〜第二章〜 偽りの好意
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「だから何で男の子の姿なの?!」
ミリオは心底解せないといった顔で叫んだ。
「何でって言われても……」
先日、サリナちゃんに言われたことをミリオに話した。
そのとき、女の子の姿で隣にいた方が予防線になる」と覚悟も決めた。
だけど、いざ2人きりになると、どうしても長年の癖が抜けない。
女の子の姿で彼と向き合う自分を想像するだけで、心臓が爆発しそうに跳ねて、逃げ道を作るようにこの姿を選んでしまうのだ。
「いいかい、●●ちゃん。俺としては、男の子の姿のキミなら悪い虫が付かなくて安心だと思う反面、皆には見せている本来の姿を、見られないことが嫌なの!」
真っ直ぐすぎる彼の言葉は、ぐうの音も出ないほど正論だった。
「……だから、今日は強行突破させてもらうよ」
「えっ? 強行突破……って、ちょっと!何するの!」
抗議する間もなく、私はミリオの太い腕にひょいと担ぎ上げられた。
連れて行かれたのは、街の喧騒から少し離れた場所に建つ、見上げるほど高い建物。
あれよあれよという間に、私はきらびやかな内装の個室へと押し込まれていた。
暖色の照明に照らされた部屋。
視界の端には、広く取られたバスルームと、無駄に大きいキングサイズのベッド。
そしてそのサイドテーブルには、意味深なティッシュケースと、円形の跡が浮かび上がった正方形の小袋が置かれている。
そこが“そういうこと”をするための場所であることは、あまりにも明白だった。
「……本当に、ミリオは……」
ベッドの端に座らされた私は、顔を上げられずに呟いた。
けれど、ミリオの声がすぐそばで響く。
「……俺とするのは嫌?」
顔を上げると、そこには大きく開かれた青い瞳があった。
かつて私が彼に「男の子の姿の私は嫌い?」と聞いた時と同じ、不安と期待が混ざり合ったような、脆く、けれど切実な瞳。
強引だとは思った。
けれど、嫌だなんて、これっぽっちも思っていない。
「……嫌じゃ、ないよ」
「……っ、それなら!」
ぱーっと、彼の顔にキラキラした輝きが戻った。いつもの太陽のような笑顔。
「あ、でも、俺的には●●ちゃんが男の子の姿のままでもいいけど、どうする?このままする?」
「ば、ばっかじゃないの?!」
私は反射的に、ミリオの分厚い胸板に拳を叩きつけた。
男の子の姿とは言え、鍛えていない私のパンチは透過するまでもないのか、彼はハハハと笑いながら、その厚い胸元で全てを受け止めた。
本当にもう……この男には勝てない。
私はふっと息を吐き、目を閉じた。
全身の細胞が組み変わるような感覚と共に、個性を解除する。
骨格が小さく、華奢になり、肌の質感が柔らかく変わっていく。
次に目を開けたとき、ミリオの視界に映っているのは、1人の女の子だ。
「そ、それじゃあ……」
ミリオはいつもなら透過で一瞬にして全裸になれる。
だけど、彼はあえて指を動かし、一つずつ丁寧に衣類を脱ぎ捨てていった。
露わになった上半身は、まさに努力の結晶だった。
逞しい大胸筋、浮き上がった腹筋、美しい逆三角形。
彼の個性は、それ自体が攻撃力を高めるものではない。
だからこそ、彼は一撃の重さを手に入れるために、血の滲むような鍛錬でこの身体を作り上げたのだ。
その逞しい肉体に見惚れ、私は息を呑んだ。
私は今から……この、温かくて強い手で、抱かれるんだ……。
ミリオがゆっくりと膝をつき、私をベッドへと押し倒す。
背中に沈み込むシーツの感触と、彼から放たれる圧倒的な熱。
重なる視線の先、ミリオの瞳には、紛れもなく女としての私が映っていた。
「……愛してるよ、●●ちゃん」
その言葉が耳元に溶けた瞬間、私は彼に全てを預けるように、その広い胸へと手を回した。
