勇気を下さい
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次に目が覚めたとき、私は病室で寝ていた。
隣のベッドを見るとミチルちゃんの姿が。
無事で良かった。本当に良かった。
安堵していると、意識を取り戻したミチルちゃんも起き上がった。
「ミチルちゃ……」
「なんで!!」
私の声を遮るように大きな声で叫ぶミチルちゃん。
「どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ!なんで直ぐに助けてくれなかったの!アンタの個性は乾燥でしょ?水は得意なはずなのに!」
「ごめんなさい……」
確かに個性は『乾燥』だけど、水の中を自由に動けたり、モーセみたいに一刀両断できる訳では無い。
ただ、人より少しだけ乾燥しやすい肌で、人より少しだけ多く水分を吸収できるだけ。
だけど、ミチルちゃんの気持ちを考えると謝ることしかできなかった。
「私、もう少しで死ぬところだったんだよ」
「……」
「アンタの忠告を聞かなかった私をバカにしたでしょ。自分だけ安全な場所で見下ろして……」
「違っ…………」
ミチルちゃんにはそんなふうに見えていたの?
私、カナヅチでも助けに行ったんだよ?
助けようと思ったんだよ?
だけど、辿り着く前に溺れて……。
「アンタの顔なんか見たくない」
「………」
そう言ってカーテンをシャッと閉められて遮られた。
涙が溢れてきた。
でも、今泣き声を出すとミチルちゃんに聞かれてしまう。
きっと私よりミチルちゃんの方が泣きたいはずなのに。
私はそっとベッドから降り、病室を出た。
隣のベッドを見るとミチルちゃんの姿が。
無事で良かった。本当に良かった。
安堵していると、意識を取り戻したミチルちゃんも起き上がった。
「ミチルちゃ……」
「なんで!!」
私の声を遮るように大きな声で叫ぶミチルちゃん。
「どうしたの?」
「どうしたの、じゃないよ!なんで直ぐに助けてくれなかったの!アンタの個性は乾燥でしょ?水は得意なはずなのに!」
「ごめんなさい……」
確かに個性は『乾燥』だけど、水の中を自由に動けたり、モーセみたいに一刀両断できる訳では無い。
ただ、人より少しだけ乾燥しやすい肌で、人より少しだけ多く水分を吸収できるだけ。
だけど、ミチルちゃんの気持ちを考えると謝ることしかできなかった。
「私、もう少しで死ぬところだったんだよ」
「……」
「アンタの忠告を聞かなかった私をバカにしたでしょ。自分だけ安全な場所で見下ろして……」
「違っ…………」
ミチルちゃんにはそんなふうに見えていたの?
私、カナヅチでも助けに行ったんだよ?
助けようと思ったんだよ?
だけど、辿り着く前に溺れて……。
「アンタの顔なんか見たくない」
「………」
そう言ってカーテンをシャッと閉められて遮られた。
涙が溢れてきた。
でも、今泣き声を出すとミチルちゃんに聞かれてしまう。
きっと私よりミチルちゃんの方が泣きたいはずなのに。
私はそっとベッドから降り、病室を出た。