〜第三章〜 エルマン
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ーーおまけ(月島side)ーー
部活を終えて教室に戻ると、ロッカーを覗きながらため息を吐いている◯◯さんがいた。
しかも何故かずぶ濡れ状態。
「来る途中、車に水かけられちゃって……アハハ」
なんて苦笑いをしているが、笑い事ではない。
制服が透けていることに気が付いていないのか、その姿で隣のクラスへ体操服を借りに行くと言う◯◯さん。
そんな姿を他の奴らに晒したくない。
「それなら僕の使いなよ」
後ろめたくならないように、部活用のジャージもあるからと理由を付けて、体操服を渡した。
着替え終わって教室に戻ってきた◯◯さんは明らかにオーバーサイズのダボっとした格好をしていた。
そんな彼女を見て僕は優越感に浸った。
ーーーー
翌日、◯◯さんは可愛らしい袋に入れた体操服を返してくれた。
それだけかと思いきや、
「月島君って博物館に興味ある?良ければ一緒にどうかな?」
と、おそらく体操服のお礼なんだろうけど、言い方がどう見てもデートのお誘い。
どっちにしろ断る理由はない。
僕は二つ返事をした。
それなのに断られるのかと思ったのか、僕の返事に喜んでくれた◯◯さん。
そんなに嬉しかったのか、早速行く日にちを決めた。
◯◯さんの手帳に書かれた僕の名前。
“月島君と博物館”の文字。
「ふふっ」
と笑う◯◯さんに嬉しそうだね、と言ったが、本当に嬉しいのは僕の方だった。
ーーーー
待ち合わせに着た◯◯さんは涼しげなワンピース姿だった。
普段見慣れない彼女にドキドキしながらも、悟られないように、
「行こうか」
と手を引いて博物館へ向かった。
学ぶことは嫌いじゃない。
特に自分の住んでいる市についての歴史。
隣を見るとふむふむと本当に理解しているのか分からないけど、熱心に展示物を見ている◯◯さん。
案の定、
「なんか、為になった」
と、ふわっとした感想を言う彼女を可愛いと思った。
博物館を出ると、デートも終わり。
だけどまだ解散したくない。
僕は無意識に、
「他に行きたいところある?」
なんて聞いていた。
◯◯さんは驚いていたけど、一生懸命次の行き先を考えてくれた。
やっぱりここで解散するつもりだったんだ。
それなら次の行き先は僕がリードしないと。
ーーーー
雑貨屋で◯◯さんは僕に気を遣ってか、
「月島君は自分の気になる物を見てきて良いよ?」
と言ってくれたけど、面白くない。
そうだ、
「◯◯さんの気になるものが僕の気になる物だから」
こんなことを言ったらどんな反応をするだろうか。
期待通り間抜けな声を出して動揺する◯◯さん。
この反応、僕のことが好きじゃん。
その後も調子に乗って◯◯さんの腕を引っ張って持っている試香紙の匂いを嗅いだり、わざと“好き”と言う言葉を使ってみた。
顔を真っ赤にさせて、本当に分かりやすい反応。
ーーーー
雑貨屋の後は軽くお昼ご飯を食べて解散の流れになった。
だけど、真っ直ぐ帰すなんてしない。
「ねえ、寄り道しない?」
目的を伝えずに駅からズレた道を歩き出す。
着いた先には紫陽花が咲いている公園。
◯◯さんが紫陽花観賞したいって言っていた場所。
「覚えてくれてたんだ!」
そう喜ぶ彼女の顔を見て、連れてきて良かったと思った。
あんなにはしゃいで。
「月島君も早く、早く!」
なんて、呼ぶ◯◯さんは青い紫陽花の咲いている前で申し訳ないけど、やっぱり赤い紫陽花のような人だと思った。
「紫陽花、綺麗だね!」
その言葉にキザな人はきっと“君の方が綺麗だね”、なんて言うんだろうけど、お生憎僕はそんな歯が浮くようなセリフは言わないから、
「良かったね」
と無難な返しをした。
それなのに、あっさりと
「好き………」
と言葉を溢した◯◯さん。
自分の意思ではないのか、うっかりなのか慌てている彼女。
慌てなくてもいいよ。
だってその気持ち、前から、
「知ってる」
◯◯さん、分かりやすいから。
そして、
「僕も、◯◯さんのことが好きだよ」
驚く◯◯さんに信じてもらえるように、僕の心臓の音を聞かせた。
「ドキドキしてる」
そうだよ、君に触れることでもっとドキドキしている。
それなのに僕よりも真っ赤な◯◯さんがとても可愛らしかった。
その顔をもっと見たくて、
「このまま手を繋いで帰ろっか」
と言った。
嫌だと言っても離す気なんてないけど。
だって僕は君に対してだけは欲張りだから。
嬉しそうに手を振って歩く◯◯さん。
赤い紫陽花のような君が隣にいるだけで、僕にとっての梅雨は明けたようだ。
