ひと冬の恋
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ラウンジの広いソファに座りながらサナはコーヒー牛乳、私はフルーツ牛乳を飲みながら待っていると、後ろから元気な声が聞こえてきた。
「お待たせー!」
振り向くと、先ほどの男性2人がいた。
本当に早く来たんだ。
だからか、仄かに髪がまだ濡れている。
「何飲んでるんだ?」
尖った頭のボリュームが少しだけ落ち着いた彼が、私たちの手元に視線を移しながら尋ねてきた。
「私はコーヒー牛乳!」
「フルーツ牛乳……です」
私たちが答えると、2人も売店の方へと向かった。
ほどなくして戻ってきた2人の手には同じビンが握られている。
ビンの蓋を開けながら、2人は私たちの側のソファに腰掛けた。
「2人は何にしたんですか?」
最初に聞いてきたんだから、聞き返してもいいよね?
そんな軽い気持ちで尋ねただけなのに、
「俺は牛乳!」
「……」
とんがり頭の彼に対して、センター分けの彼は無言のまま。
だけど、中身の色的に牛乳ではない。
サナと同じコーヒー牛乳かと思っていたら、
「こいつはキャラメルラテだよ。なっ、国見!」
とんがり頭の彼が代わりに答えた。
「ふふっ」
見た目に寄らず可愛い物を飲んでいたため、思わず笑ってしまった。
中身を知られたくなかったのか、はたまた笑われたのが嫌だったのか、彼はキッと睨みつけてきた。
だけど、可愛い物を飲んでいると思えばちっとも怖くない。
「そう言えば自己紹介がまだだったな!俺は金田一勇太郎で、こっちは国見英」
とんがり頭の彼……もとい金田一君が自己紹介をしてくれた。
お互いを呼び合っていたから、何となく名前は覚えていたけれど、そう言えばしていなかったっけ。
彼らに続いて私たちも自己紹介をした。
「佐藤サナだよ〜」
「◯◯●●です……」
それから私たちと国見君、金田一君たちは色々なことを話した。
「まさか同い年だったとはな!」
「本当だよ〜!背が高いからてっきり年上だと思った!」
盛り上がっているサナと金田一君に比べて、国見君は大人しい人だった。
それなのに、私にはあんな暴言を吐いていたかと思うと、少し納得ができない。
本人に直接聞けない私は恐る恐る金田一君に尋ねた。
「ねえ、金田一君。国見君っていつも静かなの?」
「ん?まあ、比較的ぼんやりしているとはコーチとかに言われてるけど……」
「おい、金田一」
国見君の制止も聞かず金田一君は話し続ける。
「あ、もしかして昼間の暴言のことだよな?」
「うん……」
「俺たちバレー部なんだけど、同じチームメイトにソリが合わないやつがいて。ソイツが俺たちと違う高校に行くって言うのが気に食わなくてイライラしてたんだよ。八つ当たりしてごめんな」
別に金田一君に謝ってもらいたいわけじゃないのに。
国見君はそんなんじゃないし、と不貞腐れているけれど、図星のようにも見えた。
そもそも、ソリが合わない人と離れられるなら嬉しいはずなのに、なんでイライラするんだろう。
自分から逃げているみたいで嫌だった、とか?
男子の世界、と言うかスポーツの世界には色々とあるのかな。
話し込んでいると、サナのスマホがメッセージを受信した。
内容を確認すると、どうやらサナのおばさんからのようだ。
サナは私に目配せした後、国見君と金田一君に視線を向けた。
「ごめんね、そろそろ夕食の時間だから戻らなきゃ」
「それなら俺たちも戻るか」
居心地が悪かったのか、1番最初に国見君が立ち上がった。
「俺ら明後日までいるから、また会えたらよろしくな!」
そう言って金田一君は大きく手を振って別れた。
「お待たせー!」
振り向くと、先ほどの男性2人がいた。
本当に早く来たんだ。
だからか、仄かに髪がまだ濡れている。
「何飲んでるんだ?」
尖った頭のボリュームが少しだけ落ち着いた彼が、私たちの手元に視線を移しながら尋ねてきた。
「私はコーヒー牛乳!」
「フルーツ牛乳……です」
私たちが答えると、2人も売店の方へと向かった。
ほどなくして戻ってきた2人の手には同じビンが握られている。
ビンの蓋を開けながら、2人は私たちの側のソファに腰掛けた。
「2人は何にしたんですか?」
最初に聞いてきたんだから、聞き返してもいいよね?
そんな軽い気持ちで尋ねただけなのに、
「俺は牛乳!」
「……」
とんがり頭の彼に対して、センター分けの彼は無言のまま。
だけど、中身の色的に牛乳ではない。
サナと同じコーヒー牛乳かと思っていたら、
「こいつはキャラメルラテだよ。なっ、国見!」
とんがり頭の彼が代わりに答えた。
「ふふっ」
見た目に寄らず可愛い物を飲んでいたため、思わず笑ってしまった。
中身を知られたくなかったのか、はたまた笑われたのが嫌だったのか、彼はキッと睨みつけてきた。
だけど、可愛い物を飲んでいると思えばちっとも怖くない。
「そう言えば自己紹介がまだだったな!俺は金田一勇太郎で、こっちは国見英」
とんがり頭の彼……もとい金田一君が自己紹介をしてくれた。
お互いを呼び合っていたから、何となく名前は覚えていたけれど、そう言えばしていなかったっけ。
彼らに続いて私たちも自己紹介をした。
「佐藤サナだよ〜」
「◯◯●●です……」
それから私たちと国見君、金田一君たちは色々なことを話した。
「まさか同い年だったとはな!」
「本当だよ〜!背が高いからてっきり年上だと思った!」
盛り上がっているサナと金田一君に比べて、国見君は大人しい人だった。
それなのに、私にはあんな暴言を吐いていたかと思うと、少し納得ができない。
本人に直接聞けない私は恐る恐る金田一君に尋ねた。
「ねえ、金田一君。国見君っていつも静かなの?」
「ん?まあ、比較的ぼんやりしているとはコーチとかに言われてるけど……」
「おい、金田一」
国見君の制止も聞かず金田一君は話し続ける。
「あ、もしかして昼間の暴言のことだよな?」
「うん……」
「俺たちバレー部なんだけど、同じチームメイトにソリが合わないやつがいて。ソイツが俺たちと違う高校に行くって言うのが気に食わなくてイライラしてたんだよ。八つ当たりしてごめんな」
別に金田一君に謝ってもらいたいわけじゃないのに。
国見君はそんなんじゃないし、と不貞腐れているけれど、図星のようにも見えた。
そもそも、ソリが合わない人と離れられるなら嬉しいはずなのに、なんでイライラするんだろう。
自分から逃げているみたいで嫌だった、とか?
男子の世界、と言うかスポーツの世界には色々とあるのかな。
話し込んでいると、サナのスマホがメッセージを受信した。
内容を確認すると、どうやらサナのおばさんからのようだ。
サナは私に目配せした後、国見君と金田一君に視線を向けた。
「ごめんね、そろそろ夕食の時間だから戻らなきゃ」
「それなら俺たちも戻るか」
居心地が悪かったのか、1番最初に国見君が立ち上がった。
「俺ら明後日までいるから、また会えたらよろしくな!」
そう言って金田一君は大きく手を振って別れた。