偽りの姿も、強がりも、もういらない。
私たちはようやく、本当の自分たちのままで1つになった。
ミリオは心底解せないといった顔で叫んだ。
「何でって言われても……」
先日、サリナちゃんに言われたことをミリオに話した。
そのとき、女の子の姿で隣にいた方が予防線になる」と覚悟も決めた。
だけど、いざ2人きりになると、どうしても長年の癖が抜けない。
女の子の姿で彼と向き合う自分を想像するだけで、心臓が爆発しそうに跳ねて、逃げ道を作るようにこの姿を選んでしまうのだ。
「いいかい、●●ちゃん。俺としては、男の子の姿のキミなら悪い虫が付かなくて安心だと思う反面、皆には見せている本来の姿を、見られないことが嫌なの!」
真っ直ぐすぎる彼の言葉は、ぐうの音も出ないほど正論だった。
「……だから、今日は強行突破させてもらうよ」
「えっ? 強行突破……って、ちょっと!何するの!」
抗議する間もなく、私はミリオの太い腕にひょいと担ぎ上げられた。
連れて行かれたのは、街の喧騒から少し離れた場所に建つ、見上げるほど高い建物。
あれよあれよという間に、私はきらびやかな内装の個室へと押し込まれていた。
暖色の照明に照らされた部屋。
視界の端には、広く取られたバスルームと、無駄に大きいキングサイズのベッド。
そしてそのサイドテーブルには、意味深なティッシュケースと、円形の跡が浮かび上がった正方形の小袋が置かれている。
そこが“そういうこと”をするための場所であることは、あまりにも明白だった。
「……本当に、ミリオは……」
ベッドの端に座らされた私は、顔を上げられずに呟いた。
けれど、ミリオの声がすぐそばで響く。
「……俺とするのは嫌?」
顔を上げると、そこには大きく開かれた青い瞳があった。
かつて私が彼に「男の子の姿の私は嫌い?」と聞いた時と同じ、不安と期待が混ざり合ったような、脆く、けれど切実な瞳。
強引だとは思った。
けれど、嫌だなんて、これっぽっちも思っていない。
「……嫌じゃ、ないよ」
「……っ、それなら!」
ぱーっと、彼の顔にキラキラした輝きが戻った。いつもの太陽のような笑顔。
「あ、でも、俺的には●●ちゃんが男の子の姿のままでもいいけど、どうする?このままする?」
「ば、ばっかじゃないの?!」
私は反射的に、ミリオの分厚い胸板に拳を叩きつけた。
男の子の姿とは言え、鍛えていない私のパンチは透過するまでもないのか、彼はハハハと笑いながら、その厚い胸元で全てを受け止めた。
本当にもう……この男には勝てない。
私はふっと息を吐き、目を閉じた。
全身の細胞が組み変わるような感覚と共に、個性を解除する。
骨格が小さく、華奢になり、肌の質感が柔らかく変わっていく。
次に目を開けたとき、ミリオの視界に映っているのは、1人の女の子だ。
「そ、それじゃあ……」
ミリオはいつもなら透過で一瞬にして全裸になれる。
だけど、彼はあえて指を動かし、一つずつ丁寧に衣類を脱ぎ捨てていった。
露わになった上半身は、まさに努力の結晶だった。
逞しい大胸筋、浮き上がった腹筋、美しい逆三角形。
彼の個性は、それ自体が攻撃力を高めるものではない。
だからこそ、彼は一撃の重さを手に入れるために、血の滲むような鍛錬でこの身体を作り上げたのだ。
その逞しい肉体に見惚れ、私は息を呑んだ。
私は今から……この、温かくて強い手で、抱かれるんだ……。
ミリオがゆっくりと膝をつき、私をベッドへと押し倒す。
背中に沈み込むシーツの感触と、彼から放たれる圧倒的な熱。
重なる視線の先、ミリオの瞳には、紛れもなく女としての私が映っていた。
「……愛してるよ、●●ちゃん」
その言葉が耳元に溶けた瞬間、私は彼に全てを預けるように、その広い胸へと手を回した。
偽りの姿も、強がりも、もういらない。
私たちはようやく、本当の自分たちのままで1つになった。
