猫のような君
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日、友達のヒカリに告白されたことを話した。
朝の教室は、まだまばらにしか生徒がいない。
「えー!●●、告白されたの!?誰々?!」
ヒカリは私の向かいの席に座り、身を乗り出して、まるで自分事のように興奮している。
その声は、静かな教室には少し大きすぎる。
「声大きい……。言っても分からないと思うよ」
私は慌てて小声で言う。
「それでも気になる!」
ヒカリは唇を尖らせて、食い下がる。
その時、ガラリと教室のドアが開き、聞き慣れた、少しけだるそうな声が聞こえてきた。
「◯◯さん、おはよう。朝から何の話?」
私とヒカリの会話に、登校したばかりの孤爪君が入ってきた。
これだけ大きな声で話していれば、教室の外まで聞こえていただろう。
彼は自分の席に座り、こちらに視線を向けた。
「実は●●が告白されたみたいでね!」
言わなくても良いのに、ヒカリは嬉々として説明しだした。
孤爪君は、特に驚いた様子もなく、平坦な声で続けた。
「へー、それで返事はどうするの?」
「保留中」
「ふーん」
聞いてきたくせに、興味があるのかないのか分からない。
彼の言葉には感情がほとんど乗っていなかった。
その反応に私は、少しだけ寂しさを感じた。
そもそも私は孤爪君に何て言ってほしかったのだろう。
そいつと付き合うの?とか、そんなやつやめて俺にしておけ、とか……。
いやいや、絶対にあり得ない。
そんな少女漫画みたいな展開。
孤爪君がそんなことを言うはずがないし、言われたところで、私はどんな顔をすればいいのか分からない。
自分の妄想を振り払っていると、孤爪君が突然、切り出してきた。
「ところで、俺とゲーム買いに行くのはいつにするの?」
「え……?」
今、この状況で、なんて?
私は頭の中に渦巻く告白のことで、一瞬、目の前の現実が理解できなかった。
「私、告白されたんだけど」
「でも、返事はまだなんでしょ?」
孤爪君は、当然といった様子で私を見る。
「そうだけど……」
孤爪君の理屈では、告白されても返事をしていなければ異性と遊んでもセーフ、ということになる。
生憎、私にはそんな神経を持ち合わせていない。
彼の理屈に、私は思わず言葉を詰まらせた。
すると、孤爪君は椅子に深く腰掛け直し、ポツリと呟いた。
「まあ、いいや」
と、あっさり引き下がった。
なんだ、それほど一緒に行きたかったワケじゃないんじゃない。
本当に気まぐれな猫みたい。
私の中に妙な安堵と、かすかな拍子抜けの気持ちが広がる。
彼は今、もうスマホの画面に視線を落とし、私たちの会話には完全に興味を失ったようだ。
私も、それならば、とヒカリと別の話を始めた。
朝の教室は、まだまばらにしか生徒がいない。
「えー!●●、告白されたの!?誰々?!」
ヒカリは私の向かいの席に座り、身を乗り出して、まるで自分事のように興奮している。
その声は、静かな教室には少し大きすぎる。
「声大きい……。言っても分からないと思うよ」
私は慌てて小声で言う。
「それでも気になる!」
ヒカリは唇を尖らせて、食い下がる。
その時、ガラリと教室のドアが開き、聞き慣れた、少しけだるそうな声が聞こえてきた。
「◯◯さん、おはよう。朝から何の話?」
私とヒカリの会話に、登校したばかりの孤爪君が入ってきた。
これだけ大きな声で話していれば、教室の外まで聞こえていただろう。
彼は自分の席に座り、こちらに視線を向けた。
「実は●●が告白されたみたいでね!」
言わなくても良いのに、ヒカリは嬉々として説明しだした。
孤爪君は、特に驚いた様子もなく、平坦な声で続けた。
「へー、それで返事はどうするの?」
「保留中」
「ふーん」
聞いてきたくせに、興味があるのかないのか分からない。
彼の言葉には感情がほとんど乗っていなかった。
その反応に私は、少しだけ寂しさを感じた。
そもそも私は孤爪君に何て言ってほしかったのだろう。
そいつと付き合うの?とか、そんなやつやめて俺にしておけ、とか……。
いやいや、絶対にあり得ない。
そんな少女漫画みたいな展開。
孤爪君がそんなことを言うはずがないし、言われたところで、私はどんな顔をすればいいのか分からない。
自分の妄想を振り払っていると、孤爪君が突然、切り出してきた。
「ところで、俺とゲーム買いに行くのはいつにするの?」
「え……?」
今、この状況で、なんて?
私は頭の中に渦巻く告白のことで、一瞬、目の前の現実が理解できなかった。
「私、告白されたんだけど」
「でも、返事はまだなんでしょ?」
孤爪君は、当然といった様子で私を見る。
「そうだけど……」
孤爪君の理屈では、告白されても返事をしていなければ異性と遊んでもセーフ、ということになる。
生憎、私にはそんな神経を持ち合わせていない。
彼の理屈に、私は思わず言葉を詰まらせた。
すると、孤爪君は椅子に深く腰掛け直し、ポツリと呟いた。
「まあ、いいや」
と、あっさり引き下がった。
なんだ、それほど一緒に行きたかったワケじゃないんじゃない。
本当に気まぐれな猫みたい。
私の中に妙な安堵と、かすかな拍子抜けの気持ちが広がる。
彼は今、もうスマホの画面に視線を落とし、私たちの会話には完全に興味を失ったようだ。
私も、それならば、とヒカリと別の話を始めた。
