猫のような君
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部活がない私は帰ろうと昇降口に向かっていると、同じ委員会の3年生が1年生の中島君に仕事を押し付けているところを目撃してしまった。
「ってことで俺忙しいからさ、今回も頼むわ!」
「分かりました……」
こんな場面に出くわすのは初めてではない。
仕方がない。
3年生の先輩の姿が見えなくなるのを確認してから、中島君に話しかけた。
「また押し付けられたの?」
「◯◯先輩!」
「ほら、手伝うからさっさと終わらせるよ」
「あ、はい!」
他意なんてない。ただ不憫に思ったから。
2人で行った仕事はあっという間に終わった。
「ふー、終わった」
「◯◯先輩、いつも助けてくれてありがとうざいます。何かお礼を……」
「中島君も後輩が出来たときは助けてあげてね。それだけで充分だから」
「でも……」
「ほら、帰るよ」
私は鞄を肩に掛けて、校門の方へと向かおうした。
すると、中島君に腕を掴まれた。
「なに?」
振り向くと、顔を赤くしていた中島君が。
「あの……俺、◯◯先輩のことが好きです!」
思わぬ告白。
いや、好かれているとは思っていたけれど。
まさか、こんなタイミングで言われるとは思わなかった。
真っ直ぐに私を見つめる瞳はさながら犬のようだった。
孤爪君とは違うタイプ。
「えっと……」
そもそもなんで孤爪君が頭を過ったのか。
そんなの、既に答えは出ている。
それなのに、
「返事はすぐじゃなくていいので考えておいてください!」
それだけ言うと、逃げるように私を追い越して校門を出て行った中島君。
死刑宣告を下すのを先延ばしにされたみたい。
その間、私は罪悪感に苦しまないといけないのか。
「ってことで俺忙しいからさ、今回も頼むわ!」
「分かりました……」
こんな場面に出くわすのは初めてではない。
仕方がない。
3年生の先輩の姿が見えなくなるのを確認してから、中島君に話しかけた。
「また押し付けられたの?」
「◯◯先輩!」
「ほら、手伝うからさっさと終わらせるよ」
「あ、はい!」
他意なんてない。ただ不憫に思ったから。
2人で行った仕事はあっという間に終わった。
「ふー、終わった」
「◯◯先輩、いつも助けてくれてありがとうざいます。何かお礼を……」
「中島君も後輩が出来たときは助けてあげてね。それだけで充分だから」
「でも……」
「ほら、帰るよ」
私は鞄を肩に掛けて、校門の方へと向かおうした。
すると、中島君に腕を掴まれた。
「なに?」
振り向くと、顔を赤くしていた中島君が。
「あの……俺、◯◯先輩のことが好きです!」
思わぬ告白。
いや、好かれているとは思っていたけれど。
まさか、こんなタイミングで言われるとは思わなかった。
真っ直ぐに私を見つめる瞳はさながら犬のようだった。
孤爪君とは違うタイプ。
「えっと……」
そもそもなんで孤爪君が頭を過ったのか。
そんなの、既に答えは出ている。
それなのに、
「返事はすぐじゃなくていいので考えておいてください!」
それだけ言うと、逃げるように私を追い越して校門を出て行った中島君。
死刑宣告を下すのを先延ばしにされたみたい。
その間、私は罪悪感に苦しまないといけないのか。