猫の名前
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ーーおまけ(孤爪side)ーー
最近はモンスターを狩猟する人気タイトルのゲームにハマっている。
平日も休日も時間さえあれば。
そんな調子でプレイしていれば、あらかたやるべきクエストは全て終えた。
たまには初心者をキャリーするか。
そんな気まぐれでマルチ募集を見てみると、ツメマルと言う名前のホストがいた。
ちょうど昨日、◯◯さんが可愛がっていた街猫と同じ名前だ。
面白そうだったから、クエストに参加することに。
そしたら装備も猫を意識していた。
◯◯さん本人だったらいいな、と言う理由で友達を承認した。
ーーーー
休みの日は一日ずっとゲームをしたかったけど、生憎の部活。
サボるとクロがうるさいし、渋々行くことに。
休憩時間にでもやろうかと思っていたのに、みんなにゲームを取られて結局部活が終わるまで返してもらえなかった。
帰宅後、ご飯とお風呂を済ませたら、すっかり遅い時間に。
ツメマルさん、まだやっているかな。
そんな淡い期待を込めてログインすると、オンラインになっていた。
ツメマルさんの部屋に入ると狩りはしておらず、どうやらちょうど終わるところだったみたい。
残念、そう思っていたら、
“良ければ少しだけお話ししませんか”
と、ツメマルさんからの提案。
聞きたいこともあったし、俺は二つ返事をした。
“ツメマルさんは猫飼ってるの?”
“飼ってませんよ?”
“猫の装備にその名前だったから”
“飼ってはいませんが、私が勝手に名付けした街猫の名前をプレイヤー名にしました”
それって………◯◯さんの話と一致する。
それだけで決めつけるには根拠が弱いけど、次の言葉で確信に変わった。
“この間は猫のツメマルといるときに好きな人とも会ったんですよ”
やっぱり◯◯さんだ。
ちょっと待って。てことは好きな人って……俺?
好きな人の名前からって言われたときは橋爪、丸山あたりだろうとなんとなく思っていたのに、まさか孤爪からだったとは。
そうか◯◯さんは俺のことを……。
気が付いたら口角が上がっていた。
そんなことを考えていたら、ツメマルもとい◯◯さんから質問が来ていた。
“kodzukenさんは、名前何て読むんですか?”
ああ、読めなかったんだ。
教えたら◯◯さんも俺だって気が付くかな。
いや、難しいだろうな。
だけど、少しだけ期待を込めて答えた。
“コヅケンだよ”
それからしばらく他愛のない会話を楽しんだところで、そろそろ寝ると言ってきた◯◯さん。
俺は含みを持たせて返事をした。
“じゃあ、また明日”
学校で会おうね、◯◯さん。
最近はモンスターを狩猟する人気タイトルのゲームにハマっている。
平日も休日も時間さえあれば。
そんな調子でプレイしていれば、あらかたやるべきクエストは全て終えた。
たまには初心者をキャリーするか。
そんな気まぐれでマルチ募集を見てみると、ツメマルと言う名前のホストがいた。
ちょうど昨日、◯◯さんが可愛がっていた街猫と同じ名前だ。
面白そうだったから、クエストに参加することに。
そしたら装備も猫を意識していた。
◯◯さん本人だったらいいな、と言う理由で友達を承認した。
ーーーー
休みの日は一日ずっとゲームをしたかったけど、生憎の部活。
サボるとクロがうるさいし、渋々行くことに。
休憩時間にでもやろうかと思っていたのに、みんなにゲームを取られて結局部活が終わるまで返してもらえなかった。
帰宅後、ご飯とお風呂を済ませたら、すっかり遅い時間に。
ツメマルさん、まだやっているかな。
そんな淡い期待を込めてログインすると、オンラインになっていた。
ツメマルさんの部屋に入ると狩りはしておらず、どうやらちょうど終わるところだったみたい。
残念、そう思っていたら、
“良ければ少しだけお話ししませんか”
と、ツメマルさんからの提案。
聞きたいこともあったし、俺は二つ返事をした。
“ツメマルさんは猫飼ってるの?”
“飼ってませんよ?”
“猫の装備にその名前だったから”
“飼ってはいませんが、私が勝手に名付けした街猫の名前をプレイヤー名にしました”
それって………◯◯さんの話と一致する。
それだけで決めつけるには根拠が弱いけど、次の言葉で確信に変わった。
“この間は猫のツメマルといるときに好きな人とも会ったんですよ”
やっぱり◯◯さんだ。
ちょっと待って。てことは好きな人って……俺?
好きな人の名前からって言われたときは橋爪、丸山あたりだろうとなんとなく思っていたのに、まさか孤爪からだったとは。
そうか◯◯さんは俺のことを……。
気が付いたら口角が上がっていた。
そんなことを考えていたら、ツメマルもとい◯◯さんから質問が来ていた。
“kodzukenさんは、名前何て読むんですか?”
ああ、読めなかったんだ。
教えたら◯◯さんも俺だって気が付くかな。
いや、難しいだろうな。
だけど、少しだけ期待を込めて答えた。
“コヅケンだよ”
それからしばらく他愛のない会話を楽しんだところで、そろそろ寝ると言ってきた◯◯さん。
俺は含みを持たせて返事をした。
“じゃあ、また明日”
学校で会おうね、◯◯さん。
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