子供でいられなかった子供時代
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ーー轟sideーー
俺が産まれたときから今まで世話をした話。
2歳で誘拐されて、逃げ出すために火傷を負ったこと。
そんなことがあったなんて。
いつの間にか着替え終わった●●が脱衣所から出てきた。
「面白い話じゃなかったでしょ?」
「俺のせいだったんだな……それなのに、俺は汚いって」
「覚えていたんだ」
「…………」
覚えていたってほどではない。
●●の背中を見て思い出したくらいだし。
だけど、もう忘れない。
忘れられない。
「俺を守ってくれてありがとう」
「元はといえば焦凍の世話を任されたのに、知らない人に付いて行った私が悪いの」
「それでも、幼い頃から俺の世話を押し付けられて、自分の時間を削って……やりたいことも多かっただろうに」
俺の苦しい表情に反して●●は穏やかな顔をしていた。
「分かってくれただけで、もう充分だよ」
充分なわけあるか。
知らなかったとはいえ、男関係で●●に散々見る目がないだとか言った。
だから振られるんだ、と。
実際は俺のせいで負わせた火傷痕が原因だったのに。
いや、その程度で別れるやつってことは見る目がないのには変わりないが。
「もう一度、背中を見せてくれないか」
「えっ?」
●●は一瞬驚いた顔をしたけど、直ぐに優しい顔になって、
「いいよ」
と、部屋着を脱いだ。
爛れていて、引っ張られている肌。
身体の成長で皮膚が伸びた火傷痕。
俺の顔の火傷とは比にならない大きさ。
昔見たときは汚いと思ったのに、今は愛おしく感じる。
俺はそこにそっと口付けをした。
「ちょっと、何してるの?くすぐったいよ」
「黙って」
丁寧にちゅっちゅっと満遍なく。
「これからは俺が●●を愛する」
「焦凍……」
「責任を取る」
●●の心を傷付けるやつに渡したくない。
「今後、この傷を笑うやつが現れたら許さない。勝手だと思うか?だが、これが俺だ」
「ふふふ、ありがとう」
俺は後ろから●●を包むようにぎゅっと抱きしめた。
俺が産まれたときから今まで世話をした話。
2歳で誘拐されて、逃げ出すために火傷を負ったこと。
そんなことがあったなんて。
いつの間にか着替え終わった●●が脱衣所から出てきた。
「面白い話じゃなかったでしょ?」
「俺のせいだったんだな……それなのに、俺は汚いって」
「覚えていたんだ」
「…………」
覚えていたってほどではない。
●●の背中を見て思い出したくらいだし。
だけど、もう忘れない。
忘れられない。
「俺を守ってくれてありがとう」
「元はといえば焦凍の世話を任されたのに、知らない人に付いて行った私が悪いの」
「それでも、幼い頃から俺の世話を押し付けられて、自分の時間を削って……やりたいことも多かっただろうに」
俺の苦しい表情に反して●●は穏やかな顔をしていた。
「分かってくれただけで、もう充分だよ」
充分なわけあるか。
知らなかったとはいえ、男関係で●●に散々見る目がないだとか言った。
だから振られるんだ、と。
実際は俺のせいで負わせた火傷痕が原因だったのに。
いや、その程度で別れるやつってことは見る目がないのには変わりないが。
「もう一度、背中を見せてくれないか」
「えっ?」
●●は一瞬驚いた顔をしたけど、直ぐに優しい顔になって、
「いいよ」
と、部屋着を脱いだ。
爛れていて、引っ張られている肌。
身体の成長で皮膚が伸びた火傷痕。
俺の顔の火傷とは比にならない大きさ。
昔見たときは汚いと思ったのに、今は愛おしく感じる。
俺はそこにそっと口付けをした。
「ちょっと、何してるの?くすぐったいよ」
「黙って」
丁寧にちゅっちゅっと満遍なく。
「これからは俺が●●を愛する」
「焦凍……」
「責任を取る」
●●の心を傷付けるやつに渡したくない。
「今後、この傷を笑うやつが現れたら許さない。勝手だと思うか?だが、これが俺だ」
「ふふふ、ありがとう」
俺は後ろから●●を包むようにぎゅっと抱きしめた。