〜第一章〜 アナタのことが嫌いな私
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〜第一章〜 アナタのことが嫌いな私
「今年の1年生ってレベルが高くない?」
「分かる!背高い子も多いし」
そう言って、新学期早々に新入生を物色している友達のカスミとユイ。
朝から1年生を見に行こう、と連れて行かれた結果がこれだ。
年下の何がいいのか。
ガキっぽいし、空気は読めないし、頼りないし、生意気だし。
これだから年下は好きじゃない。
「●●もこっち来て見てみなって」
「えーいいよ、私は」
教室の外から室内を見ている彼女たちに腕を引っ張られて、無理矢理見させられる。
「ほら、あの子とか」
指を差された子を見ると、確かに背は高かかった。
おまけに前髪を右分けにした爽やかな顔立ちをしている。
だけど、いかにも遊んできましたとでも言わんばかりの雰囲気。
「ごめんけど、ああ言う子タイプじゃないから」
彼から視線を逸らしてカスミとユイに言うと、
「もしかして俺のこと?」
「は?」
声のした方へ向き直すと、先ほどまで見ていた男子生徒が側に来ていた。
「●●、話しかけられちゃったね」
「へぇ、●●さんって言うんすね。俺、二口堅治」
ニヤニヤしながらカスミに個人情報を暴露されてしまった。
まあ、名前くらいはいいけど。
「ところで、タイプじゃないってどう言うことっすか?俺、自分で言うのもなんですけど、モテますよ」
やっぱり見た目通りの性格だ。
己がモテると自覚して自信たっぷり。
背が高いのもあって人を見下すような視線。
大嫌いだ。
「そう言う顔面の良さにあぐらをかいているところがいけ好かない」
「そんなこと言われたの初めてですよ。先輩面白い人っすね」
貶しているのに何故か嬉しそうに笑う彼。
えーっと名前、二口だっけ。
そこまで話をすると予鈴が鳴った。
「そろそろ教室に戻ろう?」
「そうだね」
カスミの言葉で私たちは帰ろうとしたら、去り際に二口が、
「●●さーん!俺、先輩に興味湧きました!」
なんて叫んでくるから、私も振り向きざまに、
「私は興味ない!」
言い返してやった。
これが私と二口の出会い。
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