赤は情熱の色
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「ここって……」
期間限定で開催されているヒーロー展示場。
轟君の反応からして、さては出久君は目的地の場所まで伝えていなかったな。
チラッと出久君の方を見ると、
「うわー!入口からオールマイトの等身大パネルが出迎えているよ!」
大興奮のもよう。
楽しそうで何より。
「早く入ろうよ!」
そんな出久君の後を付いていくように私と轟君は会場へと入った。
中にはオールマイトを始め、現役のヒーローのパネルや手形。
歴代ヒーローの写真に説明文、解決した事件の功績。
コスチュームのレプリカなとなどが展示されていた。
出久君は終始興奮しっぱなしだった。
その様を見て、こちらまで嬉しくなる。
「ふふっ、出久君嬉しそうだね」
「ああ……」
私の半歩前を歩いている轟君に話しかけた。
顔を見なくてもいいなら、今みたいに話しかけられるのに……。
そんな轟君は後ろ姿からでも分かるくらい落ち着いていた。
出久君と同じ雄英のヒーロー科に入るくらいだから、決してヒーローに興味がないわけじゃないと思うけど。
すると、早速轟君がとあるヒーローの展示の前で足を止めた。
つられて私も足を止めて、そのヒーローを見ると、それはNo.2ヒーローのエンデヴァーだった。
事件解決数史上最多の実績を持ち、炎系の個性を持つヒーロー。
轟君は彼のファンなのかな?
「エンデヴァーって近寄りがたい外見だけど、事件解決数最多を叩き出すくらいだから、きっと私たち市民のことを第一に考えてくれる、素敵なヒーローの一人なんだろうね」
出久君の付き合いで私もヒーローにはそこそこ詳しくなっていたので、持ち合わせていた知識を織り交ぜながら語った。
しかし、
「………どうだろうな」
あれ……思ったより反応が薄かった。
足を止めるくらいだから、てっきりファンだと思っていたのに。
そう言えば夢中になって語っていたから気が付くのが遅くなったけれど、私、普通に轟君と話せている?
我に返ると急に緊張が襲いかかってきて赤面してしまった。
それを誤魔化すように、
「あ、出久君はどこ行っちゃったかな。オールマイトのエリアにまだいるのかな。私、ちょっと行ってくるね」
轟君から逃げるように出久君の元へと駆けた。
出久君は思った通りの場所にいた。
「やっぱりここにいた」
「ついつい見入っちゃって………って●●ちゃん顔から湯気が出てるよ!?」
「あれ、本当だ」
ガラスに映った自分の姿を見ると、言われた通り湯気が出ていた。
「大丈夫?怖い男の人にでも絡まれた?」
この赤面はおそらく、いや、絶対に轟君と話をしたからだ。
最近は会う度に軽い会話をしていたし、今日だって赤面はすれど、ここまで酷い反応は出なかったのに。
取り敢えず出久君には心配をかけないようにしないと。
「なんでもないよ。出久君の顔を見たら落ち着いてきたし」
「えー!酷いな」
なんて言いつつも笑ってくれた出久君。
そんなやり取りを少し離れたところで轟君が見ていたことに、私は気が付かなかった。
期間限定で開催されているヒーロー展示場。
轟君の反応からして、さては出久君は目的地の場所まで伝えていなかったな。
チラッと出久君の方を見ると、
「うわー!入口からオールマイトの等身大パネルが出迎えているよ!」
大興奮のもよう。
楽しそうで何より。
「早く入ろうよ!」
そんな出久君の後を付いていくように私と轟君は会場へと入った。
中にはオールマイトを始め、現役のヒーローのパネルや手形。
歴代ヒーローの写真に説明文、解決した事件の功績。
コスチュームのレプリカなとなどが展示されていた。
出久君は終始興奮しっぱなしだった。
その様を見て、こちらまで嬉しくなる。
「ふふっ、出久君嬉しそうだね」
「ああ……」
私の半歩前を歩いている轟君に話しかけた。
顔を見なくてもいいなら、今みたいに話しかけられるのに……。
そんな轟君は後ろ姿からでも分かるくらい落ち着いていた。
出久君と同じ雄英のヒーロー科に入るくらいだから、決してヒーローに興味がないわけじゃないと思うけど。
すると、早速轟君がとあるヒーローの展示の前で足を止めた。
つられて私も足を止めて、そのヒーローを見ると、それはNo.2ヒーローのエンデヴァーだった。
事件解決数史上最多の実績を持ち、炎系の個性を持つヒーロー。
轟君は彼のファンなのかな?
「エンデヴァーって近寄りがたい外見だけど、事件解決数最多を叩き出すくらいだから、きっと私たち市民のことを第一に考えてくれる、素敵なヒーローの一人なんだろうね」
出久君の付き合いで私もヒーローにはそこそこ詳しくなっていたので、持ち合わせていた知識を織り交ぜながら語った。
しかし、
「………どうだろうな」
あれ……思ったより反応が薄かった。
足を止めるくらいだから、てっきりファンだと思っていたのに。
そう言えば夢中になって語っていたから気が付くのが遅くなったけれど、私、普通に轟君と話せている?
我に返ると急に緊張が襲いかかってきて赤面してしまった。
それを誤魔化すように、
「あ、出久君はどこ行っちゃったかな。オールマイトのエリアにまだいるのかな。私、ちょっと行ってくるね」
轟君から逃げるように出久君の元へと駆けた。
出久君は思った通りの場所にいた。
「やっぱりここにいた」
「ついつい見入っちゃって………って●●ちゃん顔から湯気が出てるよ!?」
「あれ、本当だ」
ガラスに映った自分の姿を見ると、言われた通り湯気が出ていた。
「大丈夫?怖い男の人にでも絡まれた?」
この赤面はおそらく、いや、絶対に轟君と話をしたからだ。
最近は会う度に軽い会話をしていたし、今日だって赤面はすれど、ここまで酷い反応は出なかったのに。
取り敢えず出久君には心配をかけないようにしないと。
「なんでもないよ。出久君の顔を見たら落ち着いてきたし」
「えー!酷いな」
なんて言いつつも笑ってくれた出久君。
そんなやり取りを少し離れたところで轟君が見ていたことに、私は気が付かなかった。