優しいアナタが好き
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~優しいアナタが好き~
とあるゲームのオフ会で研磨と知り合った。
歳が近いのもあって意気投合し、それから付き合うまでに時間はかからなかった。
今はその彼とのデート終わりで、私のアパートまで送ってもらったところ。
「送ってくれてありがとう、研磨!」
「別に……」
「今日は遅いし泊まっていく?私の家からでも大学は近いでしょ?」
「そうだけど……」
名残惜しくて誘ってみたけれど、研磨は少し戸惑っているようだった。
私の家にはいつでも研磨が泊まれるよう、男性用の着替えを用意してある。
研磨の方だって、以前大学に教材を置いていると言っていたから、そのまま私の家から大学に通える。
何も問題はないはずなのに。
遠慮しているのか、それとも……。
「もしかして、ドキドキしちゃってる?」
少しからかう様に言うと、研磨はすぐさま否定してきた。
「はっ?違うし、なんでそうなるの」
「本当かなー?顔赤いよ?」
だって研磨は格好良いのに、ゲームしかやってこなかったからか、女の子の扱いに不慣れ。
私と初めて会った時だって、置物のように静かだった。
だけど、違うというなら証明してもらおう。
私は研磨の手を強く握った。
「大丈夫なら行こっ!ほら、遠慮しないで!」
「あ……ちょっと……!」
口では抵抗しているけれど、軽く引っ張るだけで私の後を付いてきてくれる。
それにしても、研磨の手が凄いことになっている。
汗でベチャベチャだ。
その反応が初々しくて、少しだけ笑ってしまった。
女の子に不慣れだということが、どうやら嘘じゃないみたいだ。
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