子供でいられなかった子供時代
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触れ合う温度を確認しながら息を整える。
私の背中の火傷痕を見ても引かれなかった。
着衣でも背中を隠してでもなく晒しながら最後まで……。
受け入れてくれた幸福感。
堪らなく幸せだ。
焦凍の方を見ると、天井をぼーっと見つめていた。
そんな彼がポツリと呟いた。
「旅行、俺と行かないか」
「え?」
「あれ、白紙になったんだろ?」
私がさっきまで読んでいた旅行雑誌を指差した。
「いいの?」
「むしろ俺が行きたい。ただ、俺まだ15だから、ホテルの予約は●●にしてもらわないといけなくなるけど……」
情けない、と付け加えた焦凍。
そうか、落ち着いていて大人っぽいから忘れていたけれど、焦凍はまだ未成年だった。
「成人したらたくさん頼るから、今はいっぱい甘えてよ」
「それはそれで嫌だな……」
「ふふっ」
私たちは顔を合わせて笑った。
これからたくさん思い出を作ろうね。
ーーfinーー
私の背中の火傷痕を見ても引かれなかった。
着衣でも背中を隠してでもなく晒しながら最後まで……。
受け入れてくれた幸福感。
堪らなく幸せだ。
焦凍の方を見ると、天井をぼーっと見つめていた。
そんな彼がポツリと呟いた。
「旅行、俺と行かないか」
「え?」
「あれ、白紙になったんだろ?」
私がさっきまで読んでいた旅行雑誌を指差した。
「いいの?」
「むしろ俺が行きたい。ただ、俺まだ15だから、ホテルの予約は●●にしてもらわないといけなくなるけど……」
情けない、と付け加えた焦凍。
そうか、落ち着いていて大人っぽいから忘れていたけれど、焦凍はまだ未成年だった。
「成人したらたくさん頼るから、今はいっぱい甘えてよ」
「それはそれで嫌だな……」
「ふふっ」
私たちは顔を合わせて笑った。
これからたくさん思い出を作ろうね。
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