〜第一章〜 アナタのことが嫌いな私
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午後の授業終わりに残りのマドレーヌを食べていると、その甘い匂いにつられてカスミがやってきた。
「●●、美味しそうな物食べてるじゃん」
「残念最後の1つでした」
そう言って最後の一欠を口に放り込む。
「ちぇっ!……ところで、そのマドレーヌって堅治君からでしょ」
「なんで知ってるの?」
確か、貰ったときはカスミは教室にいなかった。
だから見ていないはずなのに。
その答えはすぐに明かされた。
「だって、前に堅治君に聞かれたもん。●●さんって甘い物好きですかーって」
「そっか……」
私が思っている以上に色々と考えていてくれたんだ。
もっとちゃんと味わって食べればよかった。
「そこまでしてくれるのに、なんで堅治君を嫌うの?」
「幼稚で、頼りなくて、ムカつく年下が嫌いだから」
「それだけ?」
それだけなわけない。
過去に付き合った年下の元カレに原因がある。
ーーーー
高校1年生の春、中学の時の後輩に告白された。
スポーツ万能で、顔が格好良くて、頑張り屋さん。
いつも仲間の中心にいるような子だった。
そんな彼から付き合ってください、とストレートに言われたら悪い気はしない。
私は二つ返事をして頷いた。
だけど、付き合いだしてから3ヶ月が経った頃。
「先輩って思ったより大人じゃないんですね。幻滅しました」
そう言われて私は彼に振られた。
そりゃあ私の方が年上とは言え、高校に上がりたて。
まだ精神的に幼くても仕方がない。
だけど、そのことを彼に言われるとは。
良い子だと思っていたのに。
上手くやっていけると思っていたのに。
ーーーー
それ以来、私は年下が嫌いになった。
付き合うなら同い年、もしくは年上。
惨めになるから誰にも言うつもりはないけど。
「年下だから嫌いって、それは極端だよ。年齢とか関係なく堅治君自身を見てあげて」
「……」
カスミの正論に胸が痛くなる。
確かに元カレと二口は別人。
そんなの言われなくても分かっている。
分かっているからこそ嫌わないといけないんだ。
だって、二口は自分のことが嫌いな私を好きだと言うから。
「●●、美味しそうな物食べてるじゃん」
「残念最後の1つでした」
そう言って最後の一欠を口に放り込む。
「ちぇっ!……ところで、そのマドレーヌって堅治君からでしょ」
「なんで知ってるの?」
確か、貰ったときはカスミは教室にいなかった。
だから見ていないはずなのに。
その答えはすぐに明かされた。
「だって、前に堅治君に聞かれたもん。●●さんって甘い物好きですかーって」
「そっか……」
私が思っている以上に色々と考えていてくれたんだ。
もっとちゃんと味わって食べればよかった。
「そこまでしてくれるのに、なんで堅治君を嫌うの?」
「幼稚で、頼りなくて、ムカつく年下が嫌いだから」
「それだけ?」
それだけなわけない。
過去に付き合った年下の元カレに原因がある。
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高校1年生の春、中学の時の後輩に告白された。
スポーツ万能で、顔が格好良くて、頑張り屋さん。
いつも仲間の中心にいるような子だった。
そんな彼から付き合ってください、とストレートに言われたら悪い気はしない。
私は二つ返事をして頷いた。
だけど、付き合いだしてから3ヶ月が経った頃。
「先輩って思ったより大人じゃないんですね。幻滅しました」
そう言われて私は彼に振られた。
そりゃあ私の方が年上とは言え、高校に上がりたて。
まだ精神的に幼くても仕方がない。
だけど、そのことを彼に言われるとは。
良い子だと思っていたのに。
上手くやっていけると思っていたのに。
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それ以来、私は年下が嫌いになった。
付き合うなら同い年、もしくは年上。
惨めになるから誰にも言うつもりはないけど。
「年下だから嫌いって、それは極端だよ。年齢とか関係なく堅治君自身を見てあげて」
「……」
カスミの正論に胸が痛くなる。
確かに元カレと二口は別人。
そんなの言われなくても分かっている。
分かっているからこそ嫌わないといけないんだ。
だって、二口は自分のことが嫌いな私を好きだと言うから。
