うしろの正面だあれ
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この日は会社の懇親会で上司に無理矢理お酒を飲まされた。
「う~……」
ダメだ。
少し休憩してから帰ろう。
すぐ近くにあった公園のベンチにビジネスバッグを抱え込むように座った。
こうしていれば貴重品を盗られないはず……。
それにしても眠たい。
やっぱりちょっとだけ仮眠しようかな。
ちょっとだけ……。
ーーーー
「──ろ…………──おいっ!」
「ん……っ」
気が付いたら、隣には知らない男性が座っていた。
知らないはずなのに知っている。
だって、いつも後ろから聞こえていた声だったから。
ストーカーさん、こんな顔だったんだ。
水色の瞳と不自然なほどの黒い髪。
焼け爛れたようなケロイド質の皮膚で覆われた全身を金属製の太い継ぎ目で繋ぎ合わせおり、まるで全身を皮膚移植をしたような外見。
以前手に触れたことはあったけれど、全身がそうだったんだね。
「私に顔を見られてもいいんですか?」
「ああ?」
自分で言ったこと忘れているのかな?
「ほら、前に言ったじゃないですか。振り向いたら殺すって。てっきり顔を見られたくないんだと思って……」
「あー、それか。気まぐれだよ。理由なんてない」
そう言いながらふーっと吐く彼の口からは白い息が出た。
「そうですか」
「それより、明日も仕事なんだろ。送ってくよ、社畜ちゃん」
相変わらずいたずらっぽく笑いながら言うアナタ。
「●●」
「あ?」
「私の名前」
「そうかよ」
別に名乗ったからってアナタの名前を聞けるとは思っていない。
だけど、いつか聞けるといいな。
ーーーー
翌日、私が寝落ちした公園の近くで3人の男性の焼死体が発見されたと言うニュースを見た。
警察によると何者かによる個性の発火とのこと。
私が燃やされなくてよかった。
でも、怖いからしばらくはあの道を通るのは避けようかな。
まあ、どうせ避けてもストーカーさんは付いてくるんだろうけど。
なんだか一緒に帰るのが普通になってきちゃったな……。
「う~……」
ダメだ。
少し休憩してから帰ろう。
すぐ近くにあった公園のベンチにビジネスバッグを抱え込むように座った。
こうしていれば貴重品を盗られないはず……。
それにしても眠たい。
やっぱりちょっとだけ仮眠しようかな。
ちょっとだけ……。
ーーーー
「──ろ…………──おいっ!」
「ん……っ」
気が付いたら、隣には知らない男性が座っていた。
知らないはずなのに知っている。
だって、いつも後ろから聞こえていた声だったから。
ストーカーさん、こんな顔だったんだ。
水色の瞳と不自然なほどの黒い髪。
焼け爛れたようなケロイド質の皮膚で覆われた全身を金属製の太い継ぎ目で繋ぎ合わせおり、まるで全身を皮膚移植をしたような外見。
以前手に触れたことはあったけれど、全身がそうだったんだね。
「私に顔を見られてもいいんですか?」
「ああ?」
自分で言ったこと忘れているのかな?
「ほら、前に言ったじゃないですか。振り向いたら殺すって。てっきり顔を見られたくないんだと思って……」
「あー、それか。気まぐれだよ。理由なんてない」
そう言いながらふーっと吐く彼の口からは白い息が出た。
「そうですか」
「それより、明日も仕事なんだろ。送ってくよ、社畜ちゃん」
相変わらずいたずらっぽく笑いながら言うアナタ。
「●●」
「あ?」
「私の名前」
「そうかよ」
別に名乗ったからってアナタの名前を聞けるとは思っていない。
だけど、いつか聞けるといいな。
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翌日、私が寝落ちした公園の近くで3人の男性の焼死体が発見されたと言うニュースを見た。
警察によると何者かによる個性の発火とのこと。
私が燃やされなくてよかった。
でも、怖いからしばらくはあの道を通るのは避けようかな。
まあ、どうせ避けてもストーカーさんは付いてくるんだろうけど。
なんだか一緒に帰るのが普通になってきちゃったな……。