〜第二章〜 ゲオスミン

夢小説設定

本棚全体の夢小説設定
名字
名前

授業が終わり、楽しみにしていた月島君とのデート……じゃなくて、ケーキ屋さん。


「ほら、行くよ」


と私の席まで迎えに来てくれた月島君。

少し離れたところで羨ましそうに見ている山口君はいいの?と思いながらも二人で行きたかったから、見て見ぬふりをした。

ごめんね、山口君!

下駄箱で靴を履き替えてから、自分の傘を探す。


「新しい傘買ったんだね」

「うん、やっぱりビニール傘だと間違えられたり、盗っても良いと思われやすいから」


中心部の青色が外側になるにつれて紫色にグラデーションになっている紫陽花をイメージした傘。


「いい色だね。◯◯さんらしい」

「ありがとう!」


傘にこだわりなんてなかったけど、月島君にそんなふうに褒められると益々この傘にして良かったと思った。

多分今後、この傘を差す度にそのことを思い出すんだろうな。


「お店の場所分かる?」

「うん、ここなんだけど」


そう言って私はスマホで地図アプリを起動させた。

それを覗き込んでくる月島君。
やっぱり今朝も思ったけど、距離が近い。

小さいスマホの画面だから仕方がないんだけど。


「あ、地図送るから、よかったら月島君も自分ので見てみて」


ドキドキする音が聞こえたら恥ずかしいから、咄嗟にそんなことを言ってしまった。

避けたように思われたかな?
不自然じゃなかったかな?

でもその前に、


「………月島君の連絡先知らなかった。教えて貰ってもいい?」

「さっきので場所分かったから送らなくてもいいよ」

「そう……だよね、そっかそっか……」


月島君と自然に連絡先が交換できると思ったのに残念。


「だから後で教えて」


私があからさまに落ち込んだせいか、気を遣ってくれたのか。
今はどっちでもいい。


「うん!」


私は自分が思った以上の大きな声で返事をした。
2/5ページ
スキ