〜第一章〜 偽りの性別
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あれから何箇所か服屋を回って気に入った服を買ったミリオ。
「◯◯は買わなくて良かったのか?」
「うん」
私も欲しい服があったけど諦めた。
だって女物の服だったから。
ミリオには一人っ子だって伝えていたから、姉妹に買っていく、なんて理由は使えずに泣く泣く。
「今日は良い買い物ができたよ!ありがとう、◯◯」
「どういたしまして」
まあ、でも、ミリオが満足したなら良かった。
「ご飯でも食べてから帰るか?」
「いいね」
ミリオの提案に、どこか良いご飯処はないかと探していると、
BaaaaaaaN!! KabooM!!
「うわぁっ!」
「っ!」
大きな爆発音と共に建物が揺れた。
「地震か?!」
しかし、それは地震ではなかった。
脳無 による襲撃。
目の前に立ちはだかるたくさんの脳無。
火災報知器がけたたましく鳴り響き、天井のスプリンクラーが作動して水をまき散らす。
雄英のヒーロー科のミリオと違い、普通の高校に通う私は動揺と恐怖で足がすくんで動けなかった。
「あ……あ……っ」
「俺が食い止めている間に◯◯は逃げて!」
「わ、分かった」
ミリオの掛け声でようやく足が動いた。
「無茶はしないでね!」
ミリオは無言でサムズアップした。
その逞しい後ろ姿を目に焼き付けて私はその場を離れた。
だけど、逃げている途中でミリオが買ったショップバッグが落ちていることに気が付いた。
絶対に拾いに行っている場合じゃない。
服より自分の命の方が大切。
そんなことは分かってはいるけど、ミリオと一緒に選んで買った服。
脳無によって焼かれてしまったら、私たちの思い出まで焼かれてしまう気がした。
頭ではダメだと分かっていても身体は反対の行動をしていた。
「◯◯は買わなくて良かったのか?」
「うん」
私も欲しい服があったけど諦めた。
だって女物の服だったから。
ミリオには一人っ子だって伝えていたから、姉妹に買っていく、なんて理由は使えずに泣く泣く。
「今日は良い買い物ができたよ!ありがとう、◯◯」
「どういたしまして」
まあ、でも、ミリオが満足したなら良かった。
「ご飯でも食べてから帰るか?」
「いいね」
ミリオの提案に、どこか良いご飯処はないかと探していると、
BaaaaaaaN!! KabooM!!
「うわぁっ!」
「っ!」
大きな爆発音と共に建物が揺れた。
「地震か?!」
しかし、それは地震ではなかった。
目の前に立ちはだかるたくさんの脳無。
火災報知器がけたたましく鳴り響き、天井のスプリンクラーが作動して水をまき散らす。
雄英のヒーロー科のミリオと違い、普通の高校に通う私は動揺と恐怖で足がすくんで動けなかった。
「あ……あ……っ」
「俺が食い止めている間に◯◯は逃げて!」
「わ、分かった」
ミリオの掛け声でようやく足が動いた。
「無茶はしないでね!」
ミリオは無言でサムズアップした。
その逞しい後ろ姿を目に焼き付けて私はその場を離れた。
だけど、逃げている途中でミリオが買ったショップバッグが落ちていることに気が付いた。
絶対に拾いに行っている場合じゃない。
服より自分の命の方が大切。
そんなことは分かってはいるけど、ミリオと一緒に選んで買った服。
脳無によって焼かれてしまったら、私たちの思い出まで焼かれてしまう気がした。
頭ではダメだと分かっていても身体は反対の行動をしていた。