〜第二章〜 ゲオスミン
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ここじゃない?」
店名が書いてあるショートケーキ型の看板。
可愛らしい外装に、お店を囲うように花壇の花が綺麗に咲いている。
外からだと見えにくいけど、中庭がありそう。
ここで間違いない。
「そうだね!着いた!」
月島君は本当に言った通り、一瞬だけしか見ていない地図アプリでお店まで連れていってくれた。
ケーキ屋さんの扉を開けると、ふわっと甘い匂いと乳製品の匂いが漂ってきた。
店内を見渡すと、イートインスペースがあった。
「せっかくだから食べていかない?」
「いいよ」
ショーケースからチーズケーキを選び、飲み物はホットコーヒーにした。
雨で体が冷えていたから、ちょうどよかった。
ちなみに、月島君はいちごのショートケーキとホットコーヒー。
その後に案内された席からは中庭が見えて、ここにも紫陽花が咲いていた。
「最近、よく紫陽花を見る気がする」
「よかったじゃん。この間は結局公園の紫陽花鑑賞はしなかった訳だし」
そう、先日月島君の傘に入れてもらって駅まで送ってくれたときに通りかかった公園に、紫陽花がたくさん咲いていた。
東屋の中に置かれたベンチで紫陽花を眺めたら綺麗だと思ったけど、横やりな雨のせいで屋根はあってもベンチは水浸し。
とても座れる状態ではなかった。
「紫陽花って赤色とか青色があるけど、なんでだろう」
このお店の中庭に植わっている紫陽花は青色のみだったけど、ふとそんなことを思った。
「土壌によって変わるんだよ。土壌が酸性の時は青、アルカリ性の時は赤になる」
「へぇ~物知りだね!」
「ちなみに推理小説なんかだと、死体が埋まっている土壌は酸性になるから、青い紫陽花の下には死体が埋まっているってよく言われているよ」
なんてコーヒーを啜りながら、涼しい顔でサラッと物騒なことを言う月島君。
「じゃあ、あそこに咲いている紫陽花って!」
「まあ、日本は酸性の土壌が多いから、大体は青色になるけどね」
「もー驚かせないでよ」
「勝手に騙されたんデショ」
本当にいい性格をしている。
だけど、そんなことが気にならない楽しい時間だった。
店名が書いてあるショートケーキ型の看板。
可愛らしい外装に、お店を囲うように花壇の花が綺麗に咲いている。
外からだと見えにくいけど、中庭がありそう。
ここで間違いない。
「そうだね!着いた!」
月島君は本当に言った通り、一瞬だけしか見ていない地図アプリでお店まで連れていってくれた。
ケーキ屋さんの扉を開けると、ふわっと甘い匂いと乳製品の匂いが漂ってきた。
店内を見渡すと、イートインスペースがあった。
「せっかくだから食べていかない?」
「いいよ」
ショーケースからチーズケーキを選び、飲み物はホットコーヒーにした。
雨で体が冷えていたから、ちょうどよかった。
ちなみに、月島君はいちごのショートケーキとホットコーヒー。
その後に案内された席からは中庭が見えて、ここにも紫陽花が咲いていた。
「最近、よく紫陽花を見る気がする」
「よかったじゃん。この間は結局公園の紫陽花鑑賞はしなかった訳だし」
そう、先日月島君の傘に入れてもらって駅まで送ってくれたときに通りかかった公園に、紫陽花がたくさん咲いていた。
東屋の中に置かれたベンチで紫陽花を眺めたら綺麗だと思ったけど、横やりな雨のせいで屋根はあってもベンチは水浸し。
とても座れる状態ではなかった。
「紫陽花って赤色とか青色があるけど、なんでだろう」
このお店の中庭に植わっている紫陽花は青色のみだったけど、ふとそんなことを思った。
「土壌によって変わるんだよ。土壌が酸性の時は青、アルカリ性の時は赤になる」
「へぇ~物知りだね!」
「ちなみに推理小説なんかだと、死体が埋まっている土壌は酸性になるから、青い紫陽花の下には死体が埋まっているってよく言われているよ」
なんてコーヒーを啜りながら、涼しい顔でサラッと物騒なことを言う月島君。
「じゃあ、あそこに咲いている紫陽花って!」
「まあ、日本は酸性の土壌が多いから、大体は青色になるけどね」
「もー驚かせないでよ」
「勝手に騙されたんデショ」
本当にいい性格をしている。
だけど、そんなことが気にならない楽しい時間だった。