英の本気が見たい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
〜英の本気が見たい〜
私には3つ年下の幼馴染みがいる。
名前は国見英。
家が隣同士で、小さい頃なんてどちらかの両親がいない日はよくご飯をご馳走になったり、お泊まりもしたものだ。
そんな私は春から大学生になって、今は大学近くの学生用のアパートに一人暮らしを始めている。
そのため英とはめっきり会わなくなった。
大型連休くらいは実家に帰ろうかな。
そう思っていたのに、私は今、英の部屋にお邪魔をして、勉強している英を横目にベッドに仰向けに寝転びながら、転がっていたバレーボールを天井に向かってポンポンと弾ませている。
いわゆる直上オーバー。
「天井に当てないでよ」
「うーん」
なんて空返事をする。
「てか、なんでうちに来るわけ?」
「だって、連絡せずに帰ってきたら家に誰もいなかったんだもん」
それまで英の家で暇潰し。
顔も見たかったしね。
「大学生って暇なの?勉強の邪魔だから出てって」
そんな英の言葉を無視して、私は勝手に話し出した。
「英ってファッション無気力なの?それともガチ無気力なの?」
「は?」
「だってやる気ない態度なのに、部活にはちゃんと行ってるみたいだし」
中学のバレーの試合の応援に行ったときはチームメイトに怒鳴られていたりと、つまらなさそうにプレーをしていたから、てっきり高校ではバレーを辞めるものだと思っていた。
それなのに部屋にはマイバレーボールが転がっていたり、本棚には最新の月刊バリボーが並べられていたり、極め付きにユニフォームがハンガーに掛けられている。
相当バレーが好きと見た。
「無気力とか関係なく、部活は普通行くでしょ」
「えー、私は無気力じゃないけど部活はサボっていたよ」
サボりやすいように個人競技の部活を選択するという計算の上で。
「●●の場合は無気力とかじゃなくて、面倒くさがりなだけでしょ」
失礼な。面倒くさがりではあるけど、文化祭とかは張り切るタイプだし。率先して行動をしていた。
あーあ、高校生活が懐かしいな。
1/8ページ