アナタを守らせて下さい
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
積極的に制服を探しているわけではないけれど、相変わらず制服は見つからないわけで、私は未だに作業服で学校生活を送っている。
親からは不審がられいるけれど、工業高校出身ではない両親には詳しい内情が分からない。
それをいいことに適当な言い訳をしている。
だけど、現役伊達工生である浩輔にはそうもいかず、ついに問い詰められてしまった。
それは、いつものように図書室で勉強を見ているときのこと。
「◯◯先輩」
「なに?分からないところでもあった?」
浩輔の手元を覗き込む。
合っている……よね。
こっちも。
特に苦戦した様子は見られない。
「いえ、前から気になっていたんですけど……」
浩輔は悩みながら口を開いた。
「なんでいつも作業服なんですか?」
「あーそれは……」
やっぱり気になるか。
なんて言おう。
素直に虐めにあって隠されましたって?
そんなこと言えるはずがない。
「実は制服なくしちゃって」
「そんなことあります?!」
「あるから、この格好なんだよねー」
「そうですか」
苦し紛れの言い訳。
浩輔は納得していないとでも言わんばかりの表情をしている。
そもそも浩輔はあの体育祭の出来事を知っているのだろうか。
3年生しか出ていなかった借り物競争だけれど、全校生徒の前で行われた。
見られていても可笑しくない。
「浩輔はさ、この前の体育祭で借り物競争の競技を見てた?」
恐る恐る聞いてみると、
「えっと……確かそのときは応援合戦の最終確認をしていて、ちゃんとは見ていません。何かあったんですか?」
「いや、知らないならいいよ」
わざわざトラウマになりそうな公開告白を、自らの口で言う必要はない。
「えー!気になります!」
「ほら、雑談はこのくらいにして勉強!勉強!明日からテスト始まるでしょ!」
自分から話題を振っておいて、誤魔化すように勉強を再開させた。
親からは不審がられいるけれど、工業高校出身ではない両親には詳しい内情が分からない。
それをいいことに適当な言い訳をしている。
だけど、現役伊達工生である浩輔にはそうもいかず、ついに問い詰められてしまった。
それは、いつものように図書室で勉強を見ているときのこと。
「◯◯先輩」
「なに?分からないところでもあった?」
浩輔の手元を覗き込む。
合っている……よね。
こっちも。
特に苦戦した様子は見られない。
「いえ、前から気になっていたんですけど……」
浩輔は悩みながら口を開いた。
「なんでいつも作業服なんですか?」
「あーそれは……」
やっぱり気になるか。
なんて言おう。
素直に虐めにあって隠されましたって?
そんなこと言えるはずがない。
「実は制服なくしちゃって」
「そんなことあります?!」
「あるから、この格好なんだよねー」
「そうですか」
苦し紛れの言い訳。
浩輔は納得していないとでも言わんばかりの表情をしている。
そもそも浩輔はあの体育祭の出来事を知っているのだろうか。
3年生しか出ていなかった借り物競争だけれど、全校生徒の前で行われた。
見られていても可笑しくない。
「浩輔はさ、この前の体育祭で借り物競争の競技を見てた?」
恐る恐る聞いてみると、
「えっと……確かそのときは応援合戦の最終確認をしていて、ちゃんとは見ていません。何かあったんですか?」
「いや、知らないならいいよ」
わざわざトラウマになりそうな公開告白を、自らの口で言う必要はない。
「えー!気になります!」
「ほら、雑談はこのくらいにして勉強!勉強!明日からテスト始まるでしょ!」
自分から話題を振っておいて、誤魔化すように勉強を再開させた。