男の子のお姫様
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文化祭当日。
校門を潜ると生徒たちが客寄せに必死で賑わっていた。
「美味しいよ!」
「買ってって!」
「そこのお姉さん、おまけするよ!」
定番な焼きそばやたこ焼き、フランクフルト。
運動着の袖ををネジネジと捲り、タオルを首に掛けた男子生徒たちがせっせと作っていた。
それらをスルーして、
「見たいところある?」
と、入口で貰った文化祭パンフレットを眺めながらカオリが聞いてきた。
「演劇見たい!」
私は真っ先に浩輔君のクラスの演劇をあげた。
「おっけー。だけど、上映時間まだ先だね」
そっか、まだか………。
「それならカオリの弟君のクラスに行こうよ!」
カオリの弟君のクラスは男女逆転カフェだった。
男子生徒がメイド服、女子生徒が燕尾服。
もちろん女子生徒の方が人数が少ないため、教室の中はむさ苦しいメイドさんたちがたくさんいた。
それはカオリの弟君も例外ではない。
「ちょ、アンタその格好。ウケるんだけど!」
「うっせぇな!早く注文決めろよ」
注文を聞きに来てくれた弟君を見て爆笑するカオリ。
正直私も笑ってしまった。
でも、浩輔君ならきっとこのメイド服も着こなすんだろうな、と一人妄想。
「格好はあれだけど、このケーキ美味しいね」
「そうだね!」
二人でケーキの感想を話していると、
「ちょっと宣伝失礼しますね〜」
と、ドレス姿の男子生徒が手持ち看板を持って教室に入ってきた。
看板には公演場所とシンデレラの文字が。
「1-A組は体育館でシンデレラの演劇をします。間もなく始まるので良ければ来てくださいね!」
クラスの宣伝をした男子生徒は一礼をして、速やかに去っていった。
「1-Aって●●が行きたいって言っていたところだよね?」
「そうだね」
「さっきの子がシンデレラかな?演劇もここのカフェみたいに男女入れ替えるっぽいね」
「うーん」
確かにシンデレラと言えばヒロインの他に継母や義姉、魔女など女性が多い。
そうなると、浩輔君の役ってひょっとしたら……。
「食べ終わった?良い席確保したいから行くよ!」
「あ、待って!」
少しだけ残っていた飲み物を飲み干し、私たちは体育館へと向かった。
校門を潜ると生徒たちが客寄せに必死で賑わっていた。
「美味しいよ!」
「買ってって!」
「そこのお姉さん、おまけするよ!」
定番な焼きそばやたこ焼き、フランクフルト。
運動着の袖ををネジネジと捲り、タオルを首に掛けた男子生徒たちがせっせと作っていた。
それらをスルーして、
「見たいところある?」
と、入口で貰った文化祭パンフレットを眺めながらカオリが聞いてきた。
「演劇見たい!」
私は真っ先に浩輔君のクラスの演劇をあげた。
「おっけー。だけど、上映時間まだ先だね」
そっか、まだか………。
「それならカオリの弟君のクラスに行こうよ!」
カオリの弟君のクラスは男女逆転カフェだった。
男子生徒がメイド服、女子生徒が燕尾服。
もちろん女子生徒の方が人数が少ないため、教室の中はむさ苦しいメイドさんたちがたくさんいた。
それはカオリの弟君も例外ではない。
「ちょ、アンタその格好。ウケるんだけど!」
「うっせぇな!早く注文決めろよ」
注文を聞きに来てくれた弟君を見て爆笑するカオリ。
正直私も笑ってしまった。
でも、浩輔君ならきっとこのメイド服も着こなすんだろうな、と一人妄想。
「格好はあれだけど、このケーキ美味しいね」
「そうだね!」
二人でケーキの感想を話していると、
「ちょっと宣伝失礼しますね〜」
と、ドレス姿の男子生徒が手持ち看板を持って教室に入ってきた。
看板には公演場所とシンデレラの文字が。
「1-A組は体育館でシンデレラの演劇をします。間もなく始まるので良ければ来てくださいね!」
クラスの宣伝をした男子生徒は一礼をして、速やかに去っていった。
「1-Aって●●が行きたいって言っていたところだよね?」
「そうだね」
「さっきの子がシンデレラかな?演劇もここのカフェみたいに男女入れ替えるっぽいね」
「うーん」
確かにシンデレラと言えばヒロインの他に継母や義姉、魔女など女性が多い。
そうなると、浩輔君の役ってひょっとしたら……。
「食べ終わった?良い席確保したいから行くよ!」
「あ、待って!」
少しだけ残っていた飲み物を飲み干し、私たちは体育館へと向かった。