〜第二章〜 ゲオスミン
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~第二章〜 ゲオスミン
席に着き、朝のホームルームが始まるまでスマホを弄って待っていた。
ちなみに、今日も雨。
こうも連日雨だと商業施設が遠退いた客足を増やそうと、あの手この手で呼び込みを始める。
例えば今見ているSNSだと………、
「何見てるの?」
「あ、月島君。おはよう」
月島君は私のスマホを覗き込んだかと思うと、見ていたページの文字を読み上げた。
「雨の日DAYでケーキが10%オフ………」
「あ、うん。この近くのケーキ屋さんなんだけどね、せっかくだから帰りに行ってみようかと思って」
「ふーん」
月島君、ケーキ好きなのかな?
でも、花が好きな男性が少ないように、甘い物が好きな男性も少なそう。
完全に私の偏見だけど。
「一緒に行く?」
どうせ断られると思うけど、なんとなく聞いてみた。
「行く」
「そうだよね、行かないよ……ね……え!行くの?!」
「ダメなの?」
「いや、ダメじゃないです」
甘い物が好きな男性が少ないなんて、本当に偏見だ。
「あ、でも部活は?」
「雨漏りでしばらく体育館使えないって言ったデショ」
「そっか」
そうだった。
でも、私なんかでいいのかな。
仲の良い友達とか……それこそ山口君。
聞こうとしたら、教室の扉が開いた。先生だ。
「おーい、席に着けー」
「それじゃあ、忘れないでね」
そう言い捨てると月島君は自分の席へ戻った。
期待しちゃうじゃん。
