〜第一章〜 偽りの性別
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「んっ……っ」
目を開けると全裸のミリオが私を抱きかかえていた。
よかった、無事だったんだね。
「ミリオ………あ、」
声……。女の声。
意識を失っていたせいで、個性が解除されてしまったようだ。
今からでも声だけ低く出してごまかす?
だけど、それは男の声ではなく、しょせん女が低く出しただけの声。
「本当の声、可愛いんだね」
ダメだ。もうごまかせない。
「今まで嘘をついていてごめん。今の姿が本当の私なの」
「………」
黙るミリオ。
幻滅するよね。呆れたよね。
長い間一緒にいたのに、性別を偽るなんて大きな嘘をついていたんだから。
責められる覚悟はできている。
さあ、何でも思いの丈をぶつけていいよ。
それなのに、返ってきた言葉は意外なものだった。
「よかったー!」
「よかった?」
「俺、恋愛対象が男だと思って悩んでいたから」
「?」
どう言うこと?
「あ、恋愛対象が男って言っても◯◯以外の男には全くドキドキしないのね。だから◯◯限定だと思うんだけど」
「えっえっ……」
「俺が女の子、もしくは◯◯が女の子なら良かったのにーって何度思ったことか」
頭が追い付かない。
「だから、せめてずっと親友でいようって決めていたから、◯◯が女の子ですっごく嬉しい!」
「ミリオ……」
「俺も◯◯のことを下の名前で呼びたい」
先程まで自分の恋愛対象について熱く語っていたミリオが真剣な眼差しでこちらを見ている。
「名前、聞かせてくれない?」
もう教えてもいいんだ。
やっとミリオに私の名前を呼んでもらえる。
「●●………私の名前は●●」
「●●ちゃんか!●●ちゃん……。良い名前だね!」
噛みしめるように何度も私の名前を連呼するミリオ。
「改めまして、●●ちゃん。俺は●●ちゃんのことが好きです。良かったら俺と付き合って下さい!」
これは夢だろうか。
名前を呼んでもらえただけでなく、ミリオが私のことを好きだと言っている。
そんなの答えは決まっている。
「もちろんっ!」
ーーFinーー
目を開けると全裸のミリオが私を抱きかかえていた。
よかった、無事だったんだね。
「ミリオ………あ、」
声……。女の声。
意識を失っていたせいで、個性が解除されてしまったようだ。
今からでも声だけ低く出してごまかす?
だけど、それは男の声ではなく、しょせん女が低く出しただけの声。
「本当の声、可愛いんだね」
ダメだ。もうごまかせない。
「今まで嘘をついていてごめん。今の姿が本当の私なの」
「………」
黙るミリオ。
幻滅するよね。呆れたよね。
長い間一緒にいたのに、性別を偽るなんて大きな嘘をついていたんだから。
責められる覚悟はできている。
さあ、何でも思いの丈をぶつけていいよ。
それなのに、返ってきた言葉は意外なものだった。
「よかったー!」
「よかった?」
「俺、恋愛対象が男だと思って悩んでいたから」
「?」
どう言うこと?
「あ、恋愛対象が男って言っても◯◯以外の男には全くドキドキしないのね。だから◯◯限定だと思うんだけど」
「えっえっ……」
「俺が女の子、もしくは◯◯が女の子なら良かったのにーって何度思ったことか」
頭が追い付かない。
「だから、せめてずっと親友でいようって決めていたから、◯◯が女の子ですっごく嬉しい!」
「ミリオ……」
「俺も◯◯のことを下の名前で呼びたい」
先程まで自分の恋愛対象について熱く語っていたミリオが真剣な眼差しでこちらを見ている。
「名前、聞かせてくれない?」
もう教えてもいいんだ。
やっとミリオに私の名前を呼んでもらえる。
「●●………私の名前は●●」
「●●ちゃんか!●●ちゃん……。良い名前だね!」
噛みしめるように何度も私の名前を連呼するミリオ。
「改めまして、●●ちゃん。俺は●●ちゃんのことが好きです。良かったら俺と付き合って下さい!」
これは夢だろうか。
名前を呼んでもらえただけでなく、ミリオが私のことを好きだと言っている。
そんなの答えは決まっている。
「もちろんっ!」
ーーFinーー