猫のような君
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午後イチの体育の授業。
今日から外で選択制の陸上競技が始まる。
ちなみに、私は孤爪君と同じ走り高跳び。
もちろん、男子は男子、女子は女子で分かれているけど、すぐ隣で行うので高跳びの順番待ちをしている間は余裕で男子とお喋りできる。
「お腹いっぱいだと眠くなるから、体育でよかったよね」
なんて孤爪君に話しかければ、
「俺は誰かのせいでゆっくりご飯食べられなかったけどね」
ゲームのノルマも終わらなかったし、と不貞腐れながら付け加えた孤爪君。
「あはは……」
起こさなかったのは悪いと思ったけれど、そもそも寝不足なのは孤爪君が悪い。
だから、私のせいにされても困る。
「それに、食べて直ぐは吐きそうになるから座学の方が良い」
と、返されてしまった。
「それなら高跳びって、尚更吐きそうにならない?長距離とかハードル走の方がマシだと思うんだけど」
「◯◯さんと一緒なら退屈しないと思ったから」
「え?」
思わず聞き返してしまった。
「あ、順番来るからもう行くね」
詳しく聞きたかったのに、逃げるように列に並んだ孤爪君。
そのまま彼を見続けていると猫のように軽やかにジャンプをしてバーを飛び越えた。
綺麗な着地。
やる気がないように見えて、実は負けず嫌いで運動神経も悪くない。
悔しいけど格好良い。
本当に孤爪君は猫みたいに気まぐれで私の心を掻き乱すんだから。
そうこうしているうちに、自分の番が近づいてきた。
そんなタイミングで強風が吹いてきた。
「っ……!」
砂が目に入る。
風が収まった頃に孤爪君の方を見ると、彼の目にも砂が入ったのか、クシクシと擦っていた。
本当に猫を彷彿とさせる。
「●●の番だよ!」
「ごめん、すぐ飛ぶ」
友達の掛け声に、私は地面を思いっきり蹴飛ばした。
今日から外で選択制の陸上競技が始まる。
ちなみに、私は孤爪君と同じ走り高跳び。
もちろん、男子は男子、女子は女子で分かれているけど、すぐ隣で行うので高跳びの順番待ちをしている間は余裕で男子とお喋りできる。
「お腹いっぱいだと眠くなるから、体育でよかったよね」
なんて孤爪君に話しかければ、
「俺は誰かのせいでゆっくりご飯食べられなかったけどね」
ゲームのノルマも終わらなかったし、と不貞腐れながら付け加えた孤爪君。
「あはは……」
起こさなかったのは悪いと思ったけれど、そもそも寝不足なのは孤爪君が悪い。
だから、私のせいにされても困る。
「それに、食べて直ぐは吐きそうになるから座学の方が良い」
と、返されてしまった。
「それなら高跳びって、尚更吐きそうにならない?長距離とかハードル走の方がマシだと思うんだけど」
「◯◯さんと一緒なら退屈しないと思ったから」
「え?」
思わず聞き返してしまった。
「あ、順番来るからもう行くね」
詳しく聞きたかったのに、逃げるように列に並んだ孤爪君。
そのまま彼を見続けていると猫のように軽やかにジャンプをしてバーを飛び越えた。
綺麗な着地。
やる気がないように見えて、実は負けず嫌いで運動神経も悪くない。
悔しいけど格好良い。
本当に孤爪君は猫みたいに気まぐれで私の心を掻き乱すんだから。
そうこうしているうちに、自分の番が近づいてきた。
そんなタイミングで強風が吹いてきた。
「っ……!」
砂が目に入る。
風が収まった頃に孤爪君の方を見ると、彼の目にも砂が入ったのか、クシクシと擦っていた。
本当に猫を彷彿とさせる。
「●●の番だよ!」
「ごめん、すぐ飛ぶ」
友達の掛け声に、私は地面を思いっきり蹴飛ばした。