部活を終えて教室に戻ると、ロッカーを覗きながらため息を吐いている◯◯さんがいた。
しかも何故かずぶ濡れ状態。
「来る途中、車に水かけられちゃって……アハハ」
なんて苦笑いをしているが、笑い事ではない。
制服が透けていることに気が付いていないのか、その姿で隣のクラスへ体操服を借りに行くと言う◯◯さん。
そんな姿を他の奴らに晒したくない。
「それなら僕の使いなよ」
後ろめたくならないように、部活用のジャージもあるからと理由を付けて、体操服を渡した。
着替え終わって教室に戻ってきた◯◯さんは明らかにオーバーサイズのダボっとした格好をしていた。
そんな彼女を見て僕は優越感に浸った。
ーーーー
翌日、◯◯さんは可愛らしい袋に入れた体操服を返してくれた。
それだけかと思いきや、
「月島君って博物館に興味ある?良ければ一緒にどうかな?」
と、おそらく体操服のお礼なんだろうけど、言い方がどう見てもデートのお誘い。
どっちにしろ断る理由はない。
僕は二つ返事をした。
それなのに断られるのかと思ったのか、僕の返事に喜んでくれた◯◯さん。
そんなに嬉しかったのか、早速行く日にちを決めた。
◯◯さんの手帳に書かれた僕の名前。
“月島君と博物館”の文字。
「ふふっ」
と笑う◯◯さんに嬉しそうだね、と言ったが、本当に嬉しいのは僕の方だった。
ーーーー
待ち合わせに着た◯◯さんは涼しげなワンピース姿だった。
普段見慣れない彼女にドキドキしながらも、悟られないように、
「行こうか」
と手を引いて博物館へ向かった。
学ぶことは嫌いじゃない。
特に自分の住んでいる市についての歴史。
隣を見るとふむふむと本当に理解しているのか分からないけど、熱心に展示物を見ている◯◯さん。
案の定、
「なんか、為になった」
と、ふわっとした感想を言う彼女を可愛いと思った。
博物館を出ると、デートも終わり。
だけどまだ解散したくない。
僕は無意識に、
「他に行きたいところある?」
なんて聞いていた。
◯◯さんは驚いていたけど、一生懸命次の行き先を考えてくれた。
やっぱりここで解散するつもりだったんだ。
それなら次の行き先は僕がリードしないと。
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雑貨屋で◯◯さんは僕に気を遣ってか、
「月島君は自分の気になる物を見てきて良いよ?」
と言ってくれたけど、面白くない。
そうだ、
「◯◯さんの気になるものが僕の気になる物だから」
こんなことを言ったらどんな反応をするだろうか。
期待通り間抜けな声を出して動揺する◯◯さん。
この反応、僕のことが好きじゃん。
その後も調子に乗って◯◯さんの腕を引っ張って持っている試香紙の匂いを嗅いだり、わざと“好き”と言う言葉を使ってみた。
顔を真っ赤にさせて、本当に分かりやすい反応。
ーーーー
雑貨屋の後は軽くお昼ご飯を食べて解散の流れになった。
だけど、真っ直ぐ帰すなんてしない。
「ねえ、寄り道しない?」
目的を伝えずに駅からズレた道を歩き出す。
着いた先には紫陽花が咲いている公園。
◯◯さんが紫陽花観賞したいって言っていた場所。
「覚えてくれてたんだ!」
そう喜ぶ彼女の顔を見て、連れてきて良かったと思った。
あんなにはしゃいで。
「月島君も早く、早く!」
なんて、呼ぶ◯◯さんは青い紫陽花の咲いている前で申し訳ないけど、やっぱり赤い紫陽花のような人だと思った。
「紫陽花、綺麗だね!」
その言葉にキザな人はきっと“君の方が綺麗だね”、なんて言うんだろうけど、お生憎僕はそんな歯が浮くようなセリフは言わないから、
「良かったね」
と無難な返しをした。
それなのに、あっさりと
「好き………」
と言葉を溢した◯◯さん。
自分の意思ではないのか、うっかりなのか慌てている彼女。
慌てなくてもいいよ。
だってその気持ち、前から、
「知ってる」
◯◯さん、分かりやすいから。
そして、
「僕も、◯◯さんのことが好きだよ」
驚く◯◯さんに信じてもらえるように、僕の心臓の音を聞かせた。
「ドキドキしてる」
そうだよ、君に触れることでもっとドキドキしている。
それなのに僕よりも真っ赤な◯◯さんがとても可愛らしかった。
その顔をもっと見たくて、
「このまま手を繋いで帰ろっか」
と言った。
嫌だと言っても離す気なんてないけど。
だって僕は君に対してだけは欲張りだから。
嬉しそうに手を振って歩く◯◯さん。
赤い紫陽花のような君が隣にいるだけで、僕にとっての梅雨は明けたようだ。
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