教えて天喰君
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教室から見かけたのはこの当たりだろうか。
あれから少し時間が経ってしまったから、大分流されてしまったかもしれない。
この流れ的に行き着く場所は………あの川だ。
私はできるだけ先回りのルートを選んで川下へと走った。
氾濫しているせいで、水位は腰近くまで上がっている。
急がないと。
目的地付近に着くと、木にしがみついて水の流れに抗っている子供がいた。
服の色的に教室から見えたのはあの男の子だ。
「大丈夫?!今行くから手を離さないでね!」
私は洪水の水音にも負けないように声を張って呼びかけた。
私の声に気が付いた男の子はこちらを向いた。
その顔は安堵と恐怖が混ざっていた。
私もうっかり流されないように、慎重に建物をつたって男の子の元へと一歩一歩近づいた。
「……っ……ぅ…!」
もう少し。あと少しで手が届きそう。
「手を伸ばして!」
手を伸ばすために片手を木から離すと男の子は流されてしまうかもしれないけれど、あと少しなんだ。
「……くっ………もう少し………掴んだ!」
私は男の子の腕を思いっきり引っ張り上げて、自分が捕まっている建物へと引き寄せた。
「あ、ありがとう。お姉ちゃん」
「さあ、早く建物に入って」
どこかの会社のビル。
こんな状況だから追い出すことなんてしないだろう。
私は先に男の子を建物の入口へと押し込んだ。
「お姉ちゃんも早く」
男の子が呼びかけてくれたけれど、私は建物に入ることはできなかった。
「!?」
流れてきた木の破片にぶつかって、建物から手が離れた。
そして、そのまま一緒に川下へと流された。
あれから少し時間が経ってしまったから、大分流されてしまったかもしれない。
この流れ的に行き着く場所は………あの川だ。
私はできるだけ先回りのルートを選んで川下へと走った。
氾濫しているせいで、水位は腰近くまで上がっている。
急がないと。
目的地付近に着くと、木にしがみついて水の流れに抗っている子供がいた。
服の色的に教室から見えたのはあの男の子だ。
「大丈夫?!今行くから手を離さないでね!」
私は洪水の水音にも負けないように声を張って呼びかけた。
私の声に気が付いた男の子はこちらを向いた。
その顔は安堵と恐怖が混ざっていた。
私もうっかり流されないように、慎重に建物をつたって男の子の元へと一歩一歩近づいた。
「……っ……ぅ…!」
もう少し。あと少しで手が届きそう。
「手を伸ばして!」
手を伸ばすために片手を木から離すと男の子は流されてしまうかもしれないけれど、あと少しなんだ。
「……くっ………もう少し………掴んだ!」
私は男の子の腕を思いっきり引っ張り上げて、自分が捕まっている建物へと引き寄せた。
「あ、ありがとう。お姉ちゃん」
「さあ、早く建物に入って」
どこかの会社のビル。
こんな状況だから追い出すことなんてしないだろう。
私は先に男の子を建物の入口へと押し込んだ。
「お姉ちゃんも早く」
男の子が呼びかけてくれたけれど、私は建物に入ることはできなかった。
「!?」
流れてきた木の破片にぶつかって、建物から手が離れた。
そして、そのまま一緒に川下へと流された。