可愛いにも格好良いにもなれるキミ
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表彰式後、今日は全ての部活がお休みのため一斉に帰宅した。
私も途中まで翔陽と帰ることに。
だけど彼は負けたのが悔しいのか顔を歪めたまま。
「球技大会お疲れ様。2試合目は惜しかったね」
「……」
声を掛けるが翔陽からの反応はない。
自分の得意分野のバレーボールでもないのにこの悔しがり方。
負けたのにヘラヘラとしていたどっかの誰かさんとは大違い。
今は何も話さない方がいいのか。
どうしたものかと悩んでいるうちに分かれ道に差し掛かった。
ここまで来ると他の生徒も周りにはいない。
2人だけの空間で別れの挨拶をする。
「じゃあ、またね」
翔陽は俯いたまま。
私はそのまま帰ろうとした時、翔陽が口を開いた。
「俺、勝手にアイツにコンプレックス感じてた」
「アイツ?」
「2組の……●●に手を振ってたやつ」
ヨウヘイのことだろう。
確かに手は振られたけど、私は振り返していない。
翔陽にしか振っていないのに、何を気にしているのだろう。
「アイツ、俺よりもすっげぇ背が高いだろ?」
「まあ、そうだけど……。でも、だからって……」
バレー部の部員は翔陽より皆背が高いのに、今更何をコンプレックスに感じているのか。
「バレーなら低身長でも俺は飛べるから大丈夫だと思っていたけど、恋愛だとそうはいかないって思い知らされた」
「えっ?」
「悔しいけど、●●の隣を歩くのはああ言う背の高いやつが似合ってる」
「本当にそう思うの?」
「……」
黙って頷く翔陽になんだか腹が立つ。
「似合うとかどうとか、翔陽が勝手に決めることじゃないでしょ!」
思わず大声を出してしまった。
翔陽は驚いたのか目をまん丸くして私を見ている。
でも、私は止まらない。
翔陽に今思っていることを全部ぶつけないと。
「あのね、私が好きなのは翔陽なの!背なんて関係ない!無邪気で明るい翔陽が可愛くて好き!どんなことでも貪欲で一生懸命な翔陽が格好良くて好き!」
「……」
「だから……だから、勝手に決めるなー!」
息も切れ切れに全部吐き出してやった。
翔陽を見ると、少し頰を染めていた。
どうしよう……勢いで告白してしまった……。
ここからどうしたら良いのか分からず、しばらく沈黙が流れる。
すると突然、翔陽が手を繋いできた。
「ごめん。俺、勝手に●●のこと諦めようとしてた」
翔陽がぽつりぽつりと話し始める。
「アイツ、言ってたんだ。●●に告白されたことがあるって。それ聞いた時、すげぇショックだった。しかもあの容姿。絶対に敵わないと思ったんだ」
ヨウヘイ、翔陽にそんなことを言っていただなんて。
「俺、●●の隣にいてもいい?」
「いいに決まってるじゃない!不安になったら何度でも言ってあげる」
私は大きく息を吸い込んだ。
「私が好きなのは翔陽だよって!」
「俺も●●が好き!」
そう言ってお互い笑い合う。
中学の時、ヨウヘイに振られて良かった。
そうでなければ、今こうして翔陽と付き合うことはなかったかもしれないから。
可愛いにも格好良いにもなれる翔陽が大好きだよ。
ーーFinーー
私も途中まで翔陽と帰ることに。
だけど彼は負けたのが悔しいのか顔を歪めたまま。
「球技大会お疲れ様。2試合目は惜しかったね」
「……」
声を掛けるが翔陽からの反応はない。
自分の得意分野のバレーボールでもないのにこの悔しがり方。
負けたのにヘラヘラとしていたどっかの誰かさんとは大違い。
今は何も話さない方がいいのか。
どうしたものかと悩んでいるうちに分かれ道に差し掛かった。
ここまで来ると他の生徒も周りにはいない。
2人だけの空間で別れの挨拶をする。
「じゃあ、またね」
翔陽は俯いたまま。
私はそのまま帰ろうとした時、翔陽が口を開いた。
「俺、勝手にアイツにコンプレックス感じてた」
「アイツ?」
「2組の……●●に手を振ってたやつ」
ヨウヘイのことだろう。
確かに手は振られたけど、私は振り返していない。
翔陽にしか振っていないのに、何を気にしているのだろう。
「アイツ、俺よりもすっげぇ背が高いだろ?」
「まあ、そうだけど……。でも、だからって……」
バレー部の部員は翔陽より皆背が高いのに、今更何をコンプレックスに感じているのか。
「バレーなら低身長でも俺は飛べるから大丈夫だと思っていたけど、恋愛だとそうはいかないって思い知らされた」
「えっ?」
「悔しいけど、●●の隣を歩くのはああ言う背の高いやつが似合ってる」
「本当にそう思うの?」
「……」
黙って頷く翔陽になんだか腹が立つ。
「似合うとかどうとか、翔陽が勝手に決めることじゃないでしょ!」
思わず大声を出してしまった。
翔陽は驚いたのか目をまん丸くして私を見ている。
でも、私は止まらない。
翔陽に今思っていることを全部ぶつけないと。
「あのね、私が好きなのは翔陽なの!背なんて関係ない!無邪気で明るい翔陽が可愛くて好き!どんなことでも貪欲で一生懸命な翔陽が格好良くて好き!」
「……」
「だから……だから、勝手に決めるなー!」
息も切れ切れに全部吐き出してやった。
翔陽を見ると、少し頰を染めていた。
どうしよう……勢いで告白してしまった……。
ここからどうしたら良いのか分からず、しばらく沈黙が流れる。
すると突然、翔陽が手を繋いできた。
「ごめん。俺、勝手に●●のこと諦めようとしてた」
翔陽がぽつりぽつりと話し始める。
「アイツ、言ってたんだ。●●に告白されたことがあるって。それ聞いた時、すげぇショックだった。しかもあの容姿。絶対に敵わないと思ったんだ」
ヨウヘイ、翔陽にそんなことを言っていただなんて。
「俺、●●の隣にいてもいい?」
「いいに決まってるじゃない!不安になったら何度でも言ってあげる」
私は大きく息を吸い込んだ。
「私が好きなのは翔陽だよって!」
「俺も●●が好き!」
そう言ってお互い笑い合う。
中学の時、ヨウヘイに振られて良かった。
そうでなければ、今こうして翔陽と付き合うことはなかったかもしれないから。
可愛いにも格好良いにもなれる翔陽が大好きだよ。
ーーFinーー
