〜第一章〜 ペトリコール
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「失礼しました」
無事に先生に日誌を提出して、職員室を出た。
「月島君はこれから部活?」
確か1年生なのにスタメンなんだよね?
月島君と仲が良い山口君がそう話しているのを聞いたことがある。
「そう。◯◯さんは帰宅部だっけ」
「うん」
そんなことを話しながら流れで一緒に下駄箱まで向かった。
靴を履き替えてから傘立てを見ると。
「あれ……」
「どうかした?」
「傘がない」
残っている傘は黒色の傘が2本と、青色の傘が1本。
どう見ても私の物ではない。
「お気に入りの傘だったの?」
そう言いながら月島君は自分の傘を手に取った。
「ううん、ただのビニール傘。だから間違えられても仕方がないんだけど……」
ないと帰れないから困る。
「傘、入ってく?」
「え、でもこれから部活でしょ?」
「うん、だから終わるまで待っててくれれば入れてくけど」
本当に今日の月島君はどうしたんだろう。
日誌を書き終わるまで待ってくれたり、傘に入れてくれようとしたり。
それとも、私が思っているより月島君に気に入られているのかな?
いやいや、さすがにそれは自意識過剰。
でも、嬉しいのは事実な訳で、私は素直に厚意を受け取った。
「お言葉に甘えようかな。図書室で待ってるね」
「分かった、終わったら行く」
そう約束をして私たちは別れた。
せっかく履き替えた靴を戻してから、またスリッパを履いた。
図書室で何をしようかな。
勉強か読書か………仮眠も悪くないかも。
そう言えば月島君が話していたペトリコール……だっけ?
あれについて調べてみてもいいかもしれない。
私は軽い足取りで図書室へと向かった。
無事に先生に日誌を提出して、職員室を出た。
「月島君はこれから部活?」
確か1年生なのにスタメンなんだよね?
月島君と仲が良い山口君がそう話しているのを聞いたことがある。
「そう。◯◯さんは帰宅部だっけ」
「うん」
そんなことを話しながら流れで一緒に下駄箱まで向かった。
靴を履き替えてから傘立てを見ると。
「あれ……」
「どうかした?」
「傘がない」
残っている傘は黒色の傘が2本と、青色の傘が1本。
どう見ても私の物ではない。
「お気に入りの傘だったの?」
そう言いながら月島君は自分の傘を手に取った。
「ううん、ただのビニール傘。だから間違えられても仕方がないんだけど……」
ないと帰れないから困る。
「傘、入ってく?」
「え、でもこれから部活でしょ?」
「うん、だから終わるまで待っててくれれば入れてくけど」
本当に今日の月島君はどうしたんだろう。
日誌を書き終わるまで待ってくれたり、傘に入れてくれようとしたり。
それとも、私が思っているより月島君に気に入られているのかな?
いやいや、さすがにそれは自意識過剰。
でも、嬉しいのは事実な訳で、私は素直に厚意を受け取った。
「お言葉に甘えようかな。図書室で待ってるね」
「分かった、終わったら行く」
そう約束をして私たちは別れた。
せっかく履き替えた靴を戻してから、またスリッパを履いた。
図書室で何をしようかな。
勉強か読書か………仮眠も悪くないかも。
そう言えば月島君が話していたペトリコール……だっけ?
あれについて調べてみてもいいかもしれない。
私は軽い足取りで図書室へと向かった。