教えて天喰君
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今から10年以上も前。
「お前の指って変なの!」
好きな人を交えて公園で遊んでいたときのこと。
突然その男の子から指摘された。
「変じゃないもん!」
私とその男の子のやり取りに他のお友達もなんだ、なんだと集まってきた。
「変だ!見てみろよ、他の奴らはそんなの付いてないぜ?」
その言葉に自分の手を確認しだすお友達。
本当だ、確かにと聞こえてくる声。
私にとっては両親が付いているから普通だと思っていた水掻き。
保育園と言う小さな社会に通い出すようになってから気付かされた周りとの違い。
私って変なの………?
その日はいたたまれない気持ちになって、逃げるように家に帰った。
「ただいまー」
返事がない。
私の指って変なの?
親に聞きたくても誰もいなかった。
仕方がないから試しに水掻きを軽く引っ掻いてみた。
「痛い……」
痛いってことは取ったらダメなのかな?
だけど、この痛みを我慢すれば皆と同じ指になる。
好きな男の子にからかわれなくなる。
私は足の水掻きからひと思いに引きちぎった。
「ひぎっ…………!!」
うわ……ぁ……あ……痛いよ……。
次は手の指の水掻き……。
「うぐっ…………!!」
取れた……。
残すは首元のエラのみ。
だけど、血だらけの指に力が入らず、呆然としているところで両親が帰ってきた。
「●●!?」
「アンタ何してるの!?」
「お母さん……お父さん……私……」
普通になりたくて。
その後、直ぐ様両親によって病院に連れて行かれた。
幼い私の再生能力は未熟なため、水掻きはもう戻らない、と診断された。
思い返せば、帰宅して早々両手足が血だらけになった我が子を見た両親はさぞ驚いたことだろう。
本当にバカなことをした。
だから、そんな私の個性と同じ力を出せるポテンシャルを秘めている天喰君から、水掻きをその程度にしか認識されていなくて、少し悲しく思った。
「また聞きに来るから、そのときまでに魚食べておいてね!」
「えーっ……」
私は天喰君にそう言って今日のインタビューを終わらせた。
「お前の指って変なの!」
好きな人を交えて公園で遊んでいたときのこと。
突然その男の子から指摘された。
「変じゃないもん!」
私とその男の子のやり取りに他のお友達もなんだ、なんだと集まってきた。
「変だ!見てみろよ、他の奴らはそんなの付いてないぜ?」
その言葉に自分の手を確認しだすお友達。
本当だ、確かにと聞こえてくる声。
私にとっては両親が付いているから普通だと思っていた水掻き。
保育園と言う小さな社会に通い出すようになってから気付かされた周りとの違い。
私って変なの………?
その日はいたたまれない気持ちになって、逃げるように家に帰った。
「ただいまー」
返事がない。
私の指って変なの?
親に聞きたくても誰もいなかった。
仕方がないから試しに水掻きを軽く引っ掻いてみた。
「痛い……」
痛いってことは取ったらダメなのかな?
だけど、この痛みを我慢すれば皆と同じ指になる。
好きな男の子にからかわれなくなる。
私は足の水掻きからひと思いに引きちぎった。
「ひぎっ…………!!」
うわ……ぁ……あ……痛いよ……。
次は手の指の水掻き……。
「うぐっ…………!!」
取れた……。
残すは首元のエラのみ。
だけど、血だらけの指に力が入らず、呆然としているところで両親が帰ってきた。
「●●!?」
「アンタ何してるの!?」
「お母さん……お父さん……私……」
普通になりたくて。
その後、直ぐ様両親によって病院に連れて行かれた。
幼い私の再生能力は未熟なため、水掻きはもう戻らない、と診断された。
思い返せば、帰宅して早々両手足が血だらけになった我が子を見た両親はさぞ驚いたことだろう。
本当にバカなことをした。
だから、そんな私の個性と同じ力を出せるポテンシャルを秘めている天喰君から、水掻きをその程度にしか認識されていなくて、少し悲しく思った。
「また聞きに来るから、そのときまでに魚食べておいてね!」
「えーっ……」
私は天喰君にそう言って今日のインタビューを終わらせた。