幸せの重み
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ーーおまけ②(西谷side)ーー
昼休み、龍と飯を食おうと思ったら「先約がある」とあっさり断られた。
「珍しいこともあるもんだ」と、俺は1人で購買へと向かう。
廊下を通り過ぎようとした時、ふと窓の外の景色が目に留まった。
中庭のベンチ。
そこに見慣れた後ろ姿が座っている。
「……●●?」
声をかけようとしたその瞬間、彼女の隣にあの馴染みのある坊主頭がドカッと腰を下ろした。
龍だ。
アイツの言ってた先約って、●●のことだったのか……?
なぜ、俺の親友と、俺の彼女が2人きりで会っている。
不意に胸の奥がざわついた。
しばらく見ていると、龍がいつものように豪快に笑い、●●の背中を叩いた。
それに応えるように、彼女もまた、ここ最近俺の前では見せなかったような柔らかな表情で笑っている。
その瞬間、視界がドス黒い何かに塗りつぶされていく感覚に陥った。
龍が潔子さんと付き合うことになったと聞いた時、俺に迷いはなかった。
確かに潔子さんは今でも俺の女神だ。
だが、恋愛として追いかけている龍と違い、俺の場合、いわゆる憧れの人物を推す感情に近い。
だから、心から祝福できたんだ。
けど、龍……お前、潔子さんがいるのに、●●まで盗るつもりじゃねぇだろうな。
自分でも驚くほど身勝手な考えが頭をよぎる。
龍がいい男なのは俺が一番よく知っている。
情に厚くて、頼りがいがあって、女子が放っておかない魅力がある。
もし、●●が俺の不器用さに愛想を尽かして、アイツの隣を選んだとしたら……。
そう思うだけで、指先が冷たくなる。
龍、頼む。
バレーでも、何でも譲ってやる。
だけど、●●だけは。
アイツだけは、絶対に盗るなよ。
俺は、窓枠を指が白くなるほど強く握りしめた。
彼女に「好きだ」とも言えていない、臆病な自分への苛立ちと共に。
昼休み、龍と飯を食おうと思ったら「先約がある」とあっさり断られた。
「珍しいこともあるもんだ」と、俺は1人で購買へと向かう。
廊下を通り過ぎようとした時、ふと窓の外の景色が目に留まった。
中庭のベンチ。
そこに見慣れた後ろ姿が座っている。
「……●●?」
声をかけようとしたその瞬間、彼女の隣にあの馴染みのある坊主頭がドカッと腰を下ろした。
龍だ。
アイツの言ってた先約って、●●のことだったのか……?
なぜ、俺の親友と、俺の彼女が2人きりで会っている。
不意に胸の奥がざわついた。
しばらく見ていると、龍がいつものように豪快に笑い、●●の背中を叩いた。
それに応えるように、彼女もまた、ここ最近俺の前では見せなかったような柔らかな表情で笑っている。
その瞬間、視界がドス黒い何かに塗りつぶされていく感覚に陥った。
龍が潔子さんと付き合うことになったと聞いた時、俺に迷いはなかった。
確かに潔子さんは今でも俺の女神だ。
だが、恋愛として追いかけている龍と違い、俺の場合、いわゆる憧れの人物を推す感情に近い。
だから、心から祝福できたんだ。
けど、龍……お前、潔子さんがいるのに、●●まで盗るつもりじゃねぇだろうな。
自分でも驚くほど身勝手な考えが頭をよぎる。
龍がいい男なのは俺が一番よく知っている。
情に厚くて、頼りがいがあって、女子が放っておかない魅力がある。
もし、●●が俺の不器用さに愛想を尽かして、アイツの隣を選んだとしたら……。
そう思うだけで、指先が冷たくなる。
龍、頼む。
バレーでも、何でも譲ってやる。
だけど、●●だけは。
アイツだけは、絶対に盗るなよ。
俺は、窓枠を指が白くなるほど強く握りしめた。
彼女に「好きだ」とも言えていない、臆病な自分への苛立ちと共に。
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