〜第一章〜 ズボラでも愛して
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いつの間にか、私の生活は一変していた。気付けば、ほぼ毎週、休日の朝から赤葦君が私の家に来て、家事と勉強をするのがルーティンになっていた。
「ほら、●●さん、起きてください。天気が良いので布団干しますよ」
朝からけたたましいチャイムを鳴らされるのが嫌で、つい合鍵を渡した結果がこれだ。
もちろん、家事をしてくれるのは本当に助かる。
汚部屋から脱却し、私の生活レベルは格段に上がった。
だけど、休みの日くらいはゆっくり寝ていたい。
「あと1時間〜」
私は布団にくるまり、モゾモゾと抵抗する。
「長すぎます。あと5分で布団剥ぎますから」
彼の言葉は手厳しい。
容赦がない。
赤葦君は宣言通り、きっちり5分後に、優しさのかけらもない手つきで布団を剥ぎ取った。
ヒヤリとした空気に体が震える。
「きゃー、えっち」
私は冗談めかして言ってみる。
「冗談言っていないで、顔洗ってきてください」
彼は全く動じず、淡々とした声で返した。
「はーい」
顔を洗って着替えを済ませてリビングに戻ると、テーブルの上には彩り豊かな豪華な朝食が並べられていた。
「うわー、今日は和食かー!味噌汁が染みる……!この菜の花のからし和えも渋くていいね」
一口飲んだだけで、胃の腑にじわりと温かさが広がる。
彼の料理は本当にどれも美味しい。
「よかったです」
赤葦君は私の反応を見てから、自分の分の朝食に手をつけた。
元々我が家には、1人暮らしの必要最低限の食器しか置いていなかった。
それが今では、彼が買ってきてくれた2人分の小鉢や、ちゃんとしたお皿が増え、いつの間にか食器棚が充実していた。
ユウタ……もとい、元カレを部屋に招くときは、食事のほとんどを惣菜やテイクアウトで済ませていたため、食器なんてほとんど必要なかった。
そもそも、私の部屋はいつも散らかっていたから、元カレを滅多に呼ぶことができなかった。
どうしても来たいと言われたら、前日に大掃除。
と言っても、見られたくないものをクローゼットにただ詰め込むだけの作業だったけれど。
思い返せば、そういっただらしなさに愛想を尽かされて、浮気されていたのかもしれない。
もちろん、浮気をしていい理由にはならないけれど、反省すべき点は多々ある。
私は目の前の朝食を噛みしめながら、彼に尋ねた。
「ねえ、来週は息抜きに出かけない?」
こんな私でも愛想つかないで世話を焼いてくれる赤葦君に、少しでもお礼がしたかった。
「いいですけど、どこへ行きますか?」
彼は意外そうな顔をしながらも、すぐに承諾してくれた。
「内緒。じゃあ、来週は公園で待ち合わせね」
私はルンルン気分で味噌汁をすすった。
ユウタと別れてからのどん底だった気分が、久しぶりに高揚しているのを感じた。
「ほら、●●さん、起きてください。天気が良いので布団干しますよ」
朝からけたたましいチャイムを鳴らされるのが嫌で、つい合鍵を渡した結果がこれだ。
もちろん、家事をしてくれるのは本当に助かる。
汚部屋から脱却し、私の生活レベルは格段に上がった。
だけど、休みの日くらいはゆっくり寝ていたい。
「あと1時間〜」
私は布団にくるまり、モゾモゾと抵抗する。
「長すぎます。あと5分で布団剥ぎますから」
彼の言葉は手厳しい。
容赦がない。
赤葦君は宣言通り、きっちり5分後に、優しさのかけらもない手つきで布団を剥ぎ取った。
ヒヤリとした空気に体が震える。
「きゃー、えっち」
私は冗談めかして言ってみる。
「冗談言っていないで、顔洗ってきてください」
彼は全く動じず、淡々とした声で返した。
「はーい」
顔を洗って着替えを済ませてリビングに戻ると、テーブルの上には彩り豊かな豪華な朝食が並べられていた。
「うわー、今日は和食かー!味噌汁が染みる……!この菜の花のからし和えも渋くていいね」
一口飲んだだけで、胃の腑にじわりと温かさが広がる。
彼の料理は本当にどれも美味しい。
「よかったです」
赤葦君は私の反応を見てから、自分の分の朝食に手をつけた。
元々我が家には、1人暮らしの必要最低限の食器しか置いていなかった。
それが今では、彼が買ってきてくれた2人分の小鉢や、ちゃんとしたお皿が増え、いつの間にか食器棚が充実していた。
ユウタ……もとい、元カレを部屋に招くときは、食事のほとんどを惣菜やテイクアウトで済ませていたため、食器なんてほとんど必要なかった。
そもそも、私の部屋はいつも散らかっていたから、元カレを滅多に呼ぶことができなかった。
どうしても来たいと言われたら、前日に大掃除。
と言っても、見られたくないものをクローゼットにただ詰め込むだけの作業だったけれど。
思い返せば、そういっただらしなさに愛想を尽かされて、浮気されていたのかもしれない。
もちろん、浮気をしていい理由にはならないけれど、反省すべき点は多々ある。
私は目の前の朝食を噛みしめながら、彼に尋ねた。
「ねえ、来週は息抜きに出かけない?」
こんな私でも愛想つかないで世話を焼いてくれる赤葦君に、少しでもお礼がしたかった。
「いいですけど、どこへ行きますか?」
彼は意外そうな顔をしながらも、すぐに承諾してくれた。
「内緒。じゃあ、来週は公園で待ち合わせね」
私はルンルン気分で味噌汁をすすった。
ユウタと別れてからのどん底だった気分が、久しぶりに高揚しているのを感じた。
