教えて天喰君
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〜教えて天喰君〜
私は雄英高校に通う経営科の一般生徒。
今、私の目の前には教室の壁に視線を向けている、同じ学年のヒーロー科の天喰君がいる。
そんな彼にインタビューをするところだ。
「天喰君!私の課題に協力してくれない?いくつか聞きたいことがあるんだけど」
「な、なに、◯◯さん……」
経営科が最近出された課題、その内容は事務所経営を請け負ったと仮定したとき、その従業員、もといヒーローたちをどう売り出すのか、その強みをプレゼンする、と言うもの。
それで選ばれた仮定従業員が天喰環君。
「天喰君って魚を食べるとどんな容姿になるの?」
「どんなって言われても……エラが出てきたり、水掻きが出来たり……かな?」
戸惑いながらも答えてくれる天喰君。
だけど、なんでそんな不確かな答えなの?
「かな?ってなんで?実践していないの?それとも魚が嫌いなの?でもタコとか貝は食べているよね?」
「グイグイくるな………」
ボソッと言っても聞こえているからね。
「魚は単純に攻撃に特化した個性が出なさそうだから。口から水が出せるようになるわけでもないし……」
「ふむふむ」
私はノートに大切なことを書き漏らさないようにカリカリとペンを動かす。
「それに、水辺の救難には活かせそうだけど、それは俺じゃなくても専門のヒーローがいるだろうし」
「そっか……」
私が何故こんなにも天喰君が魚を食べたときの容姿が気になるのか。
それは私の個性に関係している。
私の個性は『水掻き』。
両親譲りの個性。
だから本来は首元にエラがあったり、手足の指の間に水掻きがある。
だけど、インタビュー内容を書き込むためにペンを持っている私の指には、水掻きがほとんど付いていない。
なぜなら、幼少期の頃に無理やり引っ掻いて取ってしまったせいで、水掻きがほとんど機能しないくらいの大きさしか残っていないから。
取ろうと思った理由は単純。
当時好きだった男の子にからかわれたから。
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