地味でごめん
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~地味でごめん~
私にはアリサと言う仲の良い友達がいる。
同じ高校で、あることがきっかけで仲良くなった。
そんな私が大学生、アリサはモデルの道に進んだときのこと。
「ねえ、●●ちゃん」
「何?」
「頼みたいことがあるんだけど」
申し訳なさそうに話を切り出したアリサ。
「私の弟を気に掛けてくれないかな?」
「え?!」
「ほら、親は忙しいし、私もモデル業が軌道に乗りかけて家を空けることが多くなるから、あの子一人になっちゃうの」
「でも………」
「今度一度家に遊びに来て!それで決めてもらってもいいから!」
アリサの強い押しに負けて、軽い気持ちで一度家にお邪魔することにした。
ーーーー
「お邪魔します」
「●●ちゃん、遠慮せず寛いでね」
「う、うん」
返事はしたが、寛げるわけがない。
リビングに通されると、待っていましたとこちらを見てくる少年。
「私の弟よ」
「リエーフっす」
聞いていない。
てっきりもっと幼いのかと思っていた。
そしてなにより弟がこんなにも格好いいなんて。
いや、アリサの容姿を見れば容易に想像がついたはず。
ひとまず冷静を装って私も挨拶をした。
「●●です。よろしくね」
「レーヴォチカ、これから●●ちゃんがたまにうちに来るから、迷惑掛けないようにね」
「え、………ちょっ……」
来てから判断してと言われたのに、何故か面倒をみることが確定になっている。
アリサは本当に勝手なんだから。
だけど、そんなアリサが好きだから強く断れないのも事実。
仕方がない。
「えっとリエーフ君は……」
「呼び捨てでいいっスよ、●●さん!」
「リエーフはいくつなの?」
「はい!今年高校1年生になりました!」
「そ、そっか」
高校生なら益々私が気に掛けなくてもいいのではないかと思った。
見た目だけなら私より大人っぽいし。
それなのに、
「これからよろしくお願いします!」
なんて満面の笑顔で言われたら断れない。
私はこの姉弟に弱いらしい。
これが私がリエーフの世話をすることになった経緯。
それからから4年の月日が過ぎた。
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