教えて天喰君
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ーー天喰sideーー
◯◯さんは同じ雄英高校に通う経営科だ。
学科が違えば顔を合わす機会が少ないはずなのに、なぜか彼女はわざわざ俺の教室に来てはぐいぐい質問攻めをしてくる。
今日は課題だから、と言う理由だったけど、この間はインターンは順調か、とどこで知ったのかそんな話題を振ってきた。
そこでうっかり、
「毎回たこ焼きをご馳走になっている」
なんて口を滑らせようものなら、
「私も天喰君のインターン先に遊びに行きたい!」
と言われる始末。
俺は遊びに行っているわけじゃないのに。
「絶対に断られるよ」
「いいから今度聞いてみて!」
しつこく言ってくるから後日ダメ元でファットガムに聞いたら、
「なんや、その嬢ちゃん楽しそうやな!ええで、連れて来 いや」
と、意外にもノリノリの言葉を返された。
◯◯さんが来てもすることないのに。
ーーーー
事務所のドアをノックして、先に扉を潜る俺。
「ファットガム、◯◯さんを連れてきました」
「し、失礼します」
ガチガチに緊張している◯◯さん。
普段は俺に対してグイグイ来る彼女の初めて見る姿。
そんなに緊張するのなら、来ない方が良かったのでは?
「おー!待っとったでぇ●●ちゃん!」
それなのに、大歓迎ムードのファットガム。
部屋に入る前から香ってきたけど、ソファに座りながら目の前のローテーブルに乗せたたこ焼き器で一生懸命たこ焼きを作っている。
「は、初めまして。◯◯●●です。今日はよろしくお願いします」
「まあまあ、そない緊張せんで。今たこ焼き焼いとるでそこに座って待っとき!」
対面のソファを指差すファットガム。
「ありがとうこざいます!」
言われた通りソファに大人しく座る◯◯さん。
俺はどこに座ろう。
向かいの席はファットガムが真ん中にドカンと座り、せっせとたこ焼きを焼いている。
残されたのは◯◯さんの隣。
………。
「なんや環も壁に向って立っとらんで、早う座り!」
「はい……」
あえて立っていたのに、そう言われたら座るしかない。
俺は◯◯さんと同じソファの端にちょこんと座った。
「その距離何?環が珍しく女の子連れてくるって言うから、てっきり付き合ってるんかと思おてた」
「は、え?私が天喰君と?!そんなんじゃないですよ!」
緊張で大人しくしていた◯◯さんだったけど、さすがに俺と付き合っているなんて勘違いされたのが不本意だったのか、真っ先に否定してきた。
「ほーん、お似合いやと思うけどな」
「そんな、そんな」
と恥ずかしさからなのか、手で顔を扇ぐ◯◯さん。
その素振りを見て、◯◯さんの指の水掻きが気になったのか聞いてきたファットガム。
「●●ちゃん、その指……」
俺も気になっていたので、ここばかりはよくぞ聞いてくれた、と思った。
「ああ、これですか……」
だけど、踏み込んではいけないことだったのか、自分の手を見つめながら急に元気のない返事をした◯◯さん。
「個性の水掻きなんですけどね、昔色々あって自分で取ろうとしてボロボロになっちゃいました。バカですよね〜アハハ」
「そうか…」
笑ってはいるけど空元気なのが分かる。
だからファットガムもそれ以上は聞かなかった。
「ほら、出来たで!一番綺麗にできたやつを●●ちゃんにあげるわ」
「うわ〜ありがとうこざいます」
はふはふと美味しそうにたこ焼きを頬張る◯◯さん。
「とっても美味しいです」
「そら良かったわ」
先程の空気が嘘のように明るくなった。
リカバリーもさすがだ。
一時は暗い雰囲気になったけれど、最後には楽しく終えることが出来てホッとした。
こうして、◯◯さんの意外な一面を垣間見れた日となった。
◯◯さんは同じ雄英高校に通う経営科だ。
学科が違えば顔を合わす機会が少ないはずなのに、なぜか彼女はわざわざ俺の教室に来てはぐいぐい質問攻めをしてくる。
今日は課題だから、と言う理由だったけど、この間はインターンは順調か、とどこで知ったのかそんな話題を振ってきた。
そこでうっかり、
「毎回たこ焼きをご馳走になっている」
なんて口を滑らせようものなら、
「私も天喰君のインターン先に遊びに行きたい!」
と言われる始末。
俺は遊びに行っているわけじゃないのに。
「絶対に断られるよ」
「いいから今度聞いてみて!」
しつこく言ってくるから後日ダメ元でファットガムに聞いたら、
「なんや、その嬢ちゃん楽しそうやな!ええで、連れて
と、意外にもノリノリの言葉を返された。
◯◯さんが来てもすることないのに。
ーーーー
事務所のドアをノックして、先に扉を潜る俺。
「ファットガム、◯◯さんを連れてきました」
「し、失礼します」
ガチガチに緊張している◯◯さん。
普段は俺に対してグイグイ来る彼女の初めて見る姿。
そんなに緊張するのなら、来ない方が良かったのでは?
「おー!待っとったでぇ●●ちゃん!」
それなのに、大歓迎ムードのファットガム。
部屋に入る前から香ってきたけど、ソファに座りながら目の前のローテーブルに乗せたたこ焼き器で一生懸命たこ焼きを作っている。
「は、初めまして。◯◯●●です。今日はよろしくお願いします」
「まあまあ、そない緊張せんで。今たこ焼き焼いとるでそこに座って待っとき!」
対面のソファを指差すファットガム。
「ありがとうこざいます!」
言われた通りソファに大人しく座る◯◯さん。
俺はどこに座ろう。
向かいの席はファットガムが真ん中にドカンと座り、せっせとたこ焼きを焼いている。
残されたのは◯◯さんの隣。
………。
「なんや環も壁に向って立っとらんで、早う座り!」
「はい……」
あえて立っていたのに、そう言われたら座るしかない。
俺は◯◯さんと同じソファの端にちょこんと座った。
「その距離何?環が珍しく女の子連れてくるって言うから、てっきり付き合ってるんかと思おてた」
「は、え?私が天喰君と?!そんなんじゃないですよ!」
緊張で大人しくしていた◯◯さんだったけど、さすがに俺と付き合っているなんて勘違いされたのが不本意だったのか、真っ先に否定してきた。
「ほーん、お似合いやと思うけどな」
「そんな、そんな」
と恥ずかしさからなのか、手で顔を扇ぐ◯◯さん。
その素振りを見て、◯◯さんの指の水掻きが気になったのか聞いてきたファットガム。
「●●ちゃん、その指……」
俺も気になっていたので、ここばかりはよくぞ聞いてくれた、と思った。
「ああ、これですか……」
だけど、踏み込んではいけないことだったのか、自分の手を見つめながら急に元気のない返事をした◯◯さん。
「個性の水掻きなんですけどね、昔色々あって自分で取ろうとしてボロボロになっちゃいました。バカですよね〜アハハ」
「そうか…」
笑ってはいるけど空元気なのが分かる。
だからファットガムもそれ以上は聞かなかった。
「ほら、出来たで!一番綺麗にできたやつを●●ちゃんにあげるわ」
「うわ〜ありがとうこざいます」
はふはふと美味しそうにたこ焼きを頬張る◯◯さん。
「とっても美味しいです」
「そら良かったわ」
先程の空気が嘘のように明るくなった。
リカバリーもさすがだ。
一時は暗い雰囲気になったけれど、最後には楽しく終えることが出来てホッとした。
こうして、◯◯さんの意外な一面を垣間見れた日となった。