〜第二章〜 ズボラでも見捨てないで
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帰宅し、部屋の電気を点けると朝家を出たままの汚い状態だった。
溜まっているごみ袋。
足場の踏み場もないくらい落ちている服。
テーブルには空の栄養ドリンクと先日買ったお弁当のごみ。
改めて見ると酷い有様だ。
「ははは……」
あまりに酷すぎて乾いた笑いが出た。
こんなんじゃ、嫌われても仕方ないよね。
ひとまずお弁当箱を洗わないと。
シンクに置いてある2つのスポンジのループには、食器用と掃除用と書かれており、誰が見ても分かりやすいようになっていた。
もちろん私がしたワケではない。
京治君の痕跡を見つけて、胸がキュッとなった。
だけど、今は感傷に浸っている場合ではない。
洗い物をしないと。
洗い終わった弁当箱を拭き、棚に戻そうとしたら、そこにも京治君の痕跡があった。
一緒に選んで決めたお揃いの食器とマグカップ。
“お揃いっていいですね。付き合っているって実感できるので”
部屋を見渡すと、それら以外にも一緒に選んだインテリアがある。
“●●さん、部屋に観葉植物を置きませんか?少しでも気分が晴れるように”
そのインテリアを隠すように置かれた段ボール。
“また栄養ドリンク箱買いしたんですか?まだ前のが残っているのに。ここにまとめておきますからね”
蘇る数々の思い出。
こんなにも私への想いが部屋中に溢れているのに、当たり前になっていて気が付かなかった。
その想いが埋もれないように掃除しないと。
仕事終わりで疲れている体にムチを打ち、ごみ袋を手にした。
「これは燃えるごみ……これは資源ごみ……」
京治君みたいにテキパキできないけれど、表記を確認しながら分別していく。
掃除している途中でサイドボードの裏に何か落ちていることに気が付いた。
「なんだろう……」
手に取ると、それは京治君からの置き手紙だった。
酷く汚れており、最近書かれたものではない。
埃を払い、シワを伸ばしてから目を通した。
“公園で酔い潰れていたので、申し訳ないと思いながら鞄から身元の分かるものを探して家まで送りました。鍵はポストに入れてあります。 赤葦”
この置き手紙は……。
「懐かしい……」
京治君が酔い潰れた私を介抱してくれた時に残したもの。
捨てた覚えもないけれど見当たらなかったから、てっきり彼が掃除の際に捨てたものだと思っていた。
この頃はまさか付き合うなんて夢にも思わなかったな。
まあ、もしかしたらこのまま別れてしまう可能性もあるけれど。
「嫌だな……。別れたくない」
そんな気持ちを誤魔化すために、一心不乱に部屋の掃除を再開した。
溜まっているごみ袋。
足場の踏み場もないくらい落ちている服。
テーブルには空の栄養ドリンクと先日買ったお弁当のごみ。
改めて見ると酷い有様だ。
「ははは……」
あまりに酷すぎて乾いた笑いが出た。
こんなんじゃ、嫌われても仕方ないよね。
ひとまずお弁当箱を洗わないと。
シンクに置いてある2つのスポンジのループには、食器用と掃除用と書かれており、誰が見ても分かりやすいようになっていた。
もちろん私がしたワケではない。
京治君の痕跡を見つけて、胸がキュッとなった。
だけど、今は感傷に浸っている場合ではない。
洗い物をしないと。
洗い終わった弁当箱を拭き、棚に戻そうとしたら、そこにも京治君の痕跡があった。
一緒に選んで決めたお揃いの食器とマグカップ。
“お揃いっていいですね。付き合っているって実感できるので”
部屋を見渡すと、それら以外にも一緒に選んだインテリアがある。
“●●さん、部屋に観葉植物を置きませんか?少しでも気分が晴れるように”
そのインテリアを隠すように置かれた段ボール。
“また栄養ドリンク箱買いしたんですか?まだ前のが残っているのに。ここにまとめておきますからね”
蘇る数々の思い出。
こんなにも私への想いが部屋中に溢れているのに、当たり前になっていて気が付かなかった。
その想いが埋もれないように掃除しないと。
仕事終わりで疲れている体にムチを打ち、ごみ袋を手にした。
「これは燃えるごみ……これは資源ごみ……」
京治君みたいにテキパキできないけれど、表記を確認しながら分別していく。
掃除している途中でサイドボードの裏に何か落ちていることに気が付いた。
「なんだろう……」
手に取ると、それは京治君からの置き手紙だった。
酷く汚れており、最近書かれたものではない。
埃を払い、シワを伸ばしてから目を通した。
“公園で酔い潰れていたので、申し訳ないと思いながら鞄から身元の分かるものを探して家まで送りました。鍵はポストに入れてあります。 赤葦”
この置き手紙は……。
「懐かしい……」
京治君が酔い潰れた私を介抱してくれた時に残したもの。
捨てた覚えもないけれど見当たらなかったから、てっきり彼が掃除の際に捨てたものだと思っていた。
この頃はまさか付き合うなんて夢にも思わなかったな。
まあ、もしかしたらこのまま別れてしまう可能性もあるけれど。
「嫌だな……。別れたくない」
そんな気持ちを誤魔化すために、一心不乱に部屋の掃除を再開した。
