赤いストラップ
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今週からテスト期間が始まるのもあって、バイトも行けず、コヅケンさんの配信も見れず、忙しい日々を送っていた。
「●●~、この教科の過去問コピーさせてくれる人、先輩にいない?」
「私サークルに入っていないから、頼める先輩いないんだよね」
かくいう私もゆっこと同じ講義を取っているため、過去問は欲しい。
取りあえずラウンジで作戦会議をする。
ふと見覚えのある後ろ姿が見えた。
コヅケンさん……?え、同じ大学?
いやいや、後ろ姿だけでは判断できないし。
コヅケンさんらしき人の顔が見えそうな席に座った。
……うん、コヅケンさんだ。話しかけてもいいかな?
ゆっこに断りを入れて、コヅケンさんに近づく。
「コヅk………」
そう言えば本名を知らない。
ゆっこはコヅケンさんを知っているから、そのまま呼べばバレてしまう。
顔出し配信をしていないってことは身バレは避けたいはず。
どうしようかと悩んでいると、
「ケーキ屋の店員さん」
良かった!制服姿じゃなくても分かってもらえた!
「です!です!同じ大学だったんですね!えっと……」
「孤爪研磨、俺の名前」
「あ、◯◯●●です。1回生です」
「後輩だね」
まさか同じ大学だけでも驚きなのに、本名まで教えて貰えるとは。
孤爪研磨……略してコヅケン、なるほど。
「なになに!●●の知り合いの先輩?」
待ちくたびれたゆっこが私の後ろからひょっこり現れた。
「え、あ、うん」
「ねぇねぇ、先輩!良ければ過去問をコピーさせてください!」
ゆっこのパーソナルスペースをガン無視するコミュニケーション能力。凄すぎて逆に怖い。
「いいけど」
そうは言うけど、少々面倒臭そうな顔をしている。
これ以上は迷惑をかけられない。
「あ、じゃあ後で連絡しますので、私たちはこれで失礼しますね」
まだ話したそうなゆっこの背中を押して、ラウンジを後にした。
ーーーー
まさか最初に送るメールが過去問のコピーの件になるとは。
正確にはストラップの件だけれど。
大事にしまっておいた名刺を取り出し、メールを送る。
すると、意外にも早く返信が来た。
“明日、同じ時間にラウンジで”
そのときにストラップを返した方がいいかな?
「●●~、この教科の過去問コピーさせてくれる人、先輩にいない?」
「私サークルに入っていないから、頼める先輩いないんだよね」
かくいう私もゆっこと同じ講義を取っているため、過去問は欲しい。
取りあえずラウンジで作戦会議をする。
ふと見覚えのある後ろ姿が見えた。
コヅケンさん……?え、同じ大学?
いやいや、後ろ姿だけでは判断できないし。
コヅケンさんらしき人の顔が見えそうな席に座った。
……うん、コヅケンさんだ。話しかけてもいいかな?
ゆっこに断りを入れて、コヅケンさんに近づく。
「コヅk………」
そう言えば本名を知らない。
ゆっこはコヅケンさんを知っているから、そのまま呼べばバレてしまう。
顔出し配信をしていないってことは身バレは避けたいはず。
どうしようかと悩んでいると、
「ケーキ屋の店員さん」
良かった!制服姿じゃなくても分かってもらえた!
「です!です!同じ大学だったんですね!えっと……」
「孤爪研磨、俺の名前」
「あ、◯◯●●です。1回生です」
「後輩だね」
まさか同じ大学だけでも驚きなのに、本名まで教えて貰えるとは。
孤爪研磨……略してコヅケン、なるほど。
「なになに!●●の知り合いの先輩?」
待ちくたびれたゆっこが私の後ろからひょっこり現れた。
「え、あ、うん」
「ねぇねぇ、先輩!良ければ過去問をコピーさせてください!」
ゆっこのパーソナルスペースをガン無視するコミュニケーション能力。凄すぎて逆に怖い。
「いいけど」
そうは言うけど、少々面倒臭そうな顔をしている。
これ以上は迷惑をかけられない。
「あ、じゃあ後で連絡しますので、私たちはこれで失礼しますね」
まだ話したそうなゆっこの背中を押して、ラウンジを後にした。
ーーーー
まさか最初に送るメールが過去問のコピーの件になるとは。
正確にはストラップの件だけれど。
大事にしまっておいた名刺を取り出し、メールを送る。
すると、意外にも早く返信が来た。
“明日、同じ時間にラウンジで”
そのときにストラップを返した方がいいかな?