〜第二章〜 アナタのことが好きな私
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「二口、痛いって!」
昇降口の前でようやく腕を離してくれた。
「なんで鎌先さんといたんですか」
「あれはたまたまで……」
本当にそれ以外の説明ができない。
話題を変えるため、本題に入ろうとした。
「えっと、私二口に話したいことがあって……」
「取り敢えず遅いので送っていきます」
「うん……」
いつまでもここにいると、見回りの先生に捕まってしまうので、ここは二口の言うことに従うことにした。
……。
…………。
無言で帰路につく私たち。
黙っていても二口からはピリピリしているのが伝わってくる。
こんなに怒っている彼を見るのは初めてだ。
いつもヘラヘラとしているから、余計にそう感じるのかもしれない。
これでは話したくても話しにくい。
話の糸口を探していると、二口の方から尋ねてきた。
「それで、話したいことってなんすか?」
足を止めて私の目を見る二口。
その口調はぶっきらぼうにも思えた。
「えっとね……私……っ……」
あれ……おかしい。
散々覚悟したのに。
言うって決めたのに。
「二口……っ……私……私ね……」
彼の顔を見ると、どうしても言葉が出なくなる。
早く……早く言わないと。
二口を困らせたくない。
そう思えば思うほど涙が止まらなくなる。
「……ッ……ヒック……」
「●●さん?」
「ちょ、ちょっと待って!」
鞄から取り出したハンカチで目を押さえる。
落ち着いたらちゃんと話すから。
叩いたことも謝るし、私の気持ちだって伝える。
好きだよって、嫌われるのを承知で伝えるから。
……。
…………。
二口は一言も話さずに立ち尽くしてくれている。
そう思っていた。
だけど、落ち着いて顔を上げたら彼の姿がなかった。
置いていかれたんだ。
「これだから年下は……」
いや、違う。
私に愛想を尽かしたんだ。
「二口のバカ……」
「誰がバカだって?」
「二口?!」
収まったと思った涙がまた流れ出てきた。
二口は私の顔を見るや否や、バカにしたように言ってきた。
「はぁん、なるほど。俺に置いていかれたと思って不安になっちゃったんだ」
「ちっ……!」
違わなくない。
けれど、
「どこ行ってたのよ」
「目、腫れると思ってコンビニで冷凍ペットボトルと念の為にホットアイマスク買ってきた」
ほら、と差し出されたビニール袋には確かに今言ったアイテムが入っていた。
「一応行くって声掛けたんだけど、聞こえなかったんすか?」
「……うん」
恐らく自分の泣く声と、周りの車の音で掻き消されたんだ。
「まあ、いいけど。せっかく買ってきたんだし、そこの公園で目を冷やしてください」
数メートル先の公園。
こんなところでずっと立ち尽くしているのも通行人の邪魔になる。
私は大人しく二口に付いて公園へと向かった。
昇降口の前でようやく腕を離してくれた。
「なんで鎌先さんといたんですか」
「あれはたまたまで……」
本当にそれ以外の説明ができない。
話題を変えるため、本題に入ろうとした。
「えっと、私二口に話したいことがあって……」
「取り敢えず遅いので送っていきます」
「うん……」
いつまでもここにいると、見回りの先生に捕まってしまうので、ここは二口の言うことに従うことにした。
……。
…………。
無言で帰路につく私たち。
黙っていても二口からはピリピリしているのが伝わってくる。
こんなに怒っている彼を見るのは初めてだ。
いつもヘラヘラとしているから、余計にそう感じるのかもしれない。
これでは話したくても話しにくい。
話の糸口を探していると、二口の方から尋ねてきた。
「それで、話したいことってなんすか?」
足を止めて私の目を見る二口。
その口調はぶっきらぼうにも思えた。
「えっとね……私……っ……」
あれ……おかしい。
散々覚悟したのに。
言うって決めたのに。
「二口……っ……私……私ね……」
彼の顔を見ると、どうしても言葉が出なくなる。
早く……早く言わないと。
二口を困らせたくない。
そう思えば思うほど涙が止まらなくなる。
「……ッ……ヒック……」
「●●さん?」
「ちょ、ちょっと待って!」
鞄から取り出したハンカチで目を押さえる。
落ち着いたらちゃんと話すから。
叩いたことも謝るし、私の気持ちだって伝える。
好きだよって、嫌われるのを承知で伝えるから。
……。
…………。
二口は一言も話さずに立ち尽くしてくれている。
そう思っていた。
だけど、落ち着いて顔を上げたら彼の姿がなかった。
置いていかれたんだ。
「これだから年下は……」
いや、違う。
私に愛想を尽かしたんだ。
「二口のバカ……」
「誰がバカだって?」
「二口?!」
収まったと思った涙がまた流れ出てきた。
二口は私の顔を見るや否や、バカにしたように言ってきた。
「はぁん、なるほど。俺に置いていかれたと思って不安になっちゃったんだ」
「ちっ……!」
違わなくない。
けれど、
「どこ行ってたのよ」
「目、腫れると思ってコンビニで冷凍ペットボトルと念の為にホットアイマスク買ってきた」
ほら、と差し出されたビニール袋には確かに今言ったアイテムが入っていた。
「一応行くって声掛けたんだけど、聞こえなかったんすか?」
「……うん」
恐らく自分の泣く声と、周りの車の音で掻き消されたんだ。
「まあ、いいけど。せっかく買ってきたんだし、そこの公園で目を冷やしてください」
数メートル先の公園。
こんなところでずっと立ち尽くしているのも通行人の邪魔になる。
私は大人しく二口に付いて公園へと向かった。
