〜第二章〜 ズボラでも見捨てないで
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目を覚ますと、胃の不快感がなくなっていた。
代わりに腹部に何やら重みを感じる。
視線だけ移すと、そこにはスヤスヤと眠る京治君の姿が。
何故、京治君がここに?
ボヤボヤとした記憶を遡らせたけれど、全く覚えていない。
取り敢えず汗でぐっしょりの服を着替えたい。
だけど、このまま体を起こせば京治君も起こしてしまう。
どうしたものか。
唸りながら頭を悩ませるけれど、良い案は浮かばない。
仕方がない。
無理に動かず、京治君が起きるのを待とう。
だけど、ただ待つだけなのも暇だ。
私は気持ち良さそうに寝ている彼の髪の毛にそっと触れた。
少し硬めの髪質。
調子に乗って撫でていると、彼の目がゆっくりと開いた。
「何しているんですか?」
体を起こすもまだ眠りが抜けないのか、喋り方はゆったりとしている。
普段大人びた彼の姿は今は見る影もなく、子供っぽくて可愛いとまで感じた。
「ごめんね、起こした?」
「いえ、そもそも寝るつもりなかったのに、●●さんの寝顔を見ていたらいつの間にか……。それより、具合はどうですか?」
寝ぼけていたと思っていた京治君はもう私の心配をしてくれた。
本当に優しい子だ。
「うん、今は大丈夫。変なところを見せちゃってごめんね」
「今更ですよ。初めて会ったときも吐くまでじゃないにしろ、こんな感じでしたし」
「その節はご迷惑を……」
恥ずかしい醜態をさらしたことを思い出し、顔が熱くなる。
そう言えば、私たち喧嘩をしていたのに普通に話しができている。
今なら素直に謝れるかな。
「ねえ、京治君……」
「なんですか?」
「私、今まで京治君に甘えすぎてたよね。本当にごめんなさい」
「……」
頭を下げるも京治君は何も言わない。
だけど、聞いてはくれているから、私は話を続けた。
「ズボラなの知っていて告白してくれたことにあぐらをかいていた。だけど、これからは少しずつだけど頑張るから……だから、私を見捨てないで欲しい」
これで許してくれなくても、甘んじて受け入れよう。
もちろん直ぐには無理かもしれないけれど。
恐る恐る京治君の顔をうかがうと、彼は優しい眼差しをしていた。
「●●さんは勘違いをしています」
「勘違い?」
「俺は●●さんと別れるつもりなんてありませんよ」
京治君は私を優しく抱きしめ頭を撫でてくれた。
それがとても心地良い。
「言ったじゃないですか。俺が社会人になったら結婚してくださいって」
覚えていてくれてたんだ。
嬉しくて思わず涙が溢れる。
私は彼の背中に腕を回して抱きしめ返した。
ああ、やっぱり好き。
「●●さん、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。京治君」
どちらからともなく見つめ合う。
これからも傍にいられる幸せを噛み締めながら、喧嘩は懲り懲りだな、と思った。
ーーFinーー
代わりに腹部に何やら重みを感じる。
視線だけ移すと、そこにはスヤスヤと眠る京治君の姿が。
何故、京治君がここに?
ボヤボヤとした記憶を遡らせたけれど、全く覚えていない。
取り敢えず汗でぐっしょりの服を着替えたい。
だけど、このまま体を起こせば京治君も起こしてしまう。
どうしたものか。
唸りながら頭を悩ませるけれど、良い案は浮かばない。
仕方がない。
無理に動かず、京治君が起きるのを待とう。
だけど、ただ待つだけなのも暇だ。
私は気持ち良さそうに寝ている彼の髪の毛にそっと触れた。
少し硬めの髪質。
調子に乗って撫でていると、彼の目がゆっくりと開いた。
「何しているんですか?」
体を起こすもまだ眠りが抜けないのか、喋り方はゆったりとしている。
普段大人びた彼の姿は今は見る影もなく、子供っぽくて可愛いとまで感じた。
「ごめんね、起こした?」
「いえ、そもそも寝るつもりなかったのに、●●さんの寝顔を見ていたらいつの間にか……。それより、具合はどうですか?」
寝ぼけていたと思っていた京治君はもう私の心配をしてくれた。
本当に優しい子だ。
「うん、今は大丈夫。変なところを見せちゃってごめんね」
「今更ですよ。初めて会ったときも吐くまでじゃないにしろ、こんな感じでしたし」
「その節はご迷惑を……」
恥ずかしい醜態をさらしたことを思い出し、顔が熱くなる。
そう言えば、私たち喧嘩をしていたのに普通に話しができている。
今なら素直に謝れるかな。
「ねえ、京治君……」
「なんですか?」
「私、今まで京治君に甘えすぎてたよね。本当にごめんなさい」
「……」
頭を下げるも京治君は何も言わない。
だけど、聞いてはくれているから、私は話を続けた。
「ズボラなの知っていて告白してくれたことにあぐらをかいていた。だけど、これからは少しずつだけど頑張るから……だから、私を見捨てないで欲しい」
これで許してくれなくても、甘んじて受け入れよう。
もちろん直ぐには無理かもしれないけれど。
恐る恐る京治君の顔をうかがうと、彼は優しい眼差しをしていた。
「●●さんは勘違いをしています」
「勘違い?」
「俺は●●さんと別れるつもりなんてありませんよ」
京治君は私を優しく抱きしめ頭を撫でてくれた。
それがとても心地良い。
「言ったじゃないですか。俺が社会人になったら結婚してくださいって」
覚えていてくれてたんだ。
嬉しくて思わず涙が溢れる。
私は彼の背中に腕を回して抱きしめ返した。
ああ、やっぱり好き。
「●●さん、これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。京治君」
どちらからともなく見つめ合う。
これからも傍にいられる幸せを噛み締めながら、喧嘩は懲り懲りだな、と思った。
ーーFinーー
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