〜第一章〜 アナタのことが嫌いな私
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翌日、朝練がないため遅めに登校。
一番右、廊下側の後ろから2番目が私の席。
教材の準備をしていると、不意に窓が開いた。
「あ、●●さんいたいた」
「は、なんで……」
そこには窓のサッシに上半身をもたれかける二口の姿があった。
「昨日カスミさんに聞いたんすよ。廊下側の席だから教室に入らなくても窓開けたら会えるよって」
「カスミめ」
名前だけじゃなくて、いつの間にクラスと席まで教えているのよ。
後で問い詰めないと。
「そんな怖い顔しないでくださいよ」
二口は両指で目尻を釣り上げて、こんな顔ー、と茶化してきた。
そんな顔していないし。
そもそも誰のせいで怒っていると思っているのよ。
「いるって分かったならさっさと自分の教室に戻りなよ」
「えー、俺まだ来たばっかなんすけど」
「そうだとしても戻って」
こっちは早くカスミを問い詰めないといけないんだから。
「ねぇ、●●さん」
だけど、二口は食い下がってくる。
無視してもよかったけれど、邪険に扱うのは気が引けた。
「……なによ」
「今日一緒に昼食べません?俺購買でパン買ってくつもりなんすけど」
「食べません」
「じゃあ昼にまた来ますんで」
「私の話聞いてた?」
「あ、そろそろ戻らないと。約束っすからね!」
そう言い残して、二口は颯爽と去って行った。
いや、本当になんなんだ。
二口と入れ替わりにカスミが教室に入り、一目散に私の席まで来た。
「さっき堅治君とすれ違ったけど、何話してたの?」
「ねえ、カスミ。先に言うことあるよね?」
「おはよう」
「おはよう……って挨拶じゃなくて」
いや、挨拶も大切ではあるけれど。
「んー?他に何かあったかなー?」
このしらばっくれた言い方。
心当たりがあるに決まっている。
「とぼけないで。二口にクラスと席を教えたでしょ」
「だって、あんなにイケm……可愛い後輩に聞かれたら教えちゃうでしょ」
今、イケメンって言い掛けた?
要はあの顔に迫られて断れなかったんでしょ。
イケメン好きも、それを自覚しているヤツも厄介だ。
「あーほらほら、先生もうすぐ来ちゃうし、細かいことは水に流して、ね?」
カスミが両手を合わせて、可愛くウインクをする。
まあでも確かに、これ以上はキリがないし、もう二口のことはいいや。
私は諦めて、途中だった教材の準備をすることにした。
一番右、廊下側の後ろから2番目が私の席。
教材の準備をしていると、不意に窓が開いた。
「あ、●●さんいたいた」
「は、なんで……」
そこには窓のサッシに上半身をもたれかける二口の姿があった。
「昨日カスミさんに聞いたんすよ。廊下側の席だから教室に入らなくても窓開けたら会えるよって」
「カスミめ」
名前だけじゃなくて、いつの間にクラスと席まで教えているのよ。
後で問い詰めないと。
「そんな怖い顔しないでくださいよ」
二口は両指で目尻を釣り上げて、こんな顔ー、と茶化してきた。
そんな顔していないし。
そもそも誰のせいで怒っていると思っているのよ。
「いるって分かったならさっさと自分の教室に戻りなよ」
「えー、俺まだ来たばっかなんすけど」
「そうだとしても戻って」
こっちは早くカスミを問い詰めないといけないんだから。
「ねぇ、●●さん」
だけど、二口は食い下がってくる。
無視してもよかったけれど、邪険に扱うのは気が引けた。
「……なによ」
「今日一緒に昼食べません?俺購買でパン買ってくつもりなんすけど」
「食べません」
「じゃあ昼にまた来ますんで」
「私の話聞いてた?」
「あ、そろそろ戻らないと。約束っすからね!」
そう言い残して、二口は颯爽と去って行った。
いや、本当になんなんだ。
二口と入れ替わりにカスミが教室に入り、一目散に私の席まで来た。
「さっき堅治君とすれ違ったけど、何話してたの?」
「ねえ、カスミ。先に言うことあるよね?」
「おはよう」
「おはよう……って挨拶じゃなくて」
いや、挨拶も大切ではあるけれど。
「んー?他に何かあったかなー?」
このしらばっくれた言い方。
心当たりがあるに決まっている。
「とぼけないで。二口にクラスと席を教えたでしょ」
「だって、あんなにイケm……可愛い後輩に聞かれたら教えちゃうでしょ」
今、イケメンって言い掛けた?
要はあの顔に迫られて断れなかったんでしょ。
イケメン好きも、それを自覚しているヤツも厄介だ。
「あーほらほら、先生もうすぐ来ちゃうし、細かいことは水に流して、ね?」
カスミが両手を合わせて、可愛くウインクをする。
まあでも確かに、これ以上はキリがないし、もう二口のことはいいや。
私は諦めて、途中だった教材の準備をすることにした。
