、質問にはちゃんと答える。
「うん、はぐれちゃって……」
そう言えば金田一君の姿も見当たらない。
国見君も逸れちゃったのかな?
始めから別々で滑っていた可能性もあるけれど。
そんなことを考えていると、
「ひとまず、中間地点の休憩所まで行くぞ」
国見君は片足だけボードからブーツを外すと、私の手を引いてくれた。
グローブ越しなのに、その手が暖かく感じる。
