電車の君
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「あのー」
「え?」
誰かに呼び止められた。
振り向くと逆立った髪に前髪の一部だけ金髪に染めている小柄な男性と、その男性より背の高い丸坊主の男性がいた。
二人とも学ランを着ているけど、ちょっと見た目が怖い。
もしかして、キョロキョロしていたから不審に思われた?
だけど、私の思い過ごしで、
「これって君の?」
小柄な男性の手には私のパスケースがあった。
「あっ!それ私の!ありがとうございます!」
「よかったっす」
そう言って笑う彼はとても爽やかに見えた。
怖いなんて思ってごめんなさい、と心の中で全力で謝った。
「えっと、何かお礼を」
「いやいや、お礼なんて気にしないで下さい」
「あ、そうだ。喉乾いていませんか?飲み物奢ります!」
私は二人の返事を聞く前に駅に設置されている自販機に小銭を入れて、断られないようにした。
「何にしますか?お連れさんもどうぞ」
「それじゃあ俺はサイダーを」
「俺も……」
偏見で申し訳ないけど、サイダーが好きそうな見た目だったから、やっぱりっと少し嬉しくなってしまった。
私は二人にサイダーを渡した。
「「あざっす」」
「いいえ」
二人とも相当喉が乾いていたのか、一気にサイダーを飲み干した。
「二人も電車ですか?」
「そうっす」
「あ、電車来ました」
「私もこれに乗ります。もしかしたら、何度か一緒になっていたかもしれないですね」
何て言ったけど、あれだけ特徴的な見た目だから一緒になったら分かると思うんだけど。
朝は早くて眠たいし、帰りはクタクタだしで、私ってあまり回りを見ていないのかもしれない。
三人で電車に乗り込み、降りる駅に着くまで軽い自己紹介をした。
小柄な方が西谷夕君、坊主の方が田中龍之介君。
二人とも烏野高校の二年生で、バレー部に所属しているみたい。
「先輩だったんすね」
「あはは、見えないかな」
田中君は背が高いからそう言われても仕方がないけど、西谷君とはそんなに背丈が変わらない、むしろ私の方が少し高い?のに、そんなことを言われて、苦笑いをしてしまった。
「あ、私この駅なので」
二人に別れの挨拶をしたら、
「また………また見かけたら話しかけてもいいですか!」
と西谷君に大きな声で尋ねられた。
驚いた。だけど、
「いいよ」
そう言って私は電車を降りた。
「え?」
誰かに呼び止められた。
振り向くと逆立った髪に前髪の一部だけ金髪に染めている小柄な男性と、その男性より背の高い丸坊主の男性がいた。
二人とも学ランを着ているけど、ちょっと見た目が怖い。
もしかして、キョロキョロしていたから不審に思われた?
だけど、私の思い過ごしで、
「これって君の?」
小柄な男性の手には私のパスケースがあった。
「あっ!それ私の!ありがとうございます!」
「よかったっす」
そう言って笑う彼はとても爽やかに見えた。
怖いなんて思ってごめんなさい、と心の中で全力で謝った。
「えっと、何かお礼を」
「いやいや、お礼なんて気にしないで下さい」
「あ、そうだ。喉乾いていませんか?飲み物奢ります!」
私は二人の返事を聞く前に駅に設置されている自販機に小銭を入れて、断られないようにした。
「何にしますか?お連れさんもどうぞ」
「それじゃあ俺はサイダーを」
「俺も……」
偏見で申し訳ないけど、サイダーが好きそうな見た目だったから、やっぱりっと少し嬉しくなってしまった。
私は二人にサイダーを渡した。
「「あざっす」」
「いいえ」
二人とも相当喉が乾いていたのか、一気にサイダーを飲み干した。
「二人も電車ですか?」
「そうっす」
「あ、電車来ました」
「私もこれに乗ります。もしかしたら、何度か一緒になっていたかもしれないですね」
何て言ったけど、あれだけ特徴的な見た目だから一緒になったら分かると思うんだけど。
朝は早くて眠たいし、帰りはクタクタだしで、私ってあまり回りを見ていないのかもしれない。
三人で電車に乗り込み、降りる駅に着くまで軽い自己紹介をした。
小柄な方が西谷夕君、坊主の方が田中龍之介君。
二人とも烏野高校の二年生で、バレー部に所属しているみたい。
「先輩だったんすね」
「あはは、見えないかな」
田中君は背が高いからそう言われても仕方がないけど、西谷君とはそんなに背丈が変わらない、むしろ私の方が少し高い?のに、そんなことを言われて、苦笑いをしてしまった。
「あ、私この駅なので」
二人に別れの挨拶をしたら、
「また………また見かけたら話しかけてもいいですか!」
と西谷君に大きな声で尋ねられた。
驚いた。だけど、
「いいよ」
そう言って私は電車を降りた。