持つべきものは
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私の沈んだ気持ちとは裏腹に空は雲1つない快晴。
体育館裏に座り込みお弁当箱を開ける。
代わり映えのしないお弁当。
それをパクパクと食べていく。
「なんか……美味しくない」
毎日ではないにしろ、ここ最近は角名君と一緒に食べていたからか、1人で食べるお弁当が味気なく感じた。
「はぁ……愛知に帰りたい」
やっぱり無理にでも地元に残ればよかった。
お祖母ちゃんの家からならギリギリ学校に通えそうだったし。
でも、そうするとお祖母ちゃんの負担になるか……。
あーもう!
誰かに相談したいけど、唯一話せる角名君はいない。
それに、いたとしてもこんなこと言えない。
叫びたい衝動に駆られていると、背後の扉が開いた。
「!?」
「お、◯◯さん、いたいた」
扉の音に驚いて後ろを振り返るとそこには、
「角名君……」
と、その後ろから宮君とそのそっくりさんが顔を出した。
改めて見ると本当にそっくりだ。
「お、◯◯さんやん」
「なんや、角名とサムの知り合いなんか?」
「先月転校してきた◯◯さん」
「俺は侑!サムと双子なんや!気軽にツムって呼んでくれてええで!」
宮君が私の名前を覚えていてくれていたのにも驚いたけれど、侑君のコミュニケーションの高さにも驚いた。
「ツムだけズルいわ。俺のこともサムでええよ。宮だと紛らわしいし」
「じゃあ治君と侑君で……」
「「なんでやねん!!」」
さすが双子と言わんばかりの突っ込みが飛んできた。
「そんなことより、お昼終わったなら一緒にバレーする?」
静かにしていた角名君が突拍子のないことを言ってきた。
「え、でも私……」
バレーなんて体育の授業でしかやったことないし。
「遊びやと思ったらええから」
「せやせや!気軽にやろうや」
何故か治君も侑君もノリノリ。
ムシャクシャしていたしちょうどいいか。
「やってみようかな」
「そうこなくっちゃ」
遠慮していたのが嘘のように休み時間いっぱいまで楽しんだ。
……。
…………。
「腕がヒリヒリする〜」
腕を擦りながら4人で教室に戻る。
「せやけど●●ちゃん、ええ線いとったで」
呼び方もいつの間にか下の名前になっている。
「侑君のトスが上手だから」
「せやろ!なんせ俺、セッターやもん」
「調子乗んなや」
「あたっ」
すかさず侑君に突っ込みを入れる治君。
関西のノリ突っ込みに苦手意識があったけれど、この2人を見ていると悪いものでもない気がしてきた。
「ふふっ」
思わず笑いが溢れると、
「今日、誘ってよかった」
「えっ?」
私の横にズイッと角名君が割り込んできた。
「迷惑かなと思ったけど、楽しんでくれたみたいだから」
もしかして、クラスで孤立している私を気遣って?
そうなら嬉しい。
「私の方こそ誘ってくれてありがとう。また、一緒にバレーしてくれる?」
「もちろん」
そう言って微笑む角名君の細い目が更に細くなった。
やっぱり持つべきものは初めての友だ。
体育館裏に座り込みお弁当箱を開ける。
代わり映えのしないお弁当。
それをパクパクと食べていく。
「なんか……美味しくない」
毎日ではないにしろ、ここ最近は角名君と一緒に食べていたからか、1人で食べるお弁当が味気なく感じた。
「はぁ……愛知に帰りたい」
やっぱり無理にでも地元に残ればよかった。
お祖母ちゃんの家からならギリギリ学校に通えそうだったし。
でも、そうするとお祖母ちゃんの負担になるか……。
あーもう!
誰かに相談したいけど、唯一話せる角名君はいない。
それに、いたとしてもこんなこと言えない。
叫びたい衝動に駆られていると、背後の扉が開いた。
「!?」
「お、◯◯さん、いたいた」
扉の音に驚いて後ろを振り返るとそこには、
「角名君……」
と、その後ろから宮君とそのそっくりさんが顔を出した。
改めて見ると本当にそっくりだ。
「お、◯◯さんやん」
「なんや、角名とサムの知り合いなんか?」
「先月転校してきた◯◯さん」
「俺は侑!サムと双子なんや!気軽にツムって呼んでくれてええで!」
宮君が私の名前を覚えていてくれていたのにも驚いたけれど、侑君のコミュニケーションの高さにも驚いた。
「ツムだけズルいわ。俺のこともサムでええよ。宮だと紛らわしいし」
「じゃあ治君と侑君で……」
「「なんでやねん!!」」
さすが双子と言わんばかりの突っ込みが飛んできた。
「そんなことより、お昼終わったなら一緒にバレーする?」
静かにしていた角名君が突拍子のないことを言ってきた。
「え、でも私……」
バレーなんて体育の授業でしかやったことないし。
「遊びやと思ったらええから」
「せやせや!気軽にやろうや」
何故か治君も侑君もノリノリ。
ムシャクシャしていたしちょうどいいか。
「やってみようかな」
「そうこなくっちゃ」
遠慮していたのが嘘のように休み時間いっぱいまで楽しんだ。
……。
…………。
「腕がヒリヒリする〜」
腕を擦りながら4人で教室に戻る。
「せやけど●●ちゃん、ええ線いとったで」
呼び方もいつの間にか下の名前になっている。
「侑君のトスが上手だから」
「せやろ!なんせ俺、セッターやもん」
「調子乗んなや」
「あたっ」
すかさず侑君に突っ込みを入れる治君。
関西のノリ突っ込みに苦手意識があったけれど、この2人を見ていると悪いものでもない気がしてきた。
「ふふっ」
思わず笑いが溢れると、
「今日、誘ってよかった」
「えっ?」
私の横にズイッと角名君が割り込んできた。
「迷惑かなと思ったけど、楽しんでくれたみたいだから」
もしかして、クラスで孤立している私を気遣って?
そうなら嬉しい。
「私の方こそ誘ってくれてありがとう。また、一緒にバレーしてくれる?」
「もちろん」
そう言って微笑む角名君の細い目が更に細くなった。
やっぱり持つべきものは初めての友だ。
