燃えかす少女と蒼炎の君
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激しい乱闘の後、廃ビルの屋上で私たちは並んで座っていた。
夜の空気が冷たいけれど、肩が触れそうな距離は、妙にあたたかい。
下の階の部屋は焼死体の山と割れたガラスが散らばっていて、とてもじゃないけれど居座れなかった。
「新しい寝床を探さないと。それと、今度は2人で寝れるくらいの布団が欲しいね」
「俺は床でいい」
「そういうワケにはいかないよ」
傷だらけのアナタを、硬い床でなんかに寝かせられない。
「……」
「……」
しばしの沈黙。
夜風の音だけが聞こえる。
思い切って、私は改めて荼毘にお礼を伝えることにした。
「……あのね、さっきは、助けてくれてありがとう」
「礼なんていらねぇよ。俺が好きでやっただけだから」
荼毘はそっけなく答えながらも、視線だけは私を捉えている。
「本当に怖かった。荼毘が死んじゃうんじゃないかと思って」
そう言うと、荼毘がふいに大きくため息を吐いた。
「死にそうだったのは、●●の方だろ。……あまり無理すんなよ」
その言葉に、胸がじんと熱くなる。
「……でも、私、ああいう時、足手まといになるから、悔しかった」
自分を責める思いがつい口をついて出た。
それなのに荼毘は、優しい言葉を掛けてくれる。
「足手まといなんて思ったことねぇよ。お前がいても、いなくても、どうせ俺はこうして戦う。だから気にするな」
そして少しかすれた声で続ける。
「それに……お前を守るのは嫌いじゃねぇ。むしろ……好きだよ」
彼がぽつりと口にした“好き”に、私は息をのんだ。
その横顔が少しだけ赤く見える。
「私も……!私も……っ」
いつか伝えたかった気持ちを、今なら言える気がした。
この瞬間だけは、絶対に逃したくない。
「私も、好き……。荼毘のことが……」
「……」
返事はなかったけれど、触れ合う温もりだけで充分だった。
ふと見上げた空には、星が瞬いていた。
今夜は満月のようだ。
夜の空気が冷たいけれど、肩が触れそうな距離は、妙にあたたかい。
下の階の部屋は焼死体の山と割れたガラスが散らばっていて、とてもじゃないけれど居座れなかった。
「新しい寝床を探さないと。それと、今度は2人で寝れるくらいの布団が欲しいね」
「俺は床でいい」
「そういうワケにはいかないよ」
傷だらけのアナタを、硬い床でなんかに寝かせられない。
「……」
「……」
しばしの沈黙。
夜風の音だけが聞こえる。
思い切って、私は改めて荼毘にお礼を伝えることにした。
「……あのね、さっきは、助けてくれてありがとう」
「礼なんていらねぇよ。俺が好きでやっただけだから」
荼毘はそっけなく答えながらも、視線だけは私を捉えている。
「本当に怖かった。荼毘が死んじゃうんじゃないかと思って」
そう言うと、荼毘がふいに大きくため息を吐いた。
「死にそうだったのは、●●の方だろ。……あまり無理すんなよ」
その言葉に、胸がじんと熱くなる。
「……でも、私、ああいう時、足手まといになるから、悔しかった」
自分を責める思いがつい口をついて出た。
それなのに荼毘は、優しい言葉を掛けてくれる。
「足手まといなんて思ったことねぇよ。お前がいても、いなくても、どうせ俺はこうして戦う。だから気にするな」
そして少しかすれた声で続ける。
「それに……お前を守るのは嫌いじゃねぇ。むしろ……好きだよ」
彼がぽつりと口にした“好き”に、私は息をのんだ。
その横顔が少しだけ赤く見える。
「私も……!私も……っ」
いつか伝えたかった気持ちを、今なら言える気がした。
この瞬間だけは、絶対に逃したくない。
「私も、好き……。荼毘のことが……」
「……」
返事はなかったけれど、触れ合う温もりだけで充分だった。
ふと見上げた空には、星が瞬いていた。
今夜は満月のようだ。
