無償の友情
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ーーおまけ(死柄木side)ーー
最近スピナーがハマっているゲーム。
ゾンビ………なんだっけ?
覚えてないが取りあえずゾンビをぶっ殺すゲーム。
興味はあるけどハードもソフトもない。
家電屋でも襲うか?
そう思いながら屋根づたいに町を徘徊していると、とある一軒家に目が行った。
その家の2階の部屋、昼間なのにカーテンが締め切られている。
しかし、僅かながら隙間が開いており、そこから漏れ出る光に目を凝らすと、スピナーが話していたゲームがテレビに映し出されていた。
ちょうど良い。
俺は窓ガラスの鍵を個性で『崩壊』させ、開けた。
部屋には根暗そうな女が例のゲームをしていた。
俺を見ても声を発しない。
驚きで声がでないのか、それとも肝が座っているのか。
どちらにせよ、俺はこの女ではなくゲームに用がある。
念のためにソフトのタイトルを確認した。
「これ、何のゲーム?」
しかし、返ってきた返答は明後日のものだった。
「土足………」
「………あはははっ!いや~ごめんごめん」
不審者に注意できる度胸、面白い。
この女を殺してゲームを奪おうかと思ったが、気が変わった。
それからと言うもの俺はこの女の家に入り浸りゲームをする日々が続いた。
余計なことは言わない、個性も大したことない、飯も旨い。
すっかり居心地が良くなっていた。
だから、俺は気まぐれでこいつの願いを一つ叶えてやろうと思った。
どうせ、学校をぶっ壊して欲しい、だとか嫌いなやつを痛めつけたい、その程度のことだろう。
そして、ゲームをクリアした暁に改めて願いを聞いたら、まさかの俺の名前を知りたいだと。
ネットで調べれば簡単に出てくるのに、コイツは本当に………。
だから俺はあえて本名を教えた。
「志村。志村転弧」
こいつの前では凶悪犯罪者の組織ヴィラン連合の死柄木弔ではなく、ただの志村転弧でありたいと思ったから。
最近スピナーがハマっているゲーム。
ゾンビ………なんだっけ?
覚えてないが取りあえずゾンビをぶっ殺すゲーム。
興味はあるけどハードもソフトもない。
家電屋でも襲うか?
そう思いながら屋根づたいに町を徘徊していると、とある一軒家に目が行った。
その家の2階の部屋、昼間なのにカーテンが締め切られている。
しかし、僅かながら隙間が開いており、そこから漏れ出る光に目を凝らすと、スピナーが話していたゲームがテレビに映し出されていた。
ちょうど良い。
俺は窓ガラスの鍵を個性で『崩壊』させ、開けた。
部屋には根暗そうな女が例のゲームをしていた。
俺を見ても声を発しない。
驚きで声がでないのか、それとも肝が座っているのか。
どちらにせよ、俺はこの女ではなくゲームに用がある。
念のためにソフトのタイトルを確認した。
「これ、何のゲーム?」
しかし、返ってきた返答は明後日のものだった。
「土足………」
「………あはははっ!いや~ごめんごめん」
不審者に注意できる度胸、面白い。
この女を殺してゲームを奪おうかと思ったが、気が変わった。
それからと言うもの俺はこの女の家に入り浸りゲームをする日々が続いた。
余計なことは言わない、個性も大したことない、飯も旨い。
すっかり居心地が良くなっていた。
だから、俺は気まぐれでこいつの願いを一つ叶えてやろうと思った。
どうせ、学校をぶっ壊して欲しい、だとか嫌いなやつを痛めつけたい、その程度のことだろう。
そして、ゲームをクリアした暁に改めて願いを聞いたら、まさかの俺の名前を知りたいだと。
ネットで調べれば簡単に出てくるのに、コイツは本当に………。
だから俺はあえて本名を教えた。
「志村。志村転弧」
こいつの前では凶悪犯罪者の組織ヴィラン連合の死柄木弔ではなく、ただの志村転弧でありたいと思ったから。
